付け焼き刃の覚え書き

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「艶色美女やぶり」 鳴海丈

2012-12-02 | 時代・歴史・武侠小説
 鳴海丈といえばコバルト文庫の『やさしい悪魔』以来のお馴染みなのだけれど、いつの間にか時代小説の方に行っていて、気がつけばそちらの仕事の方が多くなっていました。

 遠州鳳藩の若殿である松平竜之介は、押しかけ花嫁の桜姫との初夜に失敗。自尊心を傷つけられた竜之介は、浪人姿で江戸へと向かった。江戸の藩邸で、婚約解消を訴えるためである。
 しかし、その道中ではさまざまな美女たちが、竜之介の前に立ち塞がり……。

「やはり人間は、適当に毒に触れながら成長するのが本当です。この世は、立前や綺麗事だけで動いているわけではない。清濁合わせ飲む器量がなければ、とても藩政なぞ……」
 笑って許せと竜之介。

 道中物にして、女体蹂躙物。軟弱な坊やが豹変して哲学的先輩と化し、盗人も狩人も山賊も出てくるゲストキャラはすべて美女というのがお約束。パターンはひととおり網羅するのもお約束なようです。

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