kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強化記録会(女子)

2010-03-23 | 陸上競技
記録会、女子は5人が出場しました。こちらも慌てず焦らずやっていこうという感じでいます。一喜一憂せずにと。先程は書くのを忘れていましたが、この記録会小学生や中学生も参加していますから運動会のような雰囲気で実施されます。ピリッとした感じがあまりありません。仕方ないですが。

400mには4人が出ました。今のうちの中心種目です。走り自体は全体的に前半からテンポのようにリズムを取りながら走っている感じでした。400mの走りではありません。普段かなりスピードを上げて走っていますからゆっくり走っている感じがします。これではタイムは出ません。試運転という感じでしょうか。2本走りましたが感じとしては悪くないと思いますね。3人は61秒4、61秒9、62秒2とほぼ自己ベストに近い状態でした。この時期にベストと同じくらいというのはかなり力がついていると感じています。シーズンには58秒も十分可能なレベルの力がついていると感じます。1人は前半から脚が流れてしまって進みませんでした。63秒かかってしまいましたからここはしっかりと修正をしていく必要があります。心配はしていませんが。
400mでは前半からかなり突っ込んでいく必要があります。今のうちの選手は遅すぎます。ここを練習でしっかりと克服していく必要があります。この部分ができればしっかりと戦っていけそうな感じがあります。

100mも男子同様向かい風。akaneが出たいというのでエントリーしました。この冬でかなりスピードが上がっている感じを受けていましたからそれも良いかなと。400mHと100mは総体では2日目に実施されます。そのため100mにはエントリーしません。計れるチャンスはそれほど多くはありませんから大切にしたいのですが向かい風です。記録はなかなか期待できません。それでも12秒台が欲しかったようです。かなりスムーズに走れましたが、向かい風ので13秒26。シーズンインとしては悪くはありません。かなり良いと思います。確実に12秒台の力があります。
100m女子にはこの春からうちに進学してくる中学生(もう卒業しているのでそう呼ぶのは相応しくない気もしますが)が出場していました。こちらはなんと13秒32で走りました。冬の間も「それなりに」身体は動かしていたようですが、私からすれば動いていないのも同じくらいの運動量です。それがこのタイム…。まだ脚が流れて「中学生の走り」のままですから、長期的な視点でとらえてやっていけばかなり強くなるのではないかと思います。焦らず育てていきたいと思います。しかし、強い。驚きです。

200mは男子の時よりも風がかなり強くなりました。カーブで斜めに吹き込んでくる感じでした。4人出場し向かい風2.5mの中で、27秒11、27秒7、28秒3、28秒5位だったと思います。これもシーズンに入ってきたらあと1秒近く上がってくると思います。先頭は26秒7でしたが間違いなく25秒台の力がありますから、うちの選手の力がついてきているのも実感できます。このスピードを生かして400mで戦うつもりでいます。26秒台に入っていけば間違いなく58秒台に入れます。戦うための条件だと思います。200mに出場す機会はなかなかありませんが、タイムが必要なのではなく「それだけのスピードが必要」なのです。200mに出るのではなくそのスピードで戦っていきたいと考えています。

女子に関しては予定通り来ていると思います。出場しなかったもう1人もアップで少し走ったのですが他の者と同等かそれ以上のスピードで走っていました。これは走っていたら60秒台で走ってもおかしくないようなスピードでした。4月の記録会ではしっかりと走らせたいと思います。この子が戻れば他の者は負けられないですからもうワンランク力が上がると思います。

過大評価はせずにできるだけ冷静に状況をとらえていきたいと考えています。まずは戦える状態を作る。しっかりと取り組んでいきたいと思います。手応えあり!です。怪我をしないように細心の注意を払っていきます。
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強化記録会(男子)

2010-03-23 | 陸上競技
22日の月曜日、山口で強化記録会が実施されました。シーズンインとしては例年よりも少し早いですが、練習の一環として参加することにしました。あまり早く仕上げていくつもりはありませんが、冬期の成果の確認をできればいいなと思っていました。記録が出たらもうけもの、3月中旬に大幅自己ベストが出たら大変なことだと(笑)。この時期にレースに出たことはありませんが、昨年並みの記録が出たらかなり順調だと考えています。

