きょうの乗馬の話の前に。
こないだ、古い小冊子のようなものを見ていたら、おもしろい表現に行き当たった。
(その本は、特に乗馬のことを採りあげてんぢゃなくて、馬の育成とか調教全般に関する、馬学のようなものだったと思うんだけど。)
「馬は、ホメられるのを待っている」ってのが、それ。
すごい、シンプルで、おもしろくて、言いえて妙、わかりやすい。
たしかに、そんな感じするなーってのは、私の場合、ミニチュアポニーをいじった経験からくるものが大きい。
私の趣味で(?)、ポニーをひいて、障害飛ばしたりしたんだけどね。
最初イヤイヤやってんの痛いほど分かんだけど、おかまいなしの私なんだが、できたら、とにかくホメてホメてホメまくるって手法をとっている。
そうすっと、ある日突然って感じで、馬が自ら障害に向かってくようになる。(なんかねー、ほんと「いそいそと」って表現がぴったりな感じで、馬場に入ってったりすんだよね。)
で、飛んだあと、自信満々で、「この世で一番すごいのは、今の、この俺」みたいな態度になる、すごい面白い。
んで、当然、そこんとこを、また無茶苦茶ホメてやるんだ、これが。そうすっと、喜んでるのが、手に取るように分かる。
(私の場合は、そこで、初期の段階からリンゴやったりしてっから、だんだん馬が自信つけるにつれて「ん?褒美はまだか?苦しゅうないぞ」みたいになってきちゃうんだけどさ。)
乗っててもそうだよね、馬はホメられんの待ってる、きっと。
障害なんかでも、飛べる馬は、「つかまってろー、飛んでやるー、飛んだぞー、どうだー!」みたいな感じするし。
うまく飛べない馬でも、むりくり飛ばすと、「飛べた、飛んぢゃった、やればできるんだね、どう?どう?ボク飛んだんだよ!すごくない!?」みたいな、軽い興奮状態になったりする。
いずれの場合も、練習おわった後おざなりに愛撫するんぢゃなくて、その場で思いっきりホメてやったほうがいいと思う。
ホメんの、難しいんだけどね、乗ってるこっちもいっぱいいっぱいなときあるし。
慣れないと、なかなかホメるとこまで気がまわんなかったりするんだけど、そこは大事なとこだと思うんで、私はなるべくいっぱいホメるようにしてる。
そもそも私も、人のことをホメたりするのが上手とはとても言えないし、ましてやたとえば女性の細かいとこに気づいてホメてあげたりする(?)のからは遠いタイプの人間なんだけど、こと乗馬に関しては、別人格なんで、大げさに言葉に出してホメたりすることができちゃったりする。
ちなみに、ふつうのひとの馬に対する愛撫は、ポン、ポンって感じだけど、私のは、これも何年か前に見た外国の競馬関係者からの受け売りなんだが、ポポポポポポ、ポポポポポン、みたいな、すごい大げさなクビの叩き方する。いーんだよ、オーバーなくらいで、ようやく伝わるんだから、って思ってる。
んで、手が離せないときは、言葉にするようにしてる。最近、よく思うのは、ホメ言葉をかけるんぢゃなくても、よくできたと思ったら、喜んであげればいいんぢゃないかなって気がして、実行してる。
馬って、ひとが喜んでんの分かるからね。
たとえば、乗ってて、歩度を伸ばして反応したら、「おー、いーなー、その駈歩、楽しいぞー」とか言ってる。
まあ、思い過ごしと言われたらそれまでだけど、私はそうやって「いーぞー、楽しいなー、その調子」とか声かけると、「そうですかー、それならこんな感じでどうですかー」みたいに歩度を伸ばしてくれる馬に乗ってきた体験をしてるからね。
(不思議なことに、ヨーロッパ生まれだったりするんだけどね、そういう馬、日本語でもわかるみたい。)
閑話休題。
さあ、きょう私にホメられるのを待っててくれてるのは、どの馬かな!?
