「スパイダーマン～アクロス・ザ・スパイダーバース」 監督：ホアキン・ドス・サントス他

「俺たちが掴もうとしている明日は、てめぇが決める明日じゃねぇ！　俺達が……俺達自身が無限の宇宙から選び出した俺達の明日だ！　俺達は戦い抜く！　戦い抜いて……この宇宙を守る！　スパイラルネメシスも止めて見せる！」なんてことはこれっぽっちも劇中で誰も言わなかった話ですが、まあ、言いそうな話ではありました。

　マイルスは今もスパイダーマンとして戦い続けているが、そろそろ大学進学も見据えて動き出している。量子物理学とかダークマターとかあれこれ興味があるのだ。しかし、その面談に向かう途中、雑貨屋を襲っている謎の怪人スポットと遭遇する。
　全然強そうではないし、とらえどころもないスポットだが、実はマイルス所縁の敵だった。マイルスたちがキングピンの量子加速器を破壊したのに巻き込まれ、歪な空間特性を獲得して変質してしまったDr.オクトパス配下の科学者がその正体なのだ。
　一方その頃、さまざまな世界のヴィランが本来の所在とは別の世界に出現する事件が多発していた……。

　『アクロス・ザ・スパイダーバース』観てきました。映像すごい！　アクションすごい！　声優豪華！……でも、最終的にアンチなんとかっぽくなったスポットのせいで、なんか「それは貴様の限界だぁぁぁぁ！」とかミゲルに叫びたくなってしまったけど、妻も同じことを思っていたらしい。で「つづく」。むーー。
　マルチバースのスパイダーマン大集合！の醍醐味は、正直『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』と前作『スパイダーバース』で堪能しきった気がしてましたが、マルチバースというか平行宇宙もののお約束ネタのツボを押さえながら、子育ては難しいとか親子の距離感に悩みながらのスパイダー大戦。スパイダーパンクとかスパイダーインディアとか、全宇宙のスパイダーマン大集結。とりあえずまだレオパルドンは見てないけど、もしかしたらどこかにいたのかもしんない。とりあえずシリーズ完結したら「世界のスパイダーマン大図鑑」とか出して欲しい。

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