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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

モロッコ流謫

2011-10-27 20:41:55 | 四方田犬彦
四方田犬彦 2000年 新潮社
たまには旅行にでも出かけるかーって思ってから、四方田犬彦を読み返す機会が増えてんだけど。
この本は、タイトルのとおり、著者がモロッコを訪れたことを中心とした、エッセイ。
難しい言葉だね、流謫(るたく)。(変換されないよ。)
辞書引けば、「罪によって遠方に流されること」だって。(岩波国語辞典)
べつに著者は島流しにされたわけぢゃないんだけど。
モロッコに行った理由は、ポール・ボウルズという作家に会うため。
残念ながら私は、ポール・ボウルズを読んだことない。(『シェルタリング・スカイ』の作者)
この先も読むかどうかは、わからない。
なので、本書の魅力を理解していないかもしれないが、しょうがない。
ボウルズに関連して、ジャン・ジュネとか、アルベール・カミュの話も出てくるけど、ジュネも読んだことないし。(カミュはほんのちょっとだけ。)
でも、ところどころで触れられる、モロッコのスリリングな話は好きです。
モロッコに出かけていこうとは思わないけど。
だって、「魔物(ジユヌーン)がどこに隠れているか、わたしはわからない」ってタクシー運転手が言うような邑(まち)だから。(「プロローグ」から)

プロローグ
第一章 蜃気楼の港 タンジェ
第二章 蜘蛛の迷路 フェズ
第三章 砂と書物 アトラス越え
第四章 地中海の余白 タンジェ、ララーシュ
エピローグ
補遺 
 天蓋と王国 ボウルズとカミュ
 砂漠/蜘蛛 ボウルズとボルヘス
 ボウルズの短編と音楽について
 ジェイン・ボウルズの栄光と悲惨

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