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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

「戦火の馬」をみてきた

2012-04-03 21:29:29 | Weblog
きのうの最後に、これなら筋肉痛ないかも、みたいなこと書いたんだけど、きょうは十分に腰のあたりが強張っている。
私にとって乗馬ってのは、重いもの持ち続けてるのと同じなんだろうか。
それとも筋力が落ちてるんだろうか。
(基本的に現在のすべての運動につかう筋肉は、十代のときの貯金でやっている。最近それが底をつきかけているような気がしてならない。)
どうでもいいけど、乗ったあと疲れるわりには、今年に入って、乗馬をしても体重が減らない。去年までは1キロくらいすぐ落ちたのに。
閑話休題。
きょうは仕事も乗馬も休みにした。
んで、することないので(また止せばいいのに朝4時台に目が覚めちゃったりする、休みだというのに)、午前中から映画なんぞ観てきた。
前から観たいと思ってた「戦火の馬」である。
べつに、馬が好きだからといって、馬の出てくる映画、なんでも見るわけぢゃないんだけど、まあスピルバーグだし、そこそこ楽しいんぢゃないかと期待して。
観たいと思ってたわりには、もうすぐ公開おしまいになっちゃうころになって、あわてて行くのが私にはありがちなパターン。
最近、DVD化が早いからねえ、そのうちすぐウチで見ることができるような気もするけど、やっぱ劇場行っとく。
(どうでもいいけど、映画のDVD販売に比べて、本の文庫化ってのは遅いよね。ふつう3年くらいか?)
やっぱ画面のでかさより、音だよ音、私が映画館まで足をはこぶのは、でかくてイイ音で観たいから。
で、とにかく、火曜の朝の9時台という、例によって空席のほうが多いとこで観てきたんだけどね、いつもどおり空いててよろしい。
(一説によると、混んでる映画館でみたほうが、隣の席の人の存在とかが、自分の身の安全圏内と思う距離のゾーンより中に入っているんで、人間は興奮して、そのぶん映画もエキサイティングに感じるというんだが。)
まあ、感想は、特になし。
(もう終わりとはいえ公開中だし、ストーリーをここでツベコベしない。)
長いかと思ったら、けっこうスピーディーで、飽きさせなかった、おとなしげだけど、ある意味ジェットコースタームービーっぽいとこ感じた。
(展開速いのは、映画だし、オハナシだから、それでいいと思う。いくらなんでも馬の馴致速過ぎ、人乗せるようになるまで大変なのに(私やったことはないけど)とか言ってもしかたない。)
※付記 「エピソードI」のDVDでルーカスは、次のように言っている。
「今回のような映画で我々が必ず直面するのが上映時間の問題だ。長すぎてはいけない。
全体を通して、遅い部分や悪い部分を見極める。」
ゲストのフィリップ・カウフマンは、経験の例をあげて、映画の物語のリズムについて語っている。
「編集という作業は、物語のリズムを整えることに尽きる。(略)
(会心の出来の映像を)映画のリズムという観点から見ると、存在感があり過ぎたので長さを約半分に削った。」

とにかく、馬、名演技。
(…演技、なんだろうな? あれ全部CGとかいわれたら、それはそれでちょっとショック。)
あとは、そうねえ、「仔馬は、かわいい」「馬の引き手はやっぱ一本でいい」「いつの時代どこにでも馬好き(人)はいる」くらいかなあ、観てて思ったのは。
(映像のことはよくわからん。ただ、馬の動きをむやみにスローモーションしないのは、いいと思った。)
あと、音楽がいいなあと思ったら、ジョン・ウィリアムズだった。(スター・ウォーズと同じ。)
そこまで確認したら、いつものようにエンドロールなんか見ないで、さっさと出た。
※付記 映画館が建物の6~8階で、帰りがけに5階の書店に寄ったら“映画の原作コーナー”みたいのがあった。上映作品は10を超えてるんだけど、そのくらい多くの種類の本が置いてあって、おもしろい商売だ。ちょっと迷ったけど、買わなかった。
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ひさしぶりにフラワータキシードに乗る

