農水省は販売同時入札を巡る輸入米取引の実態調査発表を行いました。
販売同時入札とは外国でコメを買って売る商社と、国からコメを購入する国内卸業者がペア
で参加する入札の事だそうです。
我が国はガット協定でコメを最低限年間に77万トン無関税で輸入を義務つけられて居る。
その内10万トンは販売同時入札で輸入される。
販売同時入札では国が定めた予定価格をクリアした入札参加者は国の買い入れ価格と売り渡し
価格の差額が大きい順に落札出来ます。
是で輸入米のコメの売り渡し価格を高くして国産米を保護する一面があります。
今回問題になったのは一部商社が卸業者に調整金と呼ぶリベートを渡して居る事が暴露された。
卸業者は国に提示た売り渡し価格より実質的安く仕入れて居た事になる。
卸業者はリベートを貰い国内市場でコメの安売りを行えば国産米の価格に影響を与えかねないと
言う事が問題点です。
農水省調査では輸入米の落札実績のある商社と卸業者139社を調べたら4割に当たる61社が
金銭のやりとりが合った事が判明しました。
卸業者はリベートを国産米価格が低下した際の調整財源と認識し、輸入米を購入価格より安く売る
事もあると証言した。
しかし農水省調査結果では実際リベートの事実があった事は確認したが、国産米への影響は確認
出来なかったとの報告で終わりました。
ただし今後はリベートのやりとりは厳禁との通達を流す。
万事、事を荒立てないお役人の遣りそうな事ですね。