穂村弘 2009年 文春文庫版
きのうまでとは全然関係なくて。
私の好きな歌人、穂村弘のエッセイ。
「別冊文藝春秋」に連載してたらしいけど、(ヘンなタイトルのとおり)日記の形をとっている。
でも、あいかわらず著者得意の妄想系(?)の物語がいっぱいあるんで楽しい。
たとえば、「お~いお茶」のラベルを見てるうちに、「お~い」と「お茶」の筆跡が全く違うことに気づく。
「お~い」を書いたところで高齢の書の大家が力尽きて、「お茶」は後を託された弟子が書いたんぢゃないかとか。笑う。
短歌では、日常をカメラのシャッター押すかのように切り取ってみせてくれるんだけど、エッセイについても同じキレがある。
短い一章を丸ごと引用してみちゃいましょうか。
「9月13日 現実」と題された一節。
>電車のなかで会社員らしい男女が話をしていた。
>男「じゃあ、禿と毛むくじゃらだったら、どっちがいい?」
>女「禿イコール毛むくじゃら、なんですよ」
>車内の空気が耐えられないほど張りつめる。
おかしい。
きのうまでとは全然関係なくて。
私の好きな歌人、穂村弘のエッセイ。
「別冊文藝春秋」に連載してたらしいけど、(ヘンなタイトルのとおり)日記の形をとっている。
でも、あいかわらず著者得意の妄想系(?)の物語がいっぱいあるんで楽しい。
たとえば、「お~いお茶」のラベルを見てるうちに、「お~い」と「お茶」の筆跡が全く違うことに気づく。
「お~い」を書いたところで高齢の書の大家が力尽きて、「お茶」は後を託された弟子が書いたんぢゃないかとか。笑う。
短歌では、日常をカメラのシャッター押すかのように切り取ってみせてくれるんだけど、エッセイについても同じキレがある。
短い一章を丸ごと引用してみちゃいましょうか。
「9月13日 現実」と題された一節。
>電車のなかで会社員らしい男女が話をしていた。
>男「じゃあ、禿と毛むくじゃらだったら、どっちがいい?」
>女「禿イコール毛むくじゃら、なんですよ」
>車内の空気が耐えられないほど張りつめる。
おかしい。