佐藤稔 2007年 吉川弘文館・歴史文化ライブラリー
おとといの『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』と同じように、ホリイ氏の本(こちらは『落語の国からのぞいてみれば』から)の参考文献としてあげられてるなかから、読んでみたもの。
著者は秋田大学教育文化学部教授だそうです。
冒頭で、例として、地方紙に紹介されている新生児の名前=2006年7月の一カ月分176人を紹介して、近年の名前の読みにくさを問題提起するところからはじまってます。
で、本のタイトルは「~なぜ増えたか」ってなってますけど、その理由についてハッキリと結論づけてるものではないです。
今後もよく分析してみる必要があるけれど、このままぢゃ日本語・漢字表記のシステムが壊れてっちゃう危険性がありますよ、という問題提起、このことに関心を寄せてほしいという意図で書かれてます。
第一章の「『名づけ』と『名前』」では、あるモノに名をつけるのは、そのものの存在を認識して明らかにすることだっていう、そもそもの話から始まります。
だから「他のひととは違う」って主張する、特色ある名前をつけたいってのはわかる。でも、よい名前ってのは、(1)よい意味を持っている(2)やさしい文字を選ぶ(3)やさしい読み方を持っている ってことが大事で、つけた名前がちゃんと正確に読んでもらえないのは不幸でしょ、って指摘してます。
第二章の「名の用語と由来」は、姓・氏・苗字の解説から、幼名・実名・呼び名といった日本人にはひとりにいろんな名前があったこと、歴史のなかでどんな名前があったのかなど、いろいろ名前に関する学術的内容が記されていて、たいそう勉強になります。
おとといの『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』と同じように、ホリイ氏の本(こちらは『落語の国からのぞいてみれば』から)の参考文献としてあげられてるなかから、読んでみたもの。
著者は秋田大学教育文化学部教授だそうです。
冒頭で、例として、地方紙に紹介されている新生児の名前=2006年7月の一カ月分176人を紹介して、近年の名前の読みにくさを問題提起するところからはじまってます。
で、本のタイトルは「~なぜ増えたか」ってなってますけど、その理由についてハッキリと結論づけてるものではないです。
今後もよく分析してみる必要があるけれど、このままぢゃ日本語・漢字表記のシステムが壊れてっちゃう危険性がありますよ、という問題提起、このことに関心を寄せてほしいという意図で書かれてます。
第一章の「『名づけ』と『名前』」では、あるモノに名をつけるのは、そのものの存在を認識して明らかにすることだっていう、そもそもの話から始まります。
だから「他のひととは違う」って主張する、特色ある名前をつけたいってのはわかる。でも、よい名前ってのは、(1)よい意味を持っている(2)やさしい文字を選ぶ(3)やさしい読み方を持っている ってことが大事で、つけた名前がちゃんと正確に読んでもらえないのは不幸でしょ、って指摘してます。
第二章の「名の用語と由来」は、姓・氏・苗字の解説から、幼名・実名・呼び名といった日本人にはひとりにいろんな名前があったこと、歴史のなかでどんな名前があったのかなど、いろいろ名前に関する学術的内容が記されていて、たいそう勉強になります。