四方田犬彦 2013年9月 ちくま文庫版
きのうからマンガつながりというほどのものでもないが。
(ちなみに、きのう採りあげた“封印されたマンガ作品”のなかに白土三平はなかった。けっこう差別とかはテーマのなかに入ってんだけどね。歴史的に適切な記述なんだろうな、きっと。)
文庫の新刊、つい最近読んだ。
単行本は2004年に出たんだけど、読んでなかった。
著者の「漫画原論」は持ってるんだけどね。
なんか、あまりに専門的っぽいものって、軽い気持ちで読んでみようかという気にならないんだよね。
っていうか、そもそも私は著者のほんとの専門分野である映画論については、ぜんぜん著作を読んでない。そんなに映画なんて観てないし、観てもわかんないから。(私にとっちゃ映画は芸術ぢゃなくて、2時間くらいの時間をつぶす娯楽。)
それはさておき、敬遠というか読まずにいた最大の理由は、やっぱ私が白土三平を読んでないから、ってことに尽きる。
ガキんときに、「サスケ」のアニメ(夕方の30分)は見てたけど。
(やっぱ、その時間帯の再放送ものだったら、宇宙戦艦ヤマトやルパン三世なんかのほうが面白くて、サスケはそれほどでもなかったな。)
「カムイ伝」はねえ、たしか中学んときに一巻読んだっきりだと思う。最初っからぢゃなくて、なんか途中のたまたまあった単行本だけ。
特に感想はなし、追いかける気にならず、それっきり。まあ少年誌しか読んでこなかったガキには、なんのことやらわからん話だったんでしょ。
でも、白土氏の活躍は60年代、「カムイ伝」の連載開始は1964年だっていうからねえ、やっぱ少し生まれ育った時代がずれてるんで、しょうがない。私がそのころ高校生か大学生だったら、熱心に読んだかもしれないけどね。
でもでも、いまだに読んでないんだから、言い訳にならないか、日本のマンガを語る資格はないやね、こういう不勉強な私みたいな奴は。
どうでもいいけど、いまさら大長編読むような、体力というか、気力というか、好奇心のような探究するパワーが失われてるんだよね、最近。こういうとき、ひとは年老いたってことになるんだろう。困ったもんだ。
さて、私のマンガへの態度はともかく、本書はいいと思いますよ。読んでない私にも、白土三平のマンガがどういうものか、伝わってくるんだから。
ここまで研究してまとめあげた労力・熱意は想像絶するし、作品・作者に対する思いがすごいんだなあと思う。
さすが仕事場には、「ガロ」の8年分や単行本なんかが足の踏み場もないほどある、というだけのことはある。
きのうからマンガつながりというほどのものでもないが。
(ちなみに、きのう採りあげた“封印されたマンガ作品”のなかに白土三平はなかった。けっこう差別とかはテーマのなかに入ってんだけどね。歴史的に適切な記述なんだろうな、きっと。)
文庫の新刊、つい最近読んだ。
単行本は2004年に出たんだけど、読んでなかった。
著者の「漫画原論」は持ってるんだけどね。
なんか、あまりに専門的っぽいものって、軽い気持ちで読んでみようかという気にならないんだよね。
っていうか、そもそも私は著者のほんとの専門分野である映画論については、ぜんぜん著作を読んでない。そんなに映画なんて観てないし、観てもわかんないから。(私にとっちゃ映画は芸術ぢゃなくて、2時間くらいの時間をつぶす娯楽。)
それはさておき、敬遠というか読まずにいた最大の理由は、やっぱ私が白土三平を読んでないから、ってことに尽きる。
ガキんときに、「サスケ」のアニメ(夕方の30分)は見てたけど。
(やっぱ、その時間帯の再放送ものだったら、宇宙戦艦ヤマトやルパン三世なんかのほうが面白くて、サスケはそれほどでもなかったな。)
「カムイ伝」はねえ、たしか中学んときに一巻読んだっきりだと思う。最初っからぢゃなくて、なんか途中のたまたまあった単行本だけ。
特に感想はなし、追いかける気にならず、それっきり。まあ少年誌しか読んでこなかったガキには、なんのことやらわからん話だったんでしょ。
でも、白土氏の活躍は60年代、「カムイ伝」の連載開始は1964年だっていうからねえ、やっぱ少し生まれ育った時代がずれてるんで、しょうがない。私がそのころ高校生か大学生だったら、熱心に読んだかもしれないけどね。
でもでも、いまだに読んでないんだから、言い訳にならないか、日本のマンガを語る資格はないやね、こういう不勉強な私みたいな奴は。
どうでもいいけど、いまさら大長編読むような、体力というか、気力というか、好奇心のような探究するパワーが失われてるんだよね、最近。こういうとき、ひとは年老いたってことになるんだろう。困ったもんだ。
さて、私のマンガへの態度はともかく、本書はいいと思いますよ。読んでない私にも、白土三平のマンガがどういうものか、伝わってくるんだから。
ここまで研究してまとめあげた労力・熱意は想像絶するし、作品・作者に対する思いがすごいんだなあと思う。
さすが仕事場には、「ガロ」の8年分や単行本なんかが足の踏み場もないほどある、というだけのことはある。