many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

タオのプーさん

2022-02-06 19:02:09 | 読んだ本

ベンジャミン・ホフ/吉福伸逸+松下みさを訳 一九八九年 平河出版社
これも押し入れのなかから引っ張りだした、読んだ記憶があんまりなくて、なんで読もうと思ったかおぼえちゃいない本。
持ってるのは1994年の11刷だが、そのころはチベット仏教とかの思想にはまだまだ興味があったかもしれないが。
原題「The Tao of Pooh」は1982年、アメリカの出版らしい。
タイトルのとおり、タオの本、道教っていうこと多いかもしれないが、この時代のアメリカぢゃあ、老荘思想ってくらいの意味らしい。
それからプーさん、「ウィニープーだけのマグカップコレクション」ってフリッパーズ・ギターの歌にもある、クマのプー。
なんで老荘思想とクマが関係あんのかよくわかんないんだけど、どうやら、好きなことは何もしないこと、みたいなクマのスタンスがタオであるってことらしい。
クマのほかにウサギとかコブタとか出てきて、そのやりとりで、これって実はタオなんだよみたいな解説をしてくれるんだが、クマのプーの元の話を読んだことないので私にはわかりにくい。
ときどき老子だか荘子だかの引用も出てくるけど、そっちのほうだけでいいような気がする。
>恵子が荘子にいった。「わたしのところにはどんな大工にも材木にできない大きな木がある。枝も幹も曲がって堅く、一面こぶと穴ぼこだらけ。どんな大工も、あえてそれに目をくれようとはしない。あなたの教えもそれとおなじで、役に立たず、価値がない。だからだれひとりふり向いてくれるもはいない」
>(略)(荘子は応じた。)あなたは、自分の木が材木として価値がないとこぼす、が、その木陰を利用することはできるだろう。(略)それが無用なのは、それをなにかほかのものにしたいと願い、しかるべき使い方をしないためなのだよ」(p.63-64)
みたいなやつね。
>そこで、プーは腰を下ろし、ハチミツのつぼのフタを取った。「これ持ってるなんて、運がよかったよ」とプーは思った。(p.120)
みたいな話はなんかまわりくどくて、好みぢゃない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする