日々好日

さて今日のニュースは

築地市場移転問題

2008-07-28 11:21:07 | Weblog
築地市場が浜離宮庭園の横に開設されて70年余の月日が経過しました。
その間1300万人の東京都の台所として役割を果たしています。
処がここも寄る年波には勝てず、施設の老朽化が目立ち始め同時にアスベスト
被害も云々される様になりました。移転の問題が持ち上がり、都議会は急遽
勝鬨橋を渡り佃島月島晴海の対岸豊洲の東京ガス工場跡地に移転を決議しました。
時を同じにして石原東京都知事が東京オリンピック招致を打ち上げました。
築地市場の跡地にオリンピックプレスセンター建設まで決定され築地市場移転は
時間の問題とさえなりました。
処が築地市場移転先の豊洲ガス工場跡地の土壌から、発ガン性ベンゼンが環境基準値の4万3千倍、毒性シアン化合物(所謂青酸カリ)860倍と云う数値が検出され
更にヒ素、鉛、水銀、六価クローム、カドミウムまで検出されこれでは大事な
1300万人の都民の食料を賄う市場としては不的確と判明しました。
青果市場は太田市場が日本一を誇っていますが、主に水産物を扱う築地市場の取り扱い量は世界でもトップクラスです
年間販売金額では5700億円以上、1日の販売金額は、18億円と云う巨額なものです。
もし是が止まれば東京は勿論日本中がパニックになる事は受け合いです。
一度計画した事を止めるのは、困難な事です。
それでは汚染土壌を取り除き新しい土を入れ更にその上を厚く舗装したらどうかと言う案が検討されてい居ると言う。
云うのは簡単ですが、東京ドーム一杯半分の新しい土を入れ替えたとしてもまだ汚染した地下水が沁み通る可能性も有りで完全に汚染除去は不可能とさえ云えます。
おまけにその費用は試算で670億円予想としては1000億円以上掛かると判明
しました。
築地の跡地が欲しい東京都、汚染された豊洲より今の築地で営業したい卸し人業者また移転となると膨大な移転費用は業者本人負担となります。
事は東京都の問題で都議会や築地市場関係者、東京都民が決定する事なので、我々が口を挟む事ではありませんが、まわりまわれば日本国民にも関係する事です。
来年は都議会議員選挙が行われると言う。
都民がどう判断を下すか、矢張り気になります。