![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/1e/748b3d1c8807e4caa110c7ec019352e3.jpg)
3代目車長としてドーピア平和維持支援軍に赴任したシャーマン少尉は、古参兵のアイラとムンゴに翻弄されながら、地球の常識が通用しないドーピアの戦場に挑んでいくが、彼の目的は別にあった……。
高度に自動化した兵器を戦場に投入したら自らの存在意義を哲学的に思考し始めて役に立たなくなってしまったため、戦車が戦場に登場した何千年前かの性能に毛が生えたような能力に落ち着いている設定で繰り広げられる、遥か宇宙の彼方での泥臭い戦争もの。
車名が長文ヘブライ語なのは、難解な車名を原因とする事務トラブルの発生を期待してのこと。それで指令コンピューターを発狂させた前科あり……と、人工知能や地球外生命体との認識の齟齬による物語、あるいは言語による存在の物語とか、文系のハードSFとも評される作品を送り出してきた神林長平の戦場SF。「戦闘妖精・雪風」よりは明るい雰囲気というか、ドタバタ感がちょっと多め。
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