男子は人数が少ないので目立ちませんが地味に力をつけてきています。今回の記録会である程度走れたのは2人。この2人はかなり走れるようになっています。
otaniは私が初めて見たショートスプリンターです。arimaが昨年11秒26を出しましたがこれはたまたまです(笑)。元々ポール選手ですか適性がショートにあったのがポールを止めてから開花しただけですからね(笑)。otaniは短短として最初からやってきています。この子との関わりの中で「長い距離が走りきれない者がいる」ということを学びました(笑)。2週間前にかなりのスピードが出ていましたがその反動で先週は全く走れませんでした。記録会がどうなることかと思っていましたがある程度のところでまとめてきました。
ホームは常に向かい風、200mは斜めに風が吹き込んでくる悪条件。昨年はこの記録会が強い追い風で筋肉にかなりダメージが残った選手もいたようです。この時期に必要以上の負荷をかけるのは良くありません。記録は出づらいかもしれませんがその方が良いかなとも感じていました。

otaniは高校の1組目に入り組で2着。先頭は中国新人で決勝に残った選手でしたが0.1秒差でしたからまずますかなと。向かい風の中で11秒56。昨年のベストが11秒42くらいだったと思うので悪くはないかなと。本人は大不満でしたが。もう1人最近力をつけてきている1年生、まだ1度も12秒を切った事がありません。今回は向かい風の中1.6mで12秒01まで行きました最後の一押しが足りません。間違いなく11秒台は出せますね。加えて同走した選手は昨年11秒5位で走っていましたが11秒97くらいでフィニッシュしていました。相手の走りに昨年のような切れがなくなっているのもあると思いますがうちの選手が力がついてきている感じはあります。
100mに参加した高校生で12秒を切れた選手はそれほど多くはありませんでした。それほど条件としては良くなかったのかなと思います。この時期ですから仕方ない部分もあるとは思いますが。

200mは上述の通りかなりの悪条件。なかなか記録が出るような状態ではありませんでした。その中でotaniは23秒5、100mよりも納得していませんでした。かなり力んでいました。200mに賭ける想いが強い分それが走りにでるのでしょうか。まだまだコントロールできません。後半の伸びが武器なのですが力んでしまってその走りが出来なくなるというのはよくありません。課題ですね。
同じく1年生、またも23秒台に届かず24秒07。こちらも同走した選手は昨年23秒中盤位で走っていたと思いますが、なんとか競勝ちました。1着にはかなり離されていましたが。なんとか目処がたってきた感じです。23秒前半はいけそうな気がします。

あとはイマイチ…もう少し時間がかかりそうです。細かい事は気にしないでいきますが。

まずまずかなという感じですね。ひとまず男子の結果でした。
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楽しい時間

2010-03-22 | 陸上競技
日曜日、大学時代からのつながりがあるryoji先生の結婚披露宴がありました。私は今年34歳になりますからryoji先生と始めて会った時から15年経とうとしています。いやはや早いものです。土曜日は披露宴に着ていくスーツを急遽購入することとなり、バタバタでした(笑)。

披露宴は本当にアットホームな感じで和やかに過ごせました。「鬼の目にも涙」(笑)。様々な場面でryoji先生の苦労が思い出されました。人は色々な経験を重ねて成長していきます。それが大切なんだなと改めて感じました。披露宴は本当に多くの方に囲まれて幸せな空間だったと思います。最近結婚式に参加させてもらう機会がありますが、その中でもかなり良い披露宴だったと思います。

まーryoji先生が入ってくる前に「食事をしながらお待ちください」というアナウンスが流れて、私達が座っていたテーブルは速攻スタートしましたからテンションも上がる(笑)。楽しい時間なのであっという間に過ぎていった感じがあります。本当に楽しかった(笑)。やっぱり家族は大切だなと感じて、自分の家族にも優しくしようと思いましたが、いつまで続くか(笑)。人の幸せに触れるとこちらも幸せな気持ちになります。こうやって披露宴に参加させてもらうことで自分自身も原点に帰ることができます。感謝しつつ末長い幸せを祈りたいと思いますね。

