many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

帰らぬ日遠い昔

2013-09-19 21:05:34 | 読んだ本
林望 1992年 講談社
『イギリスはおいしい』の著者の、えーと、なんだ、これは、エッセイではないな、なんかわからないけど書き下ろし。
著者の高校時代のことを振り返って書かれたもの。
(っつーわけで、前回からは“ハイスクールつながり”?)
出身は、都立戸山高校だって。
なんか聞いたことあるかも。なんでも昔の(学校群とか何とか変な制度ができる前の)都立には、日比谷とか戸山とか西とか、名門校があったって話。
時代は、高校一年のときに「ちょうど東京オリンピックが開催された」ってころ。もちろん2020年ぢゃないさ、1964年だ、第1回東京オリンピック。
同級生の話とか、先生の話とか。名門校の先生って、ひとくせもふたくせもある、名物みたいな先生がいたんだろうな。
同級生との恋の話とか。こっちが好きなコは振り向いてくれなくて、気にもかけないコが何か知んないけど接近してくる、って、あるある、ある、わかるぅー、なんでなんだろうね、あのウマくいかなさは。
私が、これってエッセイって呼ぶべきなんだろうか何だろうかな、って思ったのは、あとがきにいわく、友人たちはモデルはいるけど「ほとんどフィクション」って書いてあったから。
(おそろしいことに、先生たちについては実名だという。)
だとすると創作ってことになるぢゃないっすか。(ノン・ノンフィクション?)
ま、いっか、おもしろければ。
コンテンツは以下のとおり。
・ブル余談を許さず
・大先生とニレイサン
・戸山ヶ原のマドンナ
・トンボの朝臣の詠める
・屋上の雲
・インドへ行く理由
・春田先生のケインズ
・教室のオリンピック
・「岩石の組成について述べよ」
・ギターは不良のモトである
・スクラムハーフの恍惚
・屋根の上の怪人
・サトチュウ「美しき数学」
・野鶏のマラソン
・ひので号奇譚
・卒業式
・帰らぬ日遠い昔―あとがきに代えて
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダブリン市民

2013-09-18 21:26:24 | 読んだ本
ジョイス/安藤一郎訳 昭和28年発行・昭和46年改版 新潮文庫版
昨日から、ジョイスの話が出たついでに、つながり。
ユリシーズもフィネガンズ・ウェイクも読んだことないけど、なんかジョイスを読んだはずと思って、探したらあった。
ダブリンとそこに生きる人を題材にした短編集。
読み返してみたけど、特になんとも思うところはないな。
すこし長い「死せる人々」以外は、けっこう短いものばかりなんで、さくさくは読んだが。
「姉妹」
「邂逅」
「アラビー」
「エヴリン」
「レースのあと」
「二人のいろごと師」
「下宿屋」
「小さな雲」
「対応」
「土くれ」
「痛ましい事件」
「委員室のパーネル記念日」
「母親」
「恩寵」
「死せる人々」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハイスクール・ブッキッシュライフ

2013-09-17 19:51:45 | 四方田犬彦
四方田犬彦 2001年 講談社
同じ著者の『読むことのアニマ』は、15歳までの読書体験についての本だったけど、これはタイトルのとおり高校生のころ読んだ本について書かれたもの。
1968年ころの話なんで、学園紛争とかで騒々しい時代のことだったと思いますが。著者はほかの本にも書いてるけど、学校へ行くのやめて、お菓子をつくる工場で働いてたりしてたらしい。
どうでもいいけど、60年代のなかば、著者が中学生の三年間でいろいろと本を買い求めたのは、三軒茶屋の近くの三宿の「江口書店」という古本屋だったそうだが、映画『モスラ』のなかでこの書店が怪獣に襲われて看板が宙に舞うシーンがある、って本筋とはなんの関係もないエピソードが面白いというか気になっちゃってしょうがない。
それはそうと、以下にあげるコンテンツの書物は、私は読んだことがない。今後も読まないだろうなって気はする。
高校生のころは、「失われた時を求めて」と「ユリシーズ」は二十世紀を代表する小説と聞いてたんで、いつかは読もう・読むんだって思ってたんだけどね。
・『ヨハネの黙示録』
・ノヴァーリス『青い花』
・ロートレアモン伯爵『マルドロールの歌』
・ランボー詩集
・ニーチェ『悲劇の誕生』
・プルースト『失われた時を求めて』
・魯迅『故郷』
・ジョイス『ユリシーズ』
・カフカ『審判』
・旅への誘い
・フォークナー『八月の光』
・セリーヌ『夜の果ての旅』
・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』
・ボルヘス『不死の人』
・レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』
・レアージュ『O嬢の物語』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バレンティンを見に神宮へ行く

