新旧文豪たちによる吸血鬼小説と名作翻訳のアンソロジー。柴田錬三郎から小泉八雲までさまざまな作家の作品・訳文を収録しているのに、なんとなく須永朝彦と菊地秀行のオンリー本みたいな読後感になっちゃったのは、巻頭の須永朝彦の手書き原稿ままの収録から始まり、対談を含めて最初５編が須永朝彦と菊地秀行によるものであるため。確かに日本の幻想文学の第一人者と怪奇小説・ホラー映画好きの筆頭なので人選に異論はないけど、重すぎて続く江戸川乱歩や都筑道夫たちのインパクトが薄れました。【吸血鬼文学名作選】【東雅夫】【創元推理文庫】【日本の新旧文豪たちによる吸血鬼小説と名作翻訳の集大成】【彼の最期／須永朝彦】【三題噺擬維納風贋画集／須永朝彦】【死者の訪ひ（スロヴァキア古謡）／須永朝彦訳】【対談 吸血鬼－この永遠なる憧憬／菊地秀行×須永朝彦】【Ｄ－ハルマゲドン／菊地秀行】【吸血鬼入門／種村季弘】【吸血鬼／江戸川乱歩】【吸血鬼／城昌幸】【吸血鬼／柴田錬三郎】【吸血鬼／日影丈吉】【夜あけの吸血鬼／都筑道夫】【忠五郎のはなし／小泉八雲】【恠異ぶくろ（抄）／日夏耿之介】【断章／ジョージ・ゴードン・バイロン／南條竹則訳】【バイロンの吸血鬼／ジョン・ポリドリ／佐藤春夫訳】【クラリモンド／テオフィール・ゴーチエ／芥川龍之介訳】【吸血鬼／マルセル・シュウオッブ／矢野目源一訳】【小説ヴァン・ヘルシング／須永朝彦編】【ドラキュラへの慕情／深井国】
