夢枕獏 「巻ノ四 闘人市場編」は二〇一八年 双葉社
前回から、なんか改行おおくてサクサク読めちゃうつながり、ってことで(失礼!?)
これ全体として、長い長い話なんだけど、各巻読もうと思うと、わりと速く読めちゃう。
今回は、いつの間にか巻ノ四が出てるのを知ったんで、読んでみた。
っていうか巻ノ三の内容どころか、読んだかどうかまで忘れてて、いちどそっち戻って読んでから、これに取りかかった。
それはそうと、三巻とか四巻とかいってんのも、そもそも餓狼伝は十何巻かいったとこで、新・餓狼伝としてリセットされて一巻から始まったもので。
話はつながってんで、なんでだかはしらない、マンガといっしょで単行本売ろうとおもったら、出版社としてはタイトルかえて一巻から出したいってのといっしょか。
本巻でのお話のほうは、どうやら当初の本筋とはずれていて、オモテの興行ぢゃなくて闇の試合を舞台として、二人の男が戦うのがメインになってる。
本来の主人公だった丹波文七のライバル的存在だった姫川、その父の源三と、人や物の重心について特異な詳しさをもってて針を立てたりってことができるって設定で、謎の武術をつかう、その一団のコーチ役みたいで現役ぢゃないと思われてた磯村っていう、二人の年配同士の異常な対決。
でも、シリーズ途中からのテーマとしてお宝争奪戦のターゲットみたいになってたスクネ流だか菊式だかってのについては、一旦ここでケリがついた形になったんで一件落着。
最後のあとがきのところに「いよいよ最終局面へ」って書いてあるんで、そろそろ横道それるのおわりにして、完結にむかってくれるんぢゃないかと思うが、また新しいキャラ出て来たりしてるんで、どうなるかはわからない。
ちなみに本筋ってのは、たぶん丹波文七と松尾象山が戦うってことが正解でいいんだろうが、ほんとにそこたどりつくのかどうかはわからない。
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