E・S・ガードナー/尾坂力訳 1956年 ハヤカワ・ポケット・ミステリ版
これ今回読み返したの、例によって飛行機でのひまつぶしだったと思うけど、それって8月のことで、もう気づいたら10月になってしまった、いつものことだが9月が過ぎゆくのはアッという間だ。
原題は「THE CASE OF THE FUGITIVE NURSE」っていうペリイ・メイスンシリーズ、1954年出版らしい、私の持ってるポケミスは1990年の4版。
依頼人は、有名な医師だった夫のモールデン博士を飛行機事故で亡くしたばかりの、未亡人ステファニイ、ちなみに年がだいぶ上の博士にとっては三人目の妻。
夫が自ら操縦していた飛行機の墜落で死んだばかりだというのに、悲しんでるひまはなく、遺産の相談にくる。それというのも、税務署からは十万ドルの現金収入を隠していると目をつけられてたからで、それがホントに隠してあったらどうなるかって問題があるから。
なんで自分の夫の事そんな疑うかっていうと、偽名をつかって別の家を借りて二重生活をしてた確信があるからで、そこでの浮気相手は看護婦のひとり、婦長で秘書で経理も任されてたグラディス・フォスという若い美人ってこともつかんでる。
そういうわけで、依頼人は、自分の全ての問題を手がけ、遺産の始末をつけ、なるべく自分の利益になるようにしてくれって、メイスンに全権を委任する。
ところが、とっかかってみると、メイスンは隠れ家の隠し金庫がカラっぽなことをつかまされたりする。そうしといて依頼人は、自分の十万ドルをメイスンが取ったんでしょとか言い出す、自分の弁護士にワナはかけるわ、ウソはつくわの困った女。
そうこうしているうちに、飛行機で旅立つ前の被害者にクスリを飲ませるように仕組んだ疑いがもちあがり、メイスンの依頼人であるモールデン夫人は殺人罪で告訴されることになる。
いつものことだけど圧倒的不利な状況のなか、予審が始まると、メイスンは死体が博士だと証明されてないと主張し、被告の釈放を勝ち取る。
そこらへんのことを、探偵のポールはメイスンに、地方検事はいかがわしい策略と云って激怒してると、状況を伝えるが、メイスンは「いかがわしい策略かもしれん、だが犯罪じゃない、二つは大きな違いだ」と堂々と言う。
検察側も巻き返し、再度の予審が、前よりさらに絶体絶命の状況で、開かれることになる。
宿敵ハミルトン・バーガー地方検事は、重要証人を確保したうえで、メイスンの弁護士生命を危うくしてやろうという意気込みで戦いに臨んでくるが、そこは主人公なのでメイスンは、証人を呼べないにもかかわらず、最後の最後に自分の推理を披露して劇的な逆転劇を果たす。
これ今回読み返したの、例によって飛行機でのひまつぶしだったと思うけど、それって8月のことで、もう気づいたら10月になってしまった、いつものことだが9月が過ぎゆくのはアッという間だ。
原題は「THE CASE OF THE FUGITIVE NURSE」っていうペリイ・メイスンシリーズ、1954年出版らしい、私の持ってるポケミスは1990年の4版。
依頼人は、有名な医師だった夫のモールデン博士を飛行機事故で亡くしたばかりの、未亡人ステファニイ、ちなみに年がだいぶ上の博士にとっては三人目の妻。
夫が自ら操縦していた飛行機の墜落で死んだばかりだというのに、悲しんでるひまはなく、遺産の相談にくる。それというのも、税務署からは十万ドルの現金収入を隠していると目をつけられてたからで、それがホントに隠してあったらどうなるかって問題があるから。
なんで自分の夫の事そんな疑うかっていうと、偽名をつかって別の家を借りて二重生活をしてた確信があるからで、そこでの浮気相手は看護婦のひとり、婦長で秘書で経理も任されてたグラディス・フォスという若い美人ってこともつかんでる。
そういうわけで、依頼人は、自分の全ての問題を手がけ、遺産の始末をつけ、なるべく自分の利益になるようにしてくれって、メイスンに全権を委任する。
ところが、とっかかってみると、メイスンは隠れ家の隠し金庫がカラっぽなことをつかまされたりする。そうしといて依頼人は、自分の十万ドルをメイスンが取ったんでしょとか言い出す、自分の弁護士にワナはかけるわ、ウソはつくわの困った女。
そうこうしているうちに、飛行機で旅立つ前の被害者にクスリを飲ませるように仕組んだ疑いがもちあがり、メイスンの依頼人であるモールデン夫人は殺人罪で告訴されることになる。
いつものことだけど圧倒的不利な状況のなか、予審が始まると、メイスンは死体が博士だと証明されてないと主張し、被告の釈放を勝ち取る。
そこらへんのことを、探偵のポールはメイスンに、地方検事はいかがわしい策略と云って激怒してると、状況を伝えるが、メイスンは「いかがわしい策略かもしれん、だが犯罪じゃない、二つは大きな違いだ」と堂々と言う。
検察側も巻き返し、再度の予審が、前よりさらに絶体絶命の状況で、開かれることになる。
宿敵ハミルトン・バーガー地方検事は、重要証人を確保したうえで、メイスンの弁護士生命を危うくしてやろうという意気込みで戦いに臨んでくるが、そこは主人公なのでメイスンは、証人を呼べないにもかかわらず、最後の最後に自分の推理を披露して劇的な逆転劇を果たす。