おおっと、ポートマジン。二度目だ。
この馬は、とにかく「カワイイ」と評判だ。私が、そこんとこ、ホメるまでもない。
なんでだろうね、生まれ育ちがいいのかもしれない、ルックスというよりも、すごく人懐っこいとこがかわいい。
どんな馬だか、忘れてたんだけど、乗り出したら、すぐ思い出した。
前に出るぶんには、もうしぶんなし。マジメな馬だ。
たぶん、ふつうのひとなら「軽い」って言うと思うけど。なんせ、念じただけで発進するしね、速歩も駈歩も。
でも、ガチャガチャ手をつかってやってたら(内方を思いっきり開いて、外の手綱でのハミのコンタクトをとかナマイキなことを考えてたんだが)、「そんなハミウケのわるい馬ぢゃないので、両拳をそーんな放さない、まっすぐ持って、しっかり前にだす!」と注意。
(このことは、後ほど今日のテーマになってしまった。)
そーだよねー、またやっちゃったー、前に出てないのにウケるも何もないぢゃない(=引っ張ってるだけ)。
さて、ひととおりウォーミングアップして、何しようか。
横木通過とかやっていいって言われたんだけど、なんかまだ歩度をコントロールしてる感がないので、もうちょっと輪乗りする。
輪乗りで常歩から速歩、一周したくらいで、また常歩、常歩がちゃんとできたら、また速歩、ってのがやりたい。
速歩を出す前に準備すんのと、常歩におとすときに準備するのが、自分ではやりたいことなんだけど、なんせ発進は軽く出ちゃう一方で、おとすときは難しく、ねらった場所から即常歩にならない、何歩か惰性で速歩が続いちゃう。
イメージとしては、輪乗りの、6分の5周くらいを速歩して、すぐ常歩にして6分の1周して、同じ場所から速歩で発進、ってしたいんだけど、うまくいかない。
常歩になるまでにオーバーランしちゃうし、今度はちゃんとした前に出てる常歩をするまでに半周くらいしちゃう。
そしたら、だんだん、だんだん、馬が強くなってきた感じ。妙に前のほうに引っ張られるよ。
おまえ、どこに居たいの、俺はここらへんがいいと思ってんだけど、って、やってるつもりなんだけど、まったく馬が納得する場所がわからない。
完全にバトル。まずいなー、俺の手、強すぎんのかなー、やっぱ。
とうとう、馬の口がこっちのほうに潜り込みそうになったから、手綱ゆるめてドンって脚入れてアタマ起こして、リセット、やりなおし。
ちょっと、休憩=手綱伸ばしての常歩。うまくいってないのに、あまり根を詰めてはいけない。
気分転換すると、できることもある。と、信じたい。
再開すると、なんかいい感じ。前よりは、わりとうまく、馬がまるくなってるように思える。
でも、やってくうちに、また引っ張られるような気がする。
最初はできるのに、そのうちバトルになるのって、やっぱ俺の手が過剰な力入れてるから、おかしくなるんだ、としか結論づけらんない。
こんど、駈歩と速歩で。すなわち、駈歩で一周輪乗りしたら、速歩におとして、うまく歩けたら、またすぐ駈歩発進、ってやりたいんだけど、うまくいかない。
速歩におとすときに、うまく詰めらんない。結局、強引にスピードダウンさせるような感じなんで、引っ張って抑え込んでる。
馬がイラっとしてるような気がする。駈歩発進するのも、繰り返すうちに、軽く出てたものが、ハネるようなスタートするようになってきた。
でも、ここでギヤチェンジをうまくできないと、駈歩で横木通過しても、ブレーキがきかないような気がするしなあ。
すこし、駈歩でひろく走らせる。こんどは気持ちよさげにびゅんびゅん前に出る。
なんだよぉ、走りたかっただけか?それ、わがままだぞ?って言うが、ストレスためられると困るので、あまり強引な詰め伸ばしはしないどく。
でも、先生に見咎められ、「内の脚で、もっと推進して!」「外に逃げてる」だっけかな、後半部分はよくおぼえてない、とにかく、やっぱ前に出る馬を無理に抑え込んでんだな、私のやってることは。
どうにも、駈歩で横木を通過するようなレベルぢゃないんで、また輪乗りで速歩する。
