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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

夢十夜

2018-09-24 17:57:50 | マンガ
近藤ようこ*漫画/夏目漱石*原作 2017年 岩波書店
近藤ようこの坂口安吾原作のマンガを初めて読んだ今年の7月に、書店でみかけて、オッと買ってしまった。
『夜長姫と耳男』をそれほど気に入ったというほどではなかったにもかかわらず、単行本行くかぁとは思ったが止まらない、だって、これ『夢十夜』なんだもの、あの。
あとがきに、
>漫画化するのは自分が好きな小説を漫画に描いてみたいというエゴというか、自分の欲望のためであり、読者にはまず原作の小説を読んでほしい。
だなんて書いてあるが、私は坂口安吾は読んでないけど、こっちは読んだことあるので、まあ順番としては正しくいける。
しかし、読んでみると、あいかわらず、子どもを背負って夜道を行く話と、運慶が仁王像を彫る話しか、ちゃんと記憶してるのはなくて、はー、こういう話だっけ、と思うことばかりなのは情けない。
しかし、もともとが不思議な話ばかりだけど、マンガにするとできてしまうとこが意外。
だってねえ、ホントではなかろうが、夢をみたって体裁の話だから、本来は明確なビジュアルをもちあわせてなくてもしかたない台本で、形を与えて物語にするには向いてなさそうな気がするもん。
どうでもいいけど、第九夜と第十夜がが描き下ろしなのはいいとして、第一夜から第八夜までは岩波書店のウェブサイトが初出だというのが、おどろいた。そういう時代なんだねえ。
コメント
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