林望 1991年 平凡社
イギリスでの食に関してのエッセイ集。
いやー、この本は、前から、どこ行っちゃったんだろう?って何度か探して、あーあ引越のときに若気の至りか荷物減らしたい気まぐれかで売っちゃったんだろう、って思ってたから、先日押し入れのなかの段ボール箱から発見したときは、すくなからずうれしかった。
けっこう売れた本だよね、たぶん。私は何の予備知識もなく、店頭で「あ、おもしろそ」って思って買っただけだけど(←シャーロック・ホームズとか好きなところから発して、イギリスにちょいとひかれるものがある)。1991年3月発行、私の持ってるのは同年6月7日の第4刷。
なかみは国文学(?)専攻の著者が、イギリス滞在中に食べ物に関して思ったことのいろいろ。
第一章からして、出される料理には味がついてないから、とりあえず塩を思いっきりかけるし、イギリスの料理といったら、野菜なんかはとにかくクタクタになるまで茹でちゃうだけ、みたいな語られ方してるから、へー、そんなもんなんだー、おいしいもの食べる土壌ぢゃないのかー、とか思っちゃうけど。
読み返してみて再認識したけど、イギリスのおもしろいとこが満載。以下がその具体例。
(1)学校の関係者ぢゃないと着ちゃいけない=買えない服を、買いに行ったら、お店の人は担当者に許可を求めるべく、電話しに行った。
そしたら「担当者は不在ですから、お待ちください」と言う。
いっしょに行ったイギリス人のアドバイスに従い、その場で買い物を済ませちゃう。担当者はいつも不在なんだと、後刻解説される。
(2)イギリスでは、酒を売る時間帯が、法律の定めにより、限られている。一日のうち何時間かのうちしか売ってはいけない。
著者は、たまたま昼下がりかなんかで、酒を売らないときに、必要に迫られて、酒を買いに行く。
店主は「この時間帯は酒を売れない」と言う。「アイスクリームなら、売れるんだけど」と言って、酒瓶をアイスクリームと書かれた箱に入れて売ってくれる。
いーなー、そういうノリ。
行ったことないけど、私が、また勝手に、イギリスびいきになったのは、本書によるとこが多い。
そのほかにも、“パンは、何かをのせる台である=(ごはんぢゃない)”とかって思想をもつようになったのは、この本によるところが大きい。
イギリスでの食に関してのエッセイ集。
いやー、この本は、前から、どこ行っちゃったんだろう?って何度か探して、あーあ引越のときに若気の至りか荷物減らしたい気まぐれかで売っちゃったんだろう、って思ってたから、先日押し入れのなかの段ボール箱から発見したときは、すくなからずうれしかった。
けっこう売れた本だよね、たぶん。私は何の予備知識もなく、店頭で「あ、おもしろそ」って思って買っただけだけど(←シャーロック・ホームズとか好きなところから発して、イギリスにちょいとひかれるものがある)。1991年3月発行、私の持ってるのは同年6月7日の第4刷。
なかみは国文学(?)専攻の著者が、イギリス滞在中に食べ物に関して思ったことのいろいろ。
第一章からして、出される料理には味がついてないから、とりあえず塩を思いっきりかけるし、イギリスの料理といったら、野菜なんかはとにかくクタクタになるまで茹でちゃうだけ、みたいな語られ方してるから、へー、そんなもんなんだー、おいしいもの食べる土壌ぢゃないのかー、とか思っちゃうけど。
読み返してみて再認識したけど、イギリスのおもしろいとこが満載。以下がその具体例。
(1)学校の関係者ぢゃないと着ちゃいけない=買えない服を、買いに行ったら、お店の人は担当者に許可を求めるべく、電話しに行った。
そしたら「担当者は不在ですから、お待ちください」と言う。
いっしょに行ったイギリス人のアドバイスに従い、その場で買い物を済ませちゃう。担当者はいつも不在なんだと、後刻解説される。
(2)イギリスでは、酒を売る時間帯が、法律の定めにより、限られている。一日のうち何時間かのうちしか売ってはいけない。
著者は、たまたま昼下がりかなんかで、酒を売らないときに、必要に迫られて、酒を買いに行く。
店主は「この時間帯は酒を売れない」と言う。「アイスクリームなら、売れるんだけど」と言って、酒瓶をアイスクリームと書かれた箱に入れて売ってくれる。
いーなー、そういうノリ。
行ったことないけど、私が、また勝手に、イギリスびいきになったのは、本書によるとこが多い。
そのほかにも、“パンは、何かをのせる台である=(ごはんぢゃない)”とかって思想をもつようになったのは、この本によるところが大きい。