その後、二次会へ。「あんた先輩なんやからryoji先生に来るように言っておいで」と言われて伝えにいきました。なかなかバタバタしていて大変な中を時間を作って来てくれました。これによりいつものメンバーでいつものように話をしていました。陸上関係で集まって話をするのが一番楽しいですね。いつものメンバーなんですが話が尽きることはありません。あっという間に3時間近く過ぎていきました。どれだけ話をするのかって感じですね(笑)。

電車で帰る時もogawa先生と2人で話続けていました。もちろん内容は覚えていません(笑)。楽しく話した事だけです(笑)。こういう時間は本当に大切だなと思います。元気をもらえますから。1日で本当にエネルギーをもらった気がします。頑張れそうです。感謝。
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動きの確認を行う

2010-03-20 | 陸上競技
火曜日、水曜日とかなり走り込みました。前の記事にも書きましたが高いスピードの中での負荷は思ったよりも身体にダメージが残る感じがあります。月曜日は記録会に参加する予定にしています。記録を狙う云々ではなく本当に練習の一環として参加します。アップやレースをするとかなりの運動負荷だと思います。シーズンインが早すぎるかなという気持ちもありますが、選手には記録が出ても出なくても関係ないと話しています。普段の練習ではタイムを計りませんからたまたま記録を計る場面が記録会だったという感じでとらえています。それだけです。

今年はできるだけピークを遅らせようと思っています。狙うのは県総体や中国大会です。3月や4月にどれだけ記録を出しても一番大事な時に記録が出せないのなら意味がありません。そのため比較的強めの負荷をかけておきたいという気持ちがあります。あまり早くピークを持ってきたくないからです。そのためかなり走ってきましたがその疲労は思っていたよりも大きかったようです。いきなり調子が落ちることは考えられないと思っています。スピード負荷が高まる時期は一気に疲労が蓄積する感じがあります。特に今年は例年よりもかなり暖かい日が続いていますからいつもよりも身体が動きやすいというのもあると思います。見ていて走れるなという感覚はありましたが「動き過ぎている」という感じを受けていました。だからあえて走る。疲れさせておいたほうがいいなと。

木曜日と金曜日、練習量を落としました。金曜日の時点でほとんどの者が身体が重たいという感じでした。このあたりはほとんど本人の感覚と指導者が選手の動きを見てからの判断です。明らかに動いてしない状態でしたから。土曜日はサーキットと体ほぐし、ドリルなどの基本的なことをしました。少しずつですがシーズンに向けての「勝負の身体づくり」を意識させたいという部分があったので。まだ動きが重たい感じがありましたが、2日前よりはかなり良くなってきていました。木曜日が5だとすれば今日は8くらいまでの回復はしていたのではないかと思います。女子は9くらいは回復している感じがありましたが、男子はまだ7程度でしょうか。筋肉量の関係もあるのでしょうか。そこまでスピードを上げることができたというのは良いことなのですが、その反動がかなり大きいのでしょう。本当に難しいなと思います。

練習自体は加速練習を軽くやってそのままSD練習を数本。練習負荷としてはかなり軽いかなと思いますが、それくらい思い切って減らさないといけないのではないかと感じました。普段の練習量がかなり多いと思います。疲労は蓄積されていきますから思い切って身体を回復に充てないと変わらないと感じました。この冬期は本当に死ぬ気でやりました。その負荷も過去最高だと思っています。今日も一般選手と少し話をしていたのですが他の選手がくる前から練習を始め、その選手が帰る頃に追い込みで走っている状態でした。ある意味想像を絶する量をやっています(笑)。この時期に少し練習量を調整したところで大きな影響はないと思います。逆に休ませないと危険かなと。全くの感覚的な部分ですから正しいかどうかはわかりません。