2012-04-02 18:30:05 | 馬が好き
乗馬に行く。
まだ学校始まってないので、先週同様、少年団といっしょ。
4月になったんで、子どもたちは学年がひとつ上がったわけだが、小学生や中学生たちの時期の一年ってのは、ノビシロが大きいよねえ。どんどん上達するんで、うらやましいかぎり。
それはそうと、子どもたちと一緒のときは、ふだんより朝すこし早く行くんだが、先週は8時半よりちょっと前に行ったら、すでに厩舎作業はガンガンやってた。
あれえ?8時半集合で出席とってから作業にとっかかんぢゃなかったっけ、と思ったけど、残された馬房にあわてて突入した。
なので、今日は8時15分くらいに行ったんだけど、掃除の進みが先週よりさらに早いよ、もう全部の馬房に人が入ったあと。
しかたないんで、通路に出されたボロやワラをボックスに投げ込むのを手伝うとこから参戦。
どうしてみんなそんな早く来てるのかは知らないけど、とにかく9時前に終了してしまった。さあ、ぢゃあ馬装するけど、もしかして、いつもより練習時間長く乗るのか?

騎乗馬は、フラワータキシード。
去年いちど乗ったっきり、今日で二度目。よって記憶などない。けっこう一緒の練習日に他のひとが乗ってるのを見ることはあるんだけどね。
乗ったら常歩で、受けること要求して、言うこときいたら伸ばしてあげるの繰り返し。伸ばしたときに、アタマが下がって、肩が動いていく、とても気持ちいい。

馬場に入ったら、みんな大きな声でイチ、ニ、サン、シッて言いながら馬上体操する。
私はいつものように、前後に脚を振ることと足首を回すことくらいしかしないんだけどね。
そして手綱を緩めないで、馬を隅角の奥まで行かせることができるかどうかのほうに傾注してる。
10頭くらいの部班の後方、七番目くらいにつけて、練習スタート。このへんのポジションが無難である。(もちろん先頭なんかはとんでもないが、最後尾も何かとややこしいことがある。)
常歩が気持ちよくハミをうけてくれてたフラワータキシードだけど、速歩に移った瞬間にアタマ上げそうになって、おいおいと思う。でも一瞬だけで、あとは前に出してけば、気持ちよくスイスイと進むし、こっちのいうこともきく。
列の前の馬がみんなわりと丸くコーナーを曲がってっちゃうんだけど、私は奥のほうまで押し込む。すると距離がひらいちゃうんで、直線で追いあげて間隔をつめる。そんなことを繰り返す。
フラワータキシードは、前の馬にくっついて勝手にショートカットしようとしたりしないで、律儀に隅角を曲がってくれる。長蹄跡で追い上げるときもあわてずに歩度を伸ばしてくれる。ひとことで言うと、とても乗りやすい。

そしたらアブミはずす。
私のひそかな今月のテーマは、やっぱ基本姿勢の確立である。確立しなくてもいいけど、もうちょっとだけ姿勢を正したい。踏み込むとか何とかゴチャゴチャ言うのはその後である。ということで、「キツかったら、やんなくてもいいですよ」と言われても、みそっかすは悲しいし、当然一緒にやる。
んで、アブミあげで速歩。とたんに大腿部内側のスジに力が入るのが自分でわかる。これだから乗馬の翌日脚開くと痛くなるんである。
股関節を柔らかくと念じる。脚が頭の真下だか、頭が脚の真上だか、どっちでもいいけど、そんな感じ。腿の内側とかぢゃなくて、フクラハギで密着しろ、支点は尻ぢゃなくて脚だ。
とか思ってやってると「爪先もうちょっと内に」って相変わらず言われちゃう、進歩がない。
そしたら、アブミはいて、こんどは輪乗りで駈歩。速歩を詰めといたら、軽い感じで駈歩出るよ。あー、上下動が少ないねー、すごい乗りやすい、フラワータキシード。あまりいじんないように気をつけて、両耳のあいだから前を見てく、左右での違いもないよ、乗りやすい、乗りやすい。

