日々好日

さて今日のニュースは

再生エネ買い取り中断で経産省電力5社に説明求める

2014-10-11 08:42:15 | Weblog

政府としては、次世代エネルギィーは再生可能エネルギィーへの転換しかないと判断して
施策を行って来ましたが、肝心の電力会社が対応出来ず再エネ買い取り中断を宣言した。

その電力買い取り施策の中心になって動いて居たのが経産省です。
経産省は原発推進でも指導的立場にあります。
日本の経済・産業を統括する官庁です。

今回の九電を初めとする電力会社5社の突然の買い取り中断の宣言は寝耳に水で反逆
行為と映ったのでしょう。

又再エネが今後の生きる道と政府から焚きつけられて、事業に乗り出した業者は突然ハシゴ
を外されて戸惑い怒りに変わりました。
納得の行かない業者に対して経産省も黙って置く訳には行かなくなりました。

其処で経産省は総合資源エネルギィー調査会の下に置かれた専門部会を開きました。
九電を初めとする電力5社の電力買い取り中断について協議しました。

再生エネルギーの買い取りについては政府が法律で電力会社に義務づけた事です。

この買い取り方式は政府にとっては懐の痛まない大変都合の良い法律です。

再生エネルギィーの促進を促し、発電した電力は高値で電力会社に買い取らせる。
その買い取り料は電気代に上乗せして利用者負担とする。
全く虫のよい施策ですね。

処が買い取りを義務つけられた電力会社も自分の処の発電量以上の買い取りを押しつけ
られそうで、何のための電力会社かと言うジレンマに追い込まれました。

再生エネはまだ試行錯誤の段階で発電能力は一定せず不安定です。
是に全て頼ることは現在の段階では無理な相談です。

また再エネ事業所から電力会社に送電する送電線も完備していません。
完全な送電線を新設増設するためには巨額な資金が要ります。

現在送発電線の分離が叫ばれて居て、そこまで電力会社はバカではありません。

その様な事で各電力会社は限界と判断し再エネ買い取りを中断したものと推定される。

それに電力の規制緩和で自由化が云々されて居る今、今後は厳しい生き残りを賭けて
行かねばならない時、そう政府の言う事ばかり聞けないと言う事もあります。

もっともな理由です。

一方政府の煽てに乗ってビジネスの活路を見いだして巨額な投資を行い、いざ動こうと
した途端にハシゴをはずされた業者の怒りも判ります。

政府は今後のエネルギィー政策の見直しを迫られてきました。

今回専門部会では5電力会社の買い取り可能の電力の精査、導入拡大の余地がない
かの検証等について話し合われた様だ。

と同時に電力5社に対しハッキリした買い取り中断理由の説明や今後の対応を求めた。
また買い取り中断で迷惑を蒙った業者へのシッカリした説明をする様に文書を送った。

お役所はいいですね。

責任は取らず電力会社を責めて居れば良いのですから・・・


政府は特区改革法案次々と国会提出か?

2014-10-11 07:27:33 | Weblog

国家戦略政策は民主党政権時代に生まれたが安倍政権は其れを受け継ぎ経済成長戦略
の一端を担うのは国家戦略特区としました。

地域限定としながらも、超法体制で規制緩和を行い自由な発想で新しい政策を行い現状の
堅い壁をぶちこわす事にありました。

政府は国家戦略特区諮問会議を開きました。

起業の申請窓口を集約する「ワンストップセンター」の設置。
地域限定保育士(仮称)の導入。
家事支援サービスの外国人労働者解禁。
等々14件の規制緩和を追加決定した。

この関連法案を今国会に提出し福岡等6特区と今後指定される地域で具体化する事とした。

ワンストップセンターは外国人を含む起業家が特区で新ビジネスを始め易い環境を作る。
登記・税務等の手続き負担を軽減・またその相談を受け付ける。
福岡市では外国人起業促進のため在留資格特例も行う。

地域限定保育士の導入では保育士不足解消のため都道府県が年1回行う通常の保育士試験
とは別の試験を特区限定で行う。
合格者は特区で3年程度働ける。
まず東京圏の特区で先行実施する。

外国人家事支援サービスの解禁は現在雇用主が外交官等限定を、特区では地方自治体が管理
する事を条件に外国人家事支援労働者の入国と在留を認める。
是は外国人労働者を受け容れて働く女性の家事・育児の負担軽減を図る。
政府が目指す女性の就労拡大に繋げる狙い。
飽くまで特区内での取り扱いである。

この他特区内での公立学校の民間委託。
NPO法人の認証手続き短縮。
等が新たに行われる事となる。

こうして見ると特区内では可成り大胆な規制緩和が行われる事になりそうですが、また色々な
新しい問題が起きて来そうですね。

果たしてこの国家戦略特区何時まで続くか?何故か先行きが不安視されますね。