毎日練習を見ていて「これは」と思う部分は比較的間違っていないのではないかと思います。動きの変化などは見ていないと分りません。最近は1つ1つに細かく話をすることは減ってきたと思います。ある程度は選手に任せても大丈夫だと思う部分があります。もちろん、要所要所はきちんと締めておかないといけませんが。見ていて「動いている」だけではなく、もう少しポイントを修正すれば良いという時にきちんと指示を出せるといのが重要なのかなと。ショートスプリンターを育てるためには少し練習量が多いかなとも思っています。ショートスプリンターはもっとフレッシュな状況で1つ1つの質を上げていくことが求められているのではないかと。こんなに休んで大丈夫なのか?というくらい練習量を落とさないと走れない感じがあります。まー今のうちにいるショートスプリンターは1人だけですからその選手を見ていて感じただけなのですが。

比較的元気に走れてきているrinaだけは別。他の者とは別に走りました。120mを数本セットに分けて走りました。1人だけなので競り合うとかいうのは全くありませんでしたが、本数を重ねる中で昨年秋の走りに近い感じを取り戻してきました。まだ後ろの回転が大きいのですが全く走れなかった12月から2月の走りを考えるとほぼ回復です。現時点でも62秒を切る走りはできると思っています。他の選手は「もっと走れると思いますよ」と言っていましたが、今の動きでどれくらい持続できるかという部分も考えてやはり61~62秒かなと。本人は絶対に不満でしょうが、回復度合いとすれば十分かなと。一番大切な時に57秒で走ってくれればいいのですから。無理やり4月に走れるようにする必要性は0。そう考えて余裕を持って見ています。
rinaだけは走練習の後に学校に戻ってウエイトと補強。こちらはこれまでの不足分を補うためにしっかりとやっていかなければいけません。その量に見合ったケアは自分でやればいいだけ。終了時間は2時前後になりましたがきちんと集中を保って練習できました。

新入生も少しずつ練習に参加させていきたいと思っています。手続きが少し面倒ですが、基礎づくりは少しでも早いほうがいいかなと。こちらは焦らず長期的な視点でやっていきたいと思います。これに関してはまた書きます。

しかし、暖かかった。
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しっかりと考える

2010-03-20 | 陸上競技
先週からかなりスピードが出ているなと感じる状態が続いていました。今は調子が上がりすぎるのは避けたいという気持ちがあったので1週間半程度、高いスピードの中での練習を繰り返しました。これだけ動けば見ている方は手応えを感じます。が、大抵このような時にミスをします。

火曜日と水曜日、かなり走りました。木曜日・金曜と落とすつもりでしたが、esaki先生に「2日連続でタータンで走って大丈夫なのか?」と声をかけて頂きました。普段からかなりの負荷で練習をしていますからいつも心配してもらっています。その話をhirayama先生が聞いておられて「指導者が手応えを感じてこの時期にもう一つ上のステージに引き上げようと張り切るとかなりの確率で失敗する」とも。ここ最近は以前のようにガツガツやるのは少なくなってきました。結構成長してきたかなと思っています(笑)。それでも周りの方には心配をおかけしていると思います。基本的に突っ走るタイプですから(笑)。

計画的に練習量を増減させていこうと思っています。この時期、走れるようになってきている者はスピード負荷が高いため身体に跳ね返ってくるダメージも大きい。走れるからといってひたすらやると故障につながっていきます。ここで怪我をするのは致命的だと思っています。冬期に体重の増加をしたような女子は危険です。それなりにやっていたら走れるようになっていますが、その動きに身体が耐えられない状態が生まれてしまいます。この時期に「身体が動く」というのは非常に良いことだと思いますが、その反面細心の注意を払う必要があると思っています。少ない指導経験の中や周りの優れた指導者から学んだことです。

かなり走っていたので昨日の段階ではほとんどの者がかなり身体が重いと言っていました。これは当然だと思いますね。身体が休みを欲していると思います。ここで休まないと慢性的な疲労状態になってしまいます。オーバートレーニングです。これは避けたいので練習量の増減をしっかりしないといけません。木曜日は身体作りのみ。それ以上の負荷はかけませんでした。それだけでも負担は大きいですが…。出来るだけ短時間で終わらせるように心掛けていました。

金曜日は諸事情があって練習を1時からにしました。休み時間を入れてから練習に入りました。1人は午後から気功に行くということだったので早めに始めました。今日も感覚的に重かったようです。速く動かない感じがすると話していました。気功に行って長脛靭帯の張りがあったと言われたようです。手を当ててもらったらかなり身体が軽くなったようです。バランスを整えてもらうだけでかなり違うようです。相変わらずすごい話です。

