many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

長距離走者の孤独

2009-11-05 22:56:35 | 読んだ本
アラン・シリトー 丸谷才一/河野一郎訳 昭和48年 新潮文庫版
なんの意味もなく、昔読んだ古い小説をとりあげてみた。
学生のころ読んだと記憶してたのに、持っていたのは平成4年の41刷だから、もう少し後ってことになる。ほんと、このへんの記憶はいい加減だ。
収録作は、『長距離走者の孤独』『アーネストおじさん』『レイナー先生』『漁船の絵』『土曜の午後』『試合』『ジム・スカーフィデイルの屈辱』『フランキー・ブラーの没落』という短編集。
“長距離走者の孤独”って、なんだかわかんないインパクトのあるタイトルで、ずっと心にひっかかるものあるんだけど、どうってことないったらどうってことない話。
いま改めて読んでみると、日本語訳の文体というか文章がちょっと変わってるんで(不良少年の独白みたいな形ですね)、いったい元の英語の文章はどういうものなんだろうとか、ヘンなことが気になってしまっている。原典読もうとは思わないけどね。
(「翻訳夜話」とか読んだもんだから、この一人称を「おれ」ぢゃなくて「私」で訳したら、それは全然ちがう感じのするものになるんぢゃないだろうかとか考えてしまう。)
コメント
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