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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

現代思想の遭難者たち

2016-10-11 17:33:05 | マンガ
いしいひさいち 2016年5月 講談社学術文庫版
書店で積まれてるのを見て、手に取ってパラパラと見て、ややこしそうだからヤメとこか、と思いつつも、やっぱ買っちゃった。
すごいねえ、発行からわずか17日間で2刷を重ねている。
いわゆる現代思想の主要人物たちをあつかった基本四コマ構成のマンガ。
初出は『現代思想の冒険者たち』って聞いたことも見たこともない月報の1996年から1999年の連載、20年前か。
単行本が2002年、この文庫の底本は2006年の増補版だって、それでも10年前か。
ま、現代思想なんて、前世紀からなんも変わってないだろうから、いいんだけど。構造主義とかポストモダンとか、そこから議論は進んでないよねえ、たぶん。
しかし、やっぱ読んではみたけど、そんな簡単に笑えるネタでもないし、文字は多いしで、けっこう疲れる。
思えば私が哲学とかに興味もってたのは、80年代後半の話だもんねえ、いまはそういう小難しいこと考える気力があまりない。
でも、なんも考えなくても毎日の生活に支障ないかもしれないけど、“ただ生きるだけだったら誰にでもできる”ってこと意識してるのは大事なことなんで、捨てずにいたいとは思ってる。
主な登場人物は以下のとおり。聞いたことある名前もあれば、まったく知らないひとも。
しかし、もしかしたら、また哲学の本でも読みたくなるかなあと期待してたんだけど、まったくそんな気にならなかった。もうダメだな、俺。
1.超えゆく思想家たち
ハイデガー、フッサール、ウィトゲンシュタイン、カフカ、ニーチェ、マルクス、フロイト、ユング
2.疾駆する思想家たち
レヴィ=ストロース、アルチュセール、バルト、ラカン、フーコー、ドゥルーズ、レヴィナス、デリダ
3.彷徨いゆく思想家たち
バタイユ、ジンメル、ベンヤミン、アドルノ、アレント、ガダマー、ハーバーマス、ロールズ、クリステヴァ
4.一人ゆく思想家たち
ホワイトヘッド、バフチン、バシュラール、ポパー、クーン、クワイン、メルロ=ポンティ、ルカーチ、エーコ
5.現代思想の二重遭難者たち
現代思想の源流、マルクス、フロイト、ニーチェ、ハイデガー、レヴィ=ストロース、フーコー、ハーバーマス、メルロ=ポンティ、ホワイトヘッド、ラカン、バルト、カフカ、ウィトゲンシュタイン、デリダ
コメント
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