そしたら、障害練習って、やっぱ、やんの?
速歩でのクロスから。前に出てるのを感じながら、受けとめてく。ガーッと手綱を前に引っ張るようなとこがない、以前の私だったら勢いが足んないかもとか不安になるとこだけど、最近こういうのになれてきたんで、そのままジッとして飛ぶ。
最初の障害の着地のときに何かガタガタやるかも、って言われてたんだけど、なんもしない、おとなしいよ、フラワータキシード。
何度か繰り返し。そして、駈歩での飛越へ。
前の馬がスタートすると、一緒に行きたがるような素振りをちょっとだけ見せたんで、闘志に火がついてんのかと心配したけど、駈歩出しても全然そんなことはない。
余計な追いだし・仕掛けをなんもせずに、ペースを守って障害の前につれてけば、そのまま飛ぶ。いいね、いいね。
低い障害を、左右二度くらいっつ、やって終わり。

いやー、乗りやすいよ、フラワータキシード。
言うこときくし、エンジン切れたり手を抜こうとしたりするとこがない。
歩法を替えたり、スピードを上げ下げしたり、障害に向かったりしても、ムダな重心の動きがない感じというか、とっても安定している、サラブレッドぢゃないみたい。(←そういう褒め方をするかね、しかし。だからサラブレッドに蹴られるんぢゃ?)
あー、ラクだった、今日の乗馬。最近、乗った次の日は、背中とか腰とか腕とかがバリバリに強張るんだけど、あしたは大丈夫なんぢゃないかなと思う。
(明日も乗るかどうかは迷い中、天気悪そうなんだもん。たぶん行かない。)

↑おまけ まだ美浦の桜は咲いてない。(画面中央のやつが「基準木」と呼ばれている。)

↑おまけ2 いよいよ完成が近づいた新乗馬苑。
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六福神

2012-04-01 22:37:59 | 諸星大二郎
諸星大二郎 1998年 集英社 ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
「稗田礼二郎のフィールド・ノートより」シリーズということは、妖怪ハンターシリーズってことだ。
ところが、この単行本では、稗田礼二郎はあまり出てこない。
巻頭の「産女の来る夜」と巻末の「淵の女」では、普通に稗田が謎を探求する役だが、そのほかの「海より来るもの」「鏡島」「六福神」「帰還」は、単行本「黄泉からの声」に収録されている「うつぼ舟の女」という作品で知り合ったことになってる、渚という女の子と大島という男の子から、稗田に手紙が送られてきたという形式で、主人公はその少年少女二人である。
で、タイトル作の「六福神」、よく知られている七福神から一人足りない連中が、幻のような舟に乗って海をさまよっている。
いいなー、この設定。七福神から一人欠けた状態が、福をもたらすどころか、なんか禍々しい存在になってるっていうのがいい。わらべうたや童話がホントは怖い物語性をはらんでいるとかってのと同じような感じだけど、いいセンスだ、ひとり足りない六福神。
渚と大島の住む地方にだけ伝わっている六福神は、大黒・恵比寿・毘沙門天・弁財天・寿老人・布袋の六人で、縁起が悪いと人々からは嫌われていて、子どもが悪いことをすると「六福神の船が来て さらって行くぞ」と祖母がおどかすような材料に使われていたりする。
それが、大晦日を過ぎて正月になると、これが七福神になってガラリとめでたい福の神になる。増えた一人は年によってマチマチ、吉祥天や猩々や福助といった例がある。
で、あるとき主人公の渚と大島は、その船から逃げ出してきたというヘンな男を見つけるんだけど、当然のことながら怪奇な事件に巻き込まれてしまう。
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