「内の手綱を使いすぎない、外側でまわる」
「外のヒジをもっと身体につけて、カベ、そこで我慢」
「外の肩を内にまわさない、うしろに引くぐらいで」
「馬、前出して、馬が外に張ってく感じしたら、そこで外側をしっかり、肩!手綱長い!」
「馬が外にいくのに、外の肩と手が前に出たら、どんどん外にふくれちゃう」
「外の肩をひけば、内方の脚(股関節からヒザにかけて)も馬に密着する、外の肩を内に回したら、内の脚が離れる」
おおっと、ひさしぶりに指摘されると、目からうろこだ。
輪乗りのなかで馬が外側に広がってっちゃいそうなとき、内側に急角度で曲げようとすると、馬の顔は内に向くかもしんないけど、逆に馬は外側の肩のほうに進んでっちゃう。
正解は、外側の壁をつくることだ。それには、人間の肩と肘が大事。私の外側の肩~肘~拳なんて、ラグビーで後ろにパスするときみたいに、回っちゃってんだもん。
ちがうでしょ、外のカベをつくって、ふくれそうな馬の動きをうけとめなきゃ。
「つかったら、かえす」(これは内に開いたあとのこと)
「馬がゆずったら、ラクにする」(これは外側で感じた抵抗がなくなったらってこと)
「おさえつけるの、くせになってる、そういうことしない」(私の両の拳が、あいだ開いて、位置下げて、うしろに引っ張ってること)
「おさえつけてると、馬からのサインがわからない」(馬が譲ったらラクに)
「馬が外に張り出そうと感じたら、そこですぐ外で対応する。外に逃げてから、戻そうとしたって、それはすごい力が要る」
ということで、最後は、常歩で、延々と輪乗りして、外の手綱で回る練習。
右手前では、うまく回れるんだけど、左手前ではふくらんぢゃう。同じにしてるつもりなんだけど。
かなり厳しいものあったが、最後になって「そのくらい馬が前に出てる状態でやる」と、ようやくスタート地点に立ったとこで、おわり。
ガチャガチャやって馬には迷惑かけたけど、もとから前に出てく気はものすごくあったんで、いい練習ができました。
おわって帰ってきたときは、当然のことだけど、めちゃくちゃホメる。
馬房の前まで来て、思いっきりホメても、馬は「いいから、早く、降りろ」って顔してるけどね。
こないだ、古い小冊子のようなものを見ていたら、おもしろい表現に行き当たった。
(その本は、特に乗馬のことを採りあげてんぢゃなくて、馬の育成とか調教全般に関する、馬学のようなものだったと思うんだけど。)
「馬は、ホメられるのを待っている」ってのが、それ。
すごい、シンプルで、おもしろくて、言いえて妙、わかりやすい。
たしかに、そんな感じするなーってのは、私の場合、ミニチュアポニーをいじった経験からくるものが大きい。
私の趣味で(?)、ポニーをひいて、障害飛ばしたりしたんだけどね。
最初イヤイヤやってんの痛いほど分かんだけど、おかまいなしの私なんだが、できたら、とにかくホメてホメてホメまくるって手法をとっている。
そうすっと、ある日突然って感じで、馬が自ら障害に向かってくようになる。(なんかねー、ほんと「いそいそと」って表現がぴったりな感じで、馬場に入ってったりすんだよね。)
で、飛んだあと、自信満々で、「この世で一番すごいのは、今の、この俺」みたいな態度になる、すごい面白い。
んで、当然、そこんとこを、また無茶苦茶ホメてやるんだ、これが。そうすっと、喜んでるのが、手に取るように分かる。
(私の場合は、そこで、初期の段階からリンゴやったりしてっから、だんだん馬が自信つけるにつれて「ん?褒美はまだか?苦しゅうないぞ」みたいになってきちゃうんだけどさ。)
乗っててもそうだよね、馬はホメられんの待ってる、きっと。
障害なんかでも、飛べる馬は、「つかまってろー、飛んでやるー、飛んだぞー、どうだー!」みたいな感じするし。
うまく飛べない馬でも、むりくり飛ばすと、「飛べた、飛んぢゃった、やればできるんだね、どう?どう?ボク飛んだんだよ!すごくない!?」みたいな、軽い興奮状態になったりする。
