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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

サンダーバードで少々生き方を学んだ

2013-07-04 21:20:40 | 読んだ本
漆田公一+サンダーバード研究会 平成11年 祥伝社
いや、今年に入ってからかな、某CSでやってる「サンダーバード」の放送を、毎週録画して観ているんだが。
ガキのころのうっすらとした記憶しかないんだけど、改めて見ても、いいよねえ。
テーマソング流れてきただけで、血沸き肉踊っちゃう。
人形なのに、額に汗浮かべたり、長時間勤務で不精髭が伸びてきちゃったりなんて細かいとこまで含めていい。
で、まあ、この本は、最近、リサイクル書店で買ったんだけど。
そんな面白い発見があることは期待してなかったんだが。
んー、あまり科学的な考察とかってんぢゃなくて、主人公であるトレーシー一家、父と5人の子の人間関係の観察をしてる。
要は、私財を投入して国際救助隊なんてものまで作っちゃった、一家の長であるジェフ・トレーシーの父権はとてつもなく強力でどうしようもない、サンダーバード1号のパイロットである長男のスコットは、現場で指揮をとったりしてるけど、父のイエスマンで、たいしたことない、サンダーバード2号のパイロットである次男のバージルは、自らの危険も顧みず、難度の高い救助活動の最前線で活躍する、だから、がんばれバージル、ということが繰り返し書いてあるという感じ。
受ける印象としては、テキストを詳細にわたって読み解いていくって感じはあまりしなくて、深読みというか思い入れをときに想像力で補完していくって感じ。このての本にはよくあることなんだけど、共感するものを持ち合わせていないと、正直ついてくのつらい。
どうでもいいけど、カラマーゾフの兄弟4人の名前を言えるかどうかは村上春樹ファン検定みたいなもんだが、サンダーバードのトレーシー5人兄弟の名前も放送をちゃんと見ないと言えそうで言えないかもしれない。
正解は、長男スコット、次男バージル、三男ジョン、四男ゴードン、五男アランである。
私は、アランが三男だとばっかり思ってた。サンダーバード3号のパイロットだからっていう理由での単純な思い込みによる間違い。
長男スコットと五男アランの年齢差は9歳。ドラマにジェフの妻は出てこないんだけど、アランを生んだ年に、兄弟たちの母ルシルは亡くなっている。
ちなみに、父ジェフ・トレーシーは人類初の月面着陸宇宙飛行士であり、国際救助隊の活動開始は2026年ってのは、これ読んで初めて知った。
ただし、その後に設定の変更があったらしく、「スーパー!ドラマTV」の番組案内によれば、物語世界は2065年なんだそうである。
番組制作は、1965年。すばらしい創造性である。
コメント
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