付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「気づいたら最強のアンデッドになってた」 九頭七尾

2020-11-02 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「だって、これはもう、ただの屍よ」

 ジオンはコミュ障気味でソロでダンジョンに挑む冒険者だが、20歳の若さでBランク昇格したから、それなりに才能はあったのだ。それでも、高難易度に挑むには力が足りなかった。魔物の猛攻の前についに倒れてしまう。
 ダンジョンの奥底で屍となったジオンだったが、アンデッド化阻止のために浄化されることはなく、しかも折悪しくダンジョンの真上で2体の竜帝が争って大暴れし、ほぼ相打ち。都市は亡び、大地は荒れ果て、周囲は魔力が満ちあふれた人外魔境と化した。
 それから幾年月。いくつもの国が亡び、生まれ……気がつけばアンデッドとして覚醒していた。それもそこらの高位アンデッドすらしのぐ魔力の塊として……。

 死にたくても死ねない体になってしまった男が、成仏する手段を求めて放浪することで世界を震撼させる放浪譚。
 本人は誰も殺したくないし、誰かに殺してもらいたいのだけれど、誰もがジオンが悪いアンデッドと決めつけ、退治しようとして……結局殺せないという、誰にとっても得のない展開です。

【ただの屍のようだと言われて幾星霜、気づいたら最強のアンデッドになってた】【九頭七尾】【チワワ丸】【ファンタジア文庫】【小説家になろう

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