四方田犬彦 2004年 新潮社
著者の「批評的自叙伝」(帯による)。「どこまでも個人の物語ではあるが、その個人は歴史に属している」(あとがきによる)という思いで書かれたドキュメント。
1968年に東京教育大学農学部附属駒場高校に入学したところから始まるんだけど。
メインは、ほかの著書でも触れられたことがある、1969年12月に「もうこんな高校はやめてしまおうと決意して」、実際にしばらく学校へ行かず、銀座のケーキ工場で卵を割り続ける仕事を始めちゃったとこだと思う。
どうしてそうなったかというと、その前に一日だけ教室をバリケード封鎖したことが関わっている。
同じ年の1月に東大安田講堂で闘争があって、その後いろんなとこでもバリケード封鎖が行なわれて、やがて高校にも飛び火してきたってことは、薄々とだけなら知ってたけどね。
卒業式が荒れるとか、意味がわかんなかったんだけど、当時の当事者たちの事情は、ちょっとだけわかったような気がした。
まあ、紛争はともかく、名門校らしい、個性的な教師や同級生の話や、現代詩や映画やビートルズと出会っていく高校生の感性みたいなものは、楽しく読めた、読み返したのはすごいひさしぶりだけど。
著者の「批評的自叙伝」(帯による)。「どこまでも個人の物語ではあるが、その個人は歴史に属している」(あとがきによる)という思いで書かれたドキュメント。
1968年に東京教育大学農学部附属駒場高校に入学したところから始まるんだけど。
メインは、ほかの著書でも触れられたことがある、1969年12月に「もうこんな高校はやめてしまおうと決意して」、実際にしばらく学校へ行かず、銀座のケーキ工場で卵を割り続ける仕事を始めちゃったとこだと思う。
どうしてそうなったかというと、その前に一日だけ教室をバリケード封鎖したことが関わっている。
同じ年の1月に東大安田講堂で闘争があって、その後いろんなとこでもバリケード封鎖が行なわれて、やがて高校にも飛び火してきたってことは、薄々とだけなら知ってたけどね。
卒業式が荒れるとか、意味がわかんなかったんだけど、当時の当事者たちの事情は、ちょっとだけわかったような気がした。
まあ、紛争はともかく、名門校らしい、個性的な教師や同級生の話や、現代詩や映画やビートルズと出会っていく高校生の感性みたいなものは、楽しく読めた、読み返したのはすごいひさしぶりだけど。