付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「地球外少年少女」 カミツキレイニー

2022-03-23 | バイオシップ・人工知能
「登矢。神様は何もしてくれない。お前を救ってくれるのは、お前の努力と、人間が作った科学技術だけだ」
 相模はそう言い切った。

 宇宙は身近になりつつあった。
 2045年、日本製の商業用ステーション「あんしん」のプレオープンに、未成年者宇宙体験キャンペーンとして地球から3人の少年少女が招かれた。迎えるメンバーは相模登矢と七瀬心葉、かつて月で生まれた15人の子供の最後の生き残りだ。
 しかし、彼らが出会って間もなく、「あんしん」を大きな衝撃が襲った。ダウンするAI、停止する防御機能。子供たちは大人からの救助が望めないまま孤立してしまう……。

 2022年1月劇場公開、Netflix配信のオリジナルSFアニメのノベライズ。「『電脳コイル』から15年--磯光光監督の新作」というキャッチコピーだけれど、「宇宙生まれの子供の生き残り」×「彗星回収計画」×「エクソダス」という要素で組み立てられています。監督が意識していたかどうかはともかく、ロートルSFファンとしては、アレを今語らせるとこういう切り口になるのね……という見方も出来て二度美味しいです。

「宇宙は本物の自然界だ。本物の自然界は、友だちなんかじゃない」
 隙を見せれば殺しに来ると相模登矢。

【地球外少年少女 前編】【Extra-Terrestrial Boys & Girls】【地球外からの使者】【カミツキレイニー】【監督・脚本・原作:磯光雄】【吉田健一】【瀬口泉】【ガガガ文庫】【未来からは逃れられない。】【宇宙トイレ】【軌道エレベータ】【宇宙肉】【超音波デコピン】【突発性認知症】【SNS】
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「鬱ゲー転生。」 穂積潜 | トップ | 「地球外少年少女 後編」 カ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

バイオシップ・人工知能」カテゴリの最新記事