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さて今日のニュースは

政府系ファンド(SWF)

2008-07-12 08:34:24 | Weblog
公的年金150兆円のうち90兆円が年金積立金管理運用独立行政法人と言う厚労省所轄の機構で運用されて居ます。
昨年度は株安等で5兆8400億円運用損失出たと言うショツキングな情報が流れました。
是に対して厚労省は5年間の運用実績は7兆4000億円黒字であり、気にする事ではないと強気の発言がありましたが、積立金全てをお任せして居る国民にとっては大変不安です。
今回自民党国家戦略本部と云う部門でプロゼクトチームが日本版政府系ファンド
創設に取りかかった。
世界の政府系ファンドは石油資源の金余りで創設された、アブダビ投資庁、   
クェイト投資庁、リビア投資庁、サウジアラビア通貨庁や有り余る外資準備金で
創設された、中国投資有限責任公司、シンガポール政府投資会社が有ります。
年金基金で創設運用されて居るのに、ノールウェイ政府年金基金等が有ります。
政府フアンドには色々問題があります。その一番の心配は外国政府フアァンド
に基幹産業が支配されてしまうのではと云う恐れです
政府ファンドには、短期決戦型より3~5年の長期で幾つかの投資先の危険分散型
経営に不干渉、原油や穀物先物への投機マネーとはならない様自粛する事等が求め
られますが、成績がものを云う世界、営利のため果たしてそこまで守れるか?
差し当たっては日本は150兆円の年金基金のうち90兆円運用する独立法人と
競争させるため、基金から10兆円で政府ファンドを立ち上げ成績を競わせたらどうかと言う案です。
老後の安心を支える大切な年金、思惑が外れたら、元も子も無くなってしまいます果たしてそこまでリスクを抱えて創設すべきか?
その他に、各省庁の特別会計積立金や余剰金を利用した、政府系ファンドの創設や
100兆円もある外貨準備金で政府系ファンドをと云う案があったが何れも財務省
を始め各省庁の強い抵抗で潰れた。
政府ファンドが上手くいって利益を上げれば、この財政再建の救世主になる可能性があるが、もし失敗したら大事な国民の税金をムダ使いする事になります。
危険を恐れて居たら何も出来ないと言う向きもあるが、果たしてそこまでリスクを
抱え政府ファンドの創設する意義があるのか?
プロゼクトティームは年金運用に関し政府系ファンド創設に向け野党とも調整し今秋の臨時国会に関連法案を出す強気の構えだ。
私はより効率的な基金運用には反対はしないが、余りにもリスクが多すぎる様に
感じますので反対です。
政府系ファンドの創設は国民の賛否を問うべきではないかと思います。