他の者はサーキットとドリルを中心に実施しました。基礎的な事から確認をしていきました。疲れが残らないように出来るだけ運動時間を減らしました。後は各自に任せる形で3歩目くらいまでやりました。無理をさせる必要はありませんから。状態がそれほど良くないときに無理をする必要はないと思いますね。この時出来るだけ選手と会話をしながら状態を確認していきました。本人の身体の感覚を理解させるためです。どのような状態なのか説明させることで自分の身体に目を向けることが出来るようになります。鈍くて分からない選手もいますからその辺りも分からせていく必要があります。今後の最終調整のための準備です。

rinaだけは完全別メニュー。スピードが出る状態ではなかったので他の者とは違います。今はきちんと走れる状態を作ること。最優先事項です。ある程度繰り返していく事でかなり身体が動くようになってきています。8割程度の回復具合でないかと思っています。そこまで来たのでもう少し刺激を入れるためにトゥトレを数本入れました。中間で少し腰が残る感じがあったのでそこを補うためです。
最初本人はかなり嫌がりました。「動きが崩れる」と言っていましたがそんな細かい事を言っていたら先に進めません。動きを見ていて次の段階に進むべきだと判断をしたから話をしたのです。怖がっていたら先には進めませんから。ということで軽く引っ張りました。最初はポジションが若干前側でしたが2本目からは上手く取れ始め、かなり動けるようになってきました。8割5分くらい(笑)。十分です。

それぞれを見ながらどうやっていくかを考える。まだまだ十分ではありません。この辺りの力を磨いていく事が私自身必要かもしれないなと考えています。まだまだ身に付けることは多い。
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陸上競技の本当の楽しさとは?

2010-03-18 | 陸上競技
陸上競技は地味な競技だと思います。球技種目のように注目はされません。駅伝やマラソンなどの長距離種目は日本人の価値観に合うのか比較的受け入れられますが、短距離や投擲などの種目はなかなかその「楽しさ」が分ってもらえません。学生時代には友人から「走るだけで何が楽しいのか?」と良く言われていました。周りからみると確かにそうかもしれませんね。道具を使わずに身体を使って勝負をします。より速く、より遠くへ、より高くというのが陸上競技を表現するには最も適していると思います。

陸上競技をやっている者の中でも「本当の楽しさ」を理解している人はそれほど多くないのではないかと思っています。他の種目との一番の違いは「能力の差」が顕著に現れるということです黒人選手の速さは技術云々ではなく「筋肉の質」の違いだと言い切れます。もちろんトップ選手の技術はすごいものがあるのかもしれませんが、自然にその動きができるだけかもしれませんし、もっときちんとした技術を身につけたらもっともっと速くなるかもしれません。大学時代の監督が「駄馬は駄馬」だと良く言われていました。先天的な要素が大きいのです。競走馬などは本当に「血」の影響がその馬の資質を決めるので走れなくなっても種馬としてその価値は下がることはありません。「駄馬は駄馬なりに努力するしかない」という表現をされていますがまさにその通りだと思います。

先日の「祝勝会」で短距離の話になりました。他の先生が新任のころに他校に練習に行ったそうです。その場に自転車で乗り入れてきてアップもしないでスタート練習を数回やって20分程度でまた自転車で帰っていく選手がいたそうです。「なんだこいつは?」と思ったそうですが、後日のレースでは勝っていたそうです。それをみて「短距離は何をやっても勝てない」と感じたと。結局は「能力」が高ければそれだけで十分に戦えるのです。

学生時代、本当に必死に練習をしました。何が何でも全国レベルの大会に出場するんだと思って多くのものを犠牲にして取り組みました。しかし、なかなかそのレベルには達しませんでした。普通の選手ですからそれほど簡単なことではありません。しかし、そんな時期にものすごい才能を持った選手が入ってきました。練習どころが様々な部分で大変な選手でしたが、ほとんど何もやらない状態で地区インカレに出場し1位を取りました。本当に辛かったですね。必死でやっていてもなかなか届かない場所に、少し練習をして簡単に行ってしまう者がいる。この現実を受け入れるというのが本当に嫌でした。自分は何をやっているのか?という気持ちになりますからね。他の人と比較することに全く意味はありません。当時学生だった私にはなかなか受け入れられない現実でした。今考えると情けないですが。

