日々好日

さて今日のニュースは

日本TPP閣僚会合の月内開催は断念・来月開催に意欲的に動くが先は不透明

2015-08-07 08:02:19 | Weblog

ハワイでのTPP閣僚会合は今度こそ合意にと各国とも期待は大きかったが矢張り国益優先
で合意にには至りませんでした。

ハワイ会合で合意に至らなかったのは突然ニュージランドが乳製品の関税完全撤廃の横槍
を入れた事とされています。

他にもマレーシャの国営企業関連や、豪州や米国との医療保護関連等が大きな原因となった。

TPP交渉21分野の内17分野は合意若しくは合意間近と期待されて居ただけに失望は大きい。

この結果を一番喜んだのは中国で、いまや東南アジアは中国抜きでは動かないと言う自負が
ある。
今回のTPPは米国主導の今中国潰しの色合いが濃い。
それだけに中国はその結果を非常に気にしています。

TPP協定は日本にとって成長戦略で大きな部分を占めるのでその成果は大変重要です。

しかし政府はTPP交渉で参加12ケ国による月内の閣僚会合開催への働き掛けは断念する
方針を決めた模様。

日本政府は来年夏の参院選前までに合意したい意向ですが各国の事情は必ずしも楽観
出来ない。

カナダは10月総選挙だし、米国は来年11月の大統領選挙でそれどころではなくなった。

日本の甘利TPP担当大臣は来月にでもTPP閣僚閣僚会合に意欲的に動いて居るが
どうなるか全く目途が立ってない様だとの事。

このままTPP交渉は平行線のまま継続されるのでしょうか?

それは日本にとって良い事なのか?悪い事なのか?


戦後70年談話懇談会は侵略・植民地支配明記した報告書提出

2015-08-07 07:00:48 | Weblog

安倍首相が近く発表する戦後70年談話は世界に向けての日本の姿勢を示すものとして
注目を集めて居ます。

今回安倍首相の戦後70年談話に関する私的諮問機関「21世紀構想懇談会」は戦後
70年談話についての構想を纏めた報告書を提出しました。

報告書の要点は下記の通りです。

先の大戦での日本の行為を侵略・植民地支配と明記する。
ただお詫びの必要性には触れない。
中国・韓国との和解は両国の寛容な心を促す。
韓国朴政権については日本と理性的に付き合う意義を見いだして居ないと批判。
米国の相対的国力低下を踏まえ安全保障分野で日本の役割分担拡大を期待。
世界の研究者による歴史共同研究が必要。

報告書は38ページに及び可成り日本としては強腰の構想の報告書となった。

大戦に関しては満州事変以後大陸侵略拡大したとし、日本政府と軍指導者の
責任は重いとした。
ただこの侵略と言う字句に対して複数の委員から異議の表明があったと報告書に
注釈で紹介して居る。

報告書は過去は過去で日本は痛切な反省で生まれ変わった事を力説。
90年代以降日本はPKO活動等で積極的平和主義活動を活発化し欧米や東南
アジアと和解が出来たとした。

ただ中国韓国とは完全な和解が出来ず両国に寛容心を促す。
韓国朴政権には日本と理性的に付き合って欲しいと批判した。

今後取るべき施策として今次大戦を世界の研究者が公平に共同研究する必要性
沖縄基地負担軽減。
TPP協定のけん引等を挙げています。

是を踏まえて安倍首相の戦後70年談話は作成されるのでしょうが、如何なる談話に
なるか今の処判らない。

ただ云える事は迷惑を掛けた事は明白ですが何時までも卑屈になって相手の
言う儘になる事はこの辺りで止めてほしい。

日本は日中国交再開や日韓国交正常化の折りには今までの事は水に流す事を
条件に、莫大な経済援助等を行いました。

今日の中国や韓国があるのは少なからずこの日本の援助が大きな力となった筈です。

其れを今になってあれはなかった事にしてまた初めからとなると、幾ら日本も我慢の
限界があります。

あれは一体なんだったのか?

其処の処で何処までお互いに理解し合えるか?

お互い角突き合わせて居てはお互いが困る事ばかりで得する事はない。

早く是に気づいて欲しいものだ。

しかしこの報告書で気になるのが米国の国力低下を明らかに明記して、そのため
日本の安保体制強化の言い訳にして居るのは納得出来ませんね。