安倍政権は成長戦略の大きな柱にインフラの海外輸出を据え自ら先頭に立って
日本の新幹線を売り込んで来ました。
インドネシア・ベトナム・インド・タイ等には特に力を入れて来ました。
特にインドネシアは有望なものでしたが、今回政権交代で様子が変わって来た。
日本の新幹線売り込みの最大のライバルは中国です。
中国は日本や欧州の高速鉄道を巧くパクリ自国開発と称し安く、早くをウリに
急激に力を付けてきました。
中国では日本の新幹線とソックリの高速鉄道が走り、訳を知らない中国人は
日本で自分の國と同じ格好の新幹線が走って居るのにびっくりしたと言う話し
まで伝わって来ています。
豊富な資金と多彩な人材があれば日本の新幹線に追いつくのは訳ない事で
いまや安くて早い中国産の高速道路に人気が集まっているらしい。
日本の新幹線はまず安全を優先し完璧主義で高いクオリティーがウリです。
是は是まで日本が開発した家電製品や携帯電話開発でも行われて来た。
その余りにも完璧さ故にガラバコス化と言う現象で敗退を続けています。
今回の新幹線輸出でもそれがネックになって居ます。
安さと手を抜いた事後保障と、完璧な安全性と徹底した事後保障では矢張り
考える国が多く出ます。
半世紀殆ど列車事故を出してない日本の新幹線と、開業早々大きな事故を出し
其れを隠蔽した中国高速鉄道どちらが良いか考えれば判ると言うのが日本の
考え方ですね。
今回インドネシアは日本の高価格がネックとなった様です。
中国と日本の両方の顔を立ててどちらも高速鉄道は白紙としました。
飽くまで財政問題を理由にインドネシアではまだ無理と言うのが理由です。
是は同じ様な理由のタイやベトナム・インドへの新幹線売り込みに大きな打撃
となりそうです。
日本では山岳が多く殆どがトンネルで高速で走れる直線コ-スが少ない。
その点中国や外国は比較的平野を走り高速運転がし易い。
其れに工期の問題も絡んできます。
日本の新幹線は念には念を入れ石橋を叩いても渡らないと言われる程慎重。
是に較べれば中国は全て大陸的考えでアバウトで工期も短くする事が可能です。
これでは競争になりませんね。
しかし日本の新幹線はまずは安全第一です。
さて今後に日本のインフラ輸出作戦はどうなって来るのでしょうね。