いずれの場合も、練習おわった後おざなりに愛撫するんぢゃなくて、その場で思いっきりホメてやったほうがいいと思う。
ホメんの、難しいんだけどね、乗ってるこっちもいっぱいいっぱいなときあるし。
慣れないと、なかなかホメるとこまで気がまわんなかったりするんだけど、そこは大事なとこだと思うんで、私はなるべくいっぱいホメるようにしてる。
そもそも私も、人のことをホメたりするのが上手とはとても言えないし、ましてやたとえば女性の細かいとこに気づいてホメてあげたりする(?)のからは遠いタイプの人間なんだけど、こと乗馬に関しては、別人格なんで、大げさに言葉に出してホメたりすることができちゃったりする。
ちなみに、ふつうのひとの馬に対する愛撫は、ポン、ポンって感じだけど、私のは、これも何年か前に見た外国の競馬関係者からの受け売りなんだが、ポポポポポポ、ポポポポポン、みたいな、すごい大げさなクビの叩き方する。いーんだよ、オーバーなくらいで、ようやく伝わるんだから、って思ってる。
んで、手が離せないときは、言葉にするようにしてる。最近、よく思うのは、ホメ言葉をかけるんぢゃなくても、よくできたと思ったら、喜んであげればいいんぢゃないかなって気がして、実行してる。
馬って、ひとが喜んでんの分かるからね。
たとえば、乗ってて、歩度を伸ばして反応したら、「おー、いーなー、その駈歩、楽しいぞー」とか言ってる。
まあ、思い過ごしと言われたらそれまでだけど、私はそうやって「いーぞー、楽しいなー、その調子」とか声かけると、「そうですかー、それならこんな感じでどうですかー」みたいに歩度を伸ばしてくれる馬に乗ってきた体験をしてるからね。
(不思議なことに、ヨーロッパ生まれだったりするんだけどね、そういう馬、日本語でもわかるみたい。)
閑話休題。
さあ、きょう私にホメられるのを待っててくれてるのは、どの馬かな!?
おおっと、ポートマジン。二度目だ。
この馬は、とにかく「カワイイ」と評判だ。私が、そこんとこ、ホメるまでもない。
なんでだろうね、生まれ育ちがいいのかもしれない、ルックスというよりも、すごく人懐っこいとこがかわいい。
どんな馬だか、忘れてたんだけど、乗り出したら、すぐ思い出した。
前に出るぶんには、もうしぶんなし。マジメな馬だ。
たぶん、ふつうのひとなら「軽い」って言うと思うけど。なんせ、念じただけで発進するしね、速歩も駈歩も。
でも、ガチャガチャ手をつかってやってたら(内方を思いっきり開いて、外の手綱でのハミのコンタクトをとかナマイキなことを考えてたんだが)、「そんなハミウケのわるい馬ぢゃないので、両拳をそーんな放さない、まっすぐ持って、しっかり前にだす!」と注意。
(このことは、後ほど今日のテーマになってしまった。)
そーだよねー、またやっちゃったー、前に出てないのにウケるも何もないぢゃない(=引っ張ってるだけ)。
さて、ひととおりウォーミングアップして、何しようか。
横木通過とかやっていいって言われたんだけど、なんかまだ歩度をコントロールしてる感がないので、もうちょっと輪乗りする。
輪乗りで常歩から速歩、一周したくらいで、また常歩、常歩がちゃんとできたら、また速歩、ってのがやりたい。
速歩を出す前に準備すんのと、常歩におとすときに準備するのが、自分ではやりたいことなんだけど、なんせ発進は軽く出ちゃう一方で、おとすときは難しく、ねらった場所から即常歩にならない、何歩か惰性で速歩が続いちゃう。
イメージとしては、輪乗りの、6分の5周くらいを速歩して、すぐ常歩にして6分の1周して、同じ場所から速歩で発進、ってしたいんだけど、うまくいかない。
常歩になるまでにオーバーランしちゃうし、今度はちゃんとした前に出てる常歩をするまでに半周くらいしちゃう。
そしたら、だんだん、だんだん、馬が強くなってきた感じ。妙に前のほうに引っ張られるよ。
おまえ、どこに居たいの、俺はここらへんがいいと思ってんだけど、って、やってるつもりなんだけど、まったく馬が納得する場所がわからない。
完全にバトル。まずいなー、俺の手、強すぎんのかなー、やっぱ。