しかし、この手の選手に共通して言えることがあります。それは、「陸上競技の本当の楽しさ」を知りません。少しずつ努力を重ねて様々な工夫をして長期間かけて力を上げていく。試合に出場してこれまで自分がやってきたことを試して上手くいくか上手くいかないのかを確かめる。そこからまた次の目標に向けて何をするかを考える。身体を使って勝負をする種目ですから自分自身と向き合いながらもっとこうしたほうが良いのではないかというのを考えながらやっていくことの楽しさがあります。「勝った」「負けた」もありますが、「勝ったから楽しい」というだけではなくそのプロセスの中で何を感じ何を学んだかというのが楽しいのだと思っています。
「能力」の高い選手はそこまでやらなくても勝手に結果が付いてきます。誤解を恐れずに書きますが、「努力」は関係ないのです。少しやれば走れるのです。だから他の者に「勝つ」ことだけが楽しい。レースに出て勝って優越感に浸ることができるから続けている部分が少なからずあります。だから、他の者が努力をして力をつけていき勝てなくなると面白くないので「言い訳」をしたり、すぐに競技を辞めてしまうという結果になります。もともと「能力」でやっているのですから、競技自体に「価値」を見出していません。だから周りの「努力すれば強いのに」という意見に耳を傾けることはありません。「能力」の高い選手にはありがちな部分だと思っています。偏見ではないと。

もちろん、「能力」が高く「目標」を明確に持って努力する選手もいます。本当に強い選手というのはそのような選手だと思います。普通の選手がどれだけ努力してもそのような選手に勝つのは正直不可能だと思っています。夢を奪うような書き方かもしれませんが100mを10秒5で走ったりするのは普通の選手ではなかなか難しいことです。全力で努力するウサギには普通のカメは勝てないと思います。

しかし、少しずつであれ必ずその差を縮めることはできると思っています。全力で努力するカメは一生懸命になることを競技から学びますから、少しの負けや苦しさではへこたれません。何度でも何度でも起き上がって前に進もうとします。その中で自分で価値観を見出していくのです。負けから学び、次に何をするかを考えて行動に移すことができるようなる。陸上競技は他の種目とは違い「内面の成長」が競技成績に顕著に現れると思います。

私は「能力」としてはそれほど高くはなかったと思います。中学時代は学校のリレーメンバーにすら入っていませんでしたから・・・。それでも地道にやっていくことだけは周りの者よりも優れていたと思います。だからご褒美として全国を経験できた。普通の選手でも一生懸命にやればある程度の水準までは強くなります。高校などはその顕著な例です。うちの選手は中学時代の実績はほとんどありません。それでも地道にやっていくことができますからかなり強くなっていると思います。指導者の力というよりも本人たちの「心」の部分だと思います。

「心」が育たなければ陸上競技の楽しさには触れられないと思います。ワイワイやって「楽しい」のとは全く意味が違います。本気でやっていくためには取り組む姿勢や物事に対する「考え方」がしっかりとしていなければ強くはなれないと。それなりにやっているチームや「心」がつながらないようなチームには負けたくはありませんし、負けてはいけないと思っています。「正しい方向への努力」が人を変えるんだというのを示していく必要がある。その姿を見て今度は周りの「心」を動かすようなチーム作りをしていきたいと思っています。

「強いチームには責任が伴う」。これは以前ある人に言われた言葉です。少しずつ力をつけ始めていたうちのチームが明らかに周りの手本とはならないような行動をとってしまったときに注意を受けた言葉です。力がつけばそれなりに周りから注目されます。「あんなチームが勝つなんて」と思われるようなチームでは競技をする意味はありません。「能力」だけで戦うようなチームにはなりたくありません。「心」のあるチーム、周りから応援されるようなチームになりたいと常々思っています。それに選手が応えてくれます。選手たちも