森脇真末味 2002年 小学館文庫版
こないだ読んだ穂村弘の書評集『これから泳ぎにいきませんか』のなかに、マンガの文庫版の解説が収められていて、そこに
>森脇真末味は本当に凄い。『緑茶夢』『おんなのこ物語』のシリーズは漫画史に残る名作。『ブルームーン』はラインを超えちゃった傑作。全作品必読です。
って文章があって、そりゃ読まなきゃ、と思った次第。
なんせペンネームの「弘」は、そのマンガの作中人物の名前からとったのだというから、興味つきない。
しかし、いまから二十年以上前の作品らしいんで、あるかいなと心配したんだが、ちゃんとふつうに買えた。
『おんなのこ物語』を読もうとしたんだが、その前作にあたるのが『緑茶夢』だというので、そっちから読むことにした。
ちなみにタイトルは、「グリーンティードリーム」と読むらしい、なんか苦手だな、そういうの。
サブタイトルみたいになってる「スラン」は、主人公たちのつくっているバンドの名前。
で、問題の主人公である安部弘は、所収短編のトビラの紹介によると、
>某ロックバンドのボーカリスト
>メンバー最年少
>体重:ヒョージュン以下
>身長:女性に生まれていれば高かったのに
>高校はおちこぼれてサヨーナラ
>バンドでは言葉の暴力ではみだしっこ
>16歳である
ということで、見かけによらずケンカっぱやいんだが、自家中毒とやらで吐いちゃったりする、線の細そうな男の子。
16歳であるってのが驚きで、ほかの大人たちがつくってるバンドに、どこで才能見い出されたのか、加入してる。
そのスカウトしてきた当人らしい、バンドのマネージャーの水野礼二ってのがもうひとりの主要人物で。
なにかとワガママばかりの弘が、だんだん礼二に(ずっと年上なのに面と向かって「礼二」と呼ぶんだが)頼るというか甘えるようになるさまが、私ゃあ、あんまり好きぢゃないんだな、こういうの。
かくして、やっぱり私は、いわゆる少女マンガってのが理解できないんだなと、再認識した次第。
こないだ読んだ穂村弘の書評集『これから泳ぎにいきませんか』のなかに、マンガの文庫版の解説が収められていて、そこに
>森脇真末味は本当に凄い。『緑茶夢』『おんなのこ物語』のシリーズは漫画史に残る名作。『ブルームーン』はラインを超えちゃった傑作。全作品必読です。
って文章があって、そりゃ読まなきゃ、と思った次第。
なんせペンネームの「弘」は、そのマンガの作中人物の名前からとったのだというから、興味つきない。
しかし、いまから二十年以上前の作品らしいんで、あるかいなと心配したんだが、ちゃんとふつうに買えた。
『おんなのこ物語』を読もうとしたんだが、その前作にあたるのが『緑茶夢』だというので、そっちから読むことにした。
ちなみにタイトルは、「グリーンティードリーム」と読むらしい、なんか苦手だな、そういうの。
サブタイトルみたいになってる「スラン」は、主人公たちのつくっているバンドの名前。
で、問題の主人公である安部弘は、所収短編のトビラの紹介によると、
>某ロックバンドのボーカリスト
>メンバー最年少
>体重:ヒョージュン以下
>身長:女性に生まれていれば高かったのに
>高校はおちこぼれてサヨーナラ
>バンドでは言葉の暴力ではみだしっこ
>16歳である
ということで、見かけによらずケンカっぱやいんだが、自家中毒とやらで吐いちゃったりする、線の細そうな男の子。
16歳であるってのが驚きで、ほかの大人たちがつくってるバンドに、どこで才能見い出されたのか、加入してる。
そのスカウトしてきた当人らしい、バンドのマネージャーの水野礼二ってのがもうひとりの主要人物で。
なにかとワガママばかりの弘が、だんだん礼二に(ずっと年上なのに面と向かって「礼二」と呼ぶんだが)頼るというか甘えるようになるさまが、私ゃあ、あんまり好きぢゃないんだな、こういうの。
かくして、やっぱり私は、いわゆる少女マンガってのが理解できないんだなと、再認識した次第。