付け焼き刃の覚え書き

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「ギリシア棺の謎」 エラリー・クイーン

2025-01-10 | ミステリー・推理小説
「ナポレオンが生やしそこなった顎ひげにかけて」
 エラリーはぎらぎら光る眼でつぶやいた。

 盲目の大富豪ゲオルグ・ハルキスの死去後、遺言書が金庫から消失していることが判明。リチャード・クイーン警視の指揮するニューヨーク市警が乗り出すものの遺言書は見つからない。
 クイーン警視の息子で、大学を出たばかりのエラリーが捜査に加わり、ハルキスの棺の中を調べるべきだと指摘するが、結果、暴かれた棺からは遺言状の代わりに前科者のグリムショーの絞殺死体が発見されてしまい、窃盗事件は殺人事件へと変わってしまう……。

 国名シリーズの第4作にして、エラリー・クイーン最初の事件。
 最初の事件ゆえに推理の間違いも多く、以後「最終的に自分の推理に確信が持てるまでそれを誰にも話さない」理由となりました。つまり、名探偵の言い分として「間違えてたら恥ずかしいじゃないか」を最初にカッコ良く言い切った作品。
 東京創元社創立70周年フェアの店舗限定版で、なぜか表紙はゆうきまさみ。

【ギリシア棺の謎】【エラリー・クイーン】【ゆうきまさみ】【創元推理文庫】【国名シリーズ】
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