1977年 集英社 ジャンプスーパーコミックス版(新書)
1988年 集英社 ジャンプスーパーエース版(A5)
諸星大二郎は、私がもっとも好きなマンガ家。
そのなかでも、いちばんすごいと思ってる作品は、やっぱ、これ、暗黒神話。
この作品について語ろうと、何度かトライして、いつも書けずに終わった。
今回も、アタマのなかがまとまったわけぢゃなく、やっぱなんかキチンとしたことを書くわけぢゃない。
ただ、これはスゴイ、としか言いようがない。
暗黒神話が少年ジャンプに連載されたとき、小学生だったんだけど、ほんとブッ飛んでしまった。
蛇を神聖視する縄文文化と、甲賀三郎の秘宝伝説と、出雲神話のタケミナカタと、大国主ことオオナムチと、唯一真実の絶対者であるブラフマンと、人間の心の奥の自我をさすアートマンと、巨石信仰の磐座と、天の斑駒をはじめとする石馬と、暗黒神スサノオと、九州各地の装飾古墳と、転輪聖王と、磨崖仏と、餓鬼と、邪馬台国と魏志倭人伝と、施餓鬼会をおこなう馬頭観音と、武内宿禰と、卑弥呼の鬼道と金印と、不老不死と、前方後円墳の白鳥陵と石舞台と岩船遺跡と、ヤマトタケルとクマソと、比叡山延暦寺と、密教経典の宿曜経の羅睺と、八つの蛇形の聖痕と、丸石信仰と卵生説話と、三種の神器と、オリオンの三つ星と、馬の信仰と、曼荼羅の大日如来と、56億7千万年後に世を救う弥勒菩薩と、とにかくそんなのがドーンっと一つの物語のなかに入っていて、頭のなかをいろんなものがグルグル駆けまわって、時空を超えた世界を引きずりまわされたうえで、最後に謎解きがされるという、ものすごい話です。
(※著者は1977年版で、“これは、一種のはめ絵遊びです。古代史の材料を片っぱしからぶち込み、その一つ一つを関連づけながら事件が展開し、最後に全体を眺めると、ダリの二重像の絵のように全然別の新しい絵が浮かび上がってくる……そういった緻密で壮大なジグソー・パズルをやってみたかったのです。”と言っていますが)
宇宙って何だ!?ということを、いきなりマンガ読んで考えさせられたんだから、たまらない。
以来、30年以上、諸星大二郎をおっかけている。
1988年 集英社 ジャンプスーパーエース版(A5)
諸星大二郎は、私がもっとも好きなマンガ家。
そのなかでも、いちばんすごいと思ってる作品は、やっぱ、これ、暗黒神話。
この作品について語ろうと、何度かトライして、いつも書けずに終わった。
今回も、アタマのなかがまとまったわけぢゃなく、やっぱなんかキチンとしたことを書くわけぢゃない。
ただ、これはスゴイ、としか言いようがない。
暗黒神話が少年ジャンプに連載されたとき、小学生だったんだけど、ほんとブッ飛んでしまった。
蛇を神聖視する縄文文化と、甲賀三郎の秘宝伝説と、出雲神話のタケミナカタと、大国主ことオオナムチと、唯一真実の絶対者であるブラフマンと、人間の心の奥の自我をさすアートマンと、巨石信仰の磐座と、天の斑駒をはじめとする石馬と、暗黒神スサノオと、九州各地の装飾古墳と、転輪聖王と、磨崖仏と、餓鬼と、邪馬台国と魏志倭人伝と、施餓鬼会をおこなう馬頭観音と、武内宿禰と、卑弥呼の鬼道と金印と、不老不死と、前方後円墳の白鳥陵と石舞台と岩船遺跡と、ヤマトタケルとクマソと、比叡山延暦寺と、密教経典の宿曜経の羅睺と、八つの蛇形の聖痕と、丸石信仰と卵生説話と、三種の神器と、オリオンの三つ星と、馬の信仰と、曼荼羅の大日如来と、56億7千万年後に世を救う弥勒菩薩と、とにかくそんなのがドーンっと一つの物語のなかに入っていて、頭のなかをいろんなものがグルグル駆けまわって、時空を超えた世界を引きずりまわされたうえで、最後に謎解きがされるという、ものすごい話です。
(※著者は1977年版で、“これは、一種のはめ絵遊びです。古代史の材料を片っぱしからぶち込み、その一つ一つを関連づけながら事件が展開し、最後に全体を眺めると、ダリの二重像の絵のように全然別の新しい絵が浮かび上がってくる……そういった緻密で壮大なジグソー・パズルをやってみたかったのです。”と言っていますが)
宇宙って何だ!?ということを、いきなりマンガ読んで考えさせられたんだから、たまらない。
以来、30年以上、諸星大二郎をおっかけている。