2013-09-12 22:56:25 | Weblog

今シーズンの途中(横浜スタジアムで場外ホームラン打ったころ)から、バレンティンが気になっちゃって気になっちゃって仕方なかった。
で、いよいよホームランの本数も記録にせまろうかっていうんで、いてもたってもいられなくなり、昨日、実にひさしぶりに神宮へ行った。ヤクルト―広島戦なんて、ふつう見ないよ、俺w (タダ券もらっても行くかどうかわからない。)
終業時刻を定時でダッシュで出ていけば、1回表が始まったばっかのとこに間に合う。

1,2打席はショートゴロだったけど、6対0とリードしたこともあって、6回の第3打席には、広島ファンもホームランを望んでた。
ふつうは内野席で見る私だが、あわよくばボール飛んでこねえかなと思って、今回は左中間に陣取ったんだけど(まわり広島ファンばっかりで私はノリについてけず困った)、55号のホームランボールは、まさかのライトスタンド前列へ落ちた。
球場中がスタンディングオベーション。
チェンジになってレフトの守備についたバレンティンには、三塁側・レフトの広島ファンからも大声援、バレンティンはそれにこたえた。

8回裏の第4打席も、二死走者なしという、まわりの広島ファンも「いい展開だ!(ホームラン打たれてもいいぞの意)」という状況でまわってきたんだけど、先発の大竹にかわって出てきたピッチャーは、ストレートのフォアボールを与えて、広島ファンもブーイングするくらい、場内は失望した。

で、今日、ふだん出不精の私にはあり得ないことなんだけど、まさかの連闘で神宮へ観戦に。
当然、レフトスタンドだ。広島ファンのなかでシレッと特に応援もしないでいると浮いてるけど。
しかし、やっぱ、ストライク・ボールが見えないのは当然だが、ろくにプレーも見えないので、野球見るとこぢゃないね、外野席は。

試合は、両チームあわせて6本のホームラン、広島なんか9番ピッチャーがホームラン打ったのに、肝心なバレンティンは打てず。
フォアボール、ショートゴロ、見逃し三振、ライトへのシングルヒット。
8回にヒットで出たとこで、代走送られたんで、私もイニングの途中にも関わらず退散。

こういう野球の見方、本来はしないんだけど、つまんないんだもん、スワローズの試合っぷりというか、バレンティン以外の選手。
それに比べて、バレンティンの打席は、一球一球に集中してたな。球場中が、一喜一憂、投球がボールならため息でるし、ファウルでもバットにボールが当たって飛んだ瞬間、みんな「オオッ!」って言う感じ。
私ももしかしたらボール飛んでこないかと、ムダに緊張してみた。
そうそう、今日もレフトスタンドにいたんだけど、カープファンは、点がたくさん入ってることもあって、楽しそうだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

矢野顕子、忌野清志郎を歌う

2013-09-11 22:39:46 | 忌野清志郎
矢野顕子 2013年2月 ヤマハミュージックコミュニケーションズ
きのうのつづき。アッコちゃんによる、キヨシロー楽曲の、カバーアルバム。
「海辺のワインディング・ロード」は、アルバム「Home Girl Journey」に入ってて、私のお気に入りなんだけど、もっとこういうふうに他の曲なんかも演ってくれないかなあとは思ってた。
それが、まさか全編カバーのものをつくってくれるとは。
予想どおりというか、いや想像以上に、やっぱよかった、矢野顕子の歌うキヨシローの曲。
これ最高です。
部屋のあかりを消して、できたら電話の電源とかも切って、聴きたいですね。
それって私の最大のリスペクトをはらった音楽への接し方。
1.500マイル
2.毎日がブランニューデイ
3.デイ・ドリーム・ビリーバー
4.誇り高く生きよう
5.雑踏
6.多摩蘭坂
7.胸が張り裂けそう
8.約束
9.恩赦
10.セラピー
11.ひとつだけ(矢野顕子with忌野清志郎)


※2013年10月1日付記
「恩赦」の歌詞なんだけど、
新しい時代が始まったから 犯罪者達に恩赦がある
で、オリジナルはアルバム「Baby#1」収録ということらしいが、私の聴き慣れたのと、ちょっと違う。
元々はどれだっけ、ってあれこれ探したら、出てきました、シングル「プライベート」。

これのカップリング曲(どーしても私はB面って言っちゃうんだけど)ですね、「恩赦」。1993年かな。
皇太子様が御結婚なさったから 犯罪者達に恩赦がある
うん、こうでなくちゃね。ちょっとは毒がなきゃ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする