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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

命(MIKOTO)

2014-02-11 18:12:08 | マンガ
小室孝太郎 1979年 創美社・ジャンプスーパーコミックス
古いマンガ。
どうでもいいけど、ここにリストアップのおわってない蔵書は、そろそろ底をつくんぢゃないかと思ってんだけど、こんなとっときのマンガがまだあったとは。マニアックでっせー、これは、たぶん。
ホント、ちょっとかわったマンガだ。
リアルタイムでジャンプ連載を読んでたときは、きもちわるくて怖くて読み返すことができなかったのを憶えてる。
で、その印象が強烈だったんで、後年どうしても読みたくなって、古本屋で探して買った。
ストーリーは、善と悪との壮大な戦い、のはずだったんだけど。
カバーの著者の言葉にいわく「(略)大長編になるはずだった。いろいろな状況がそれを許さず、今回はその三分の一も追うことができなかった。」そうで、たしかに(ジャンプによくありがちな)唐突なエンディングになってる。
主人公は、命(みこと)って男の子で、これが善玉の化身。
救世主というか神の子みたいなイメージで誕生してくるところから物語は始まるんだけど、いま読み返したら、神とかぢゃなくて、正確には「変化法身(へんげほっしん)」ですな。
変化法身ってのは、法身仏が人びとを救うために、人の姿をとって、この世に出現すること、だそうで。
そう、私がこれにハマったのは、キリスト教的な神ぢゃなくて、仏教チックだったとこが趣味にあったんだろうなと思う。
幼いうちに命をなきものにしちゃおうと悪の組織の手先が襲ってくるんだけど、主人公の両親はあくまで一般ピープルにすぎないので、戦うのは密教の修行僧の知念さん。
この設定が好きだったんだろうな。やっぱ、騎士団とかそういうんぢゃなくて、三鈷杵持ったお坊さんに限りますよ、日本の正義の味方は。
対する悪玉のほうも、ときを同じくして生まれた男の子なんだけど、こちらの母親は、若返りの秘法をつかいつづけて四百年生きてきたとされる魔女。
コメント
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