ハートのエース

ＲＣサクセション　オリジナルは1985年か、いま持ってるのは1992年東芝ＥＭＩのＣＤ
正確なタイトルは「HEART ACE」で二つの単語の間にトランプのハートのＡのカードの絵が入る。
うん、いまはたまたま「プンプンプン」が聴きたくなったんで、取り出してきたんだけど。
このアルバムは、独立直後に出したんだっけか。
スカイパイロットの「おまえのエアーポートに着陸したい」とか、LONELY NIGHTの「NEVER NEVER したくない　きみ以外の女と」とかって歌詞のロックンロールが、まあＲＣらしいったら、らしい。
当時のキヨシローの自作解説によると、「夜通しとばして～たどり着くのは　まだまだ」とか「鐘が鳴る　ＧＯＮＥ」とかって曲は、どっか長距離を（山陰だったけかな）ドライブしてたんだけど、遠くてホントになかなか着かないで参ったとか、日が暮れそうになってお寺の鐘がゴーンって鳴ったとか、なんかそんなことで作ったと言ってたような気がする。
そのへんの曲の印象が強くて、前述の２曲のようなライヴ向けナンバーもあるのに、全体としてはシャキシャキっていうより、ズルズルまったりとしたアルバムって感じた記憶が今もそのままある。
チャボがボーカルの「GLORY DAY」も「車をとばしたんだ」って、やっぱそんなフレーズが入ってんだけど、キヨシローにいわせると「とばしたんだ、とか言ってるけど、全然スピード感ない」ってことで、たしかにそうで、聴くたびその評を思い出して面白がってる。
そうそう、「山のふもとで犬と暮している」は、犬を飼って「今日は一日　本を読んで暮した」なんて生活をしてみたいという願望を書いた曲らしいんだけど、渋谷陽一に「そんな生き方できると思ってんですか」とか突っ込まれてたと思う。
私の好きなのは、古い曲だけど、突如ここに入った（他のメンバーに「何故いまさらこれを」と言われたらしいが）という「ぼくとあの娘」。私はそれまで知らなかったんだけど、訊いてぶっ飛んだ、すごい歌詞の、初期のＲＣらしい曲。
あと、聴くたびじわじわ好きになってくのが「海辺のワインディング・ロード」。これのサビんとこは、ＲＣの数多の曲んなかでも、かなり上位に入るくらい、なんつーか感情移入しちゃうものがある。
この曲を2000年の「RESPECT！」で矢野顕子が歌ったのを聴いたときは、すごいって思った。キヨシローもすごいし、アッコちゃんもすごいと。
１．SKY PILOT／スカイ・パイロット
２．ぼくとあの娘
３．DRIVE
４．GONE GONE
５．横浜ベイ
６．海辺のワインディング・ロード
７．GLORY DAY
８．プン・プン・プン（オコリンボ　リンボ）
９．山のふもとで犬と暮している
10．LONELY NIGHT（NEVER NEVER）
11．すべてはALRIGHT（YA BABY）
（すべてはALRIGHTは、昔のＬＰには入ってなかった。）