とうとう、馬の口がこっちのほうに潜り込みそうになったから、手綱ゆるめてドンって脚入れてアタマ起こして、リセット、やりなおし。
ちょっと、休憩=手綱伸ばしての常歩。うまくいってないのに、あまり根を詰めてはいけない。
気分転換すると、できることもある。と、信じたい。
再開すると、なんかいい感じ。前よりは、わりとうまく、馬がまるくなってるように思える。
でも、やってくうちに、また引っ張られるような気がする。
最初はできるのに、そのうちバトルになるのって、やっぱ俺の手が過剰な力入れてるから、おかしくなるんだ、としか結論づけらんない。
こんど、駈歩と速歩で。すなわち、駈歩で一周輪乗りしたら、速歩におとして、うまく歩けたら、またすぐ駈歩発進、ってやりたいんだけど、うまくいかない。
速歩におとすときに、うまく詰めらんない。結局、強引にスピードダウンさせるような感じなんで、引っ張って抑え込んでる。
馬がイラっとしてるような気がする。駈歩発進するのも、繰り返すうちに、軽く出てたものが、ハネるようなスタートするようになってきた。
でも、ここでギヤチェンジをうまくできないと、駈歩で横木通過しても、ブレーキがきかないような気がするしなあ。
すこし、駈歩でひろく走らせる。こんどは気持ちよさげにびゅんびゅん前に出る。
なんだよぉ、走りたかっただけか?それ、わがままだぞ?って言うが、ストレスためられると困るので、あまり強引な詰め伸ばしはしないどく。
でも、先生に見咎められ、「内の脚で、もっと推進して!」「外に逃げてる」だっけかな、後半部分はよくおぼえてない、とにかく、やっぱ前に出る馬を無理に抑え込んでんだな、私のやってることは。
どうにも、駈歩で横木を通過するようなレベルぢゃないんで、また輪乗りで速歩する。
「内の手綱を使いすぎない、外側でまわる」
「外のヒジをもっと身体につけて、カベ、そこで我慢」
「外の肩を内にまわさない、うしろに引くぐらいで」
「馬、前出して、馬が外に張ってく感じしたら、そこで外側をしっかり、肩!手綱長い!」
「馬が外にいくのに、外の肩と手が前に出たら、どんどん外にふくれちゃう」
「外の肩をひけば、内方の脚(股関節からヒザにかけて)も馬に密着する、外の肩を内に回したら、内の脚が離れる」
おおっと、ひさしぶりに指摘されると、目からうろこだ。
輪乗りのなかで馬が外側に広がってっちゃいそうなとき、内側に急角度で曲げようとすると、馬の顔は内に向くかもしんないけど、逆に馬は外側の肩のほうに進んでっちゃう。
正解は、外側の壁をつくることだ。それには、人間の肩と肘が大事。私の外側の肩~肘~拳なんて、ラグビーで後ろにパスするときみたいに、回っちゃってんだもん。
ちがうでしょ、外のカベをつくって、ふくれそうな馬の動きをうけとめなきゃ。
「つかったら、かえす」(これは内に開いたあとのこと)
「馬がゆずったら、ラクにする」(これは外側で感じた抵抗がなくなったらってこと)
「おさえつけるの、くせになってる、そういうことしない」(私の両の拳が、あいだ開いて、位置下げて、うしろに引っ張ってること)
「おさえつけてると、馬からのサインがわからない」(馬が譲ったらラクに)
「馬が外に張り出そうと感じたら、そこですぐ外で対応する。外に逃げてから、戻そうとしたって、それはすごい力が要る」
ということで、最後は、常歩で、延々と輪乗りして、外の手綱で回る練習。
右手前では、うまく回れるんだけど、左手前ではふくらんぢゃう。同じにしてるつもりなんだけど。
かなり厳しいものあったが、最後になって「そのくらい馬が前に出てる状態でやる」と、ようやくスタート地点に立ったとこで、おわり。
ガチャガチャやって馬には迷惑かけたけど、もとから前に出てく気はものすごくあったんで、いい練習ができました。
おわって帰ってきたときは、当然のことだけど、めちゃくちゃホメる。
馬房の前まで来て、思いっきりホメても、馬は「いいから、早く、降りろ」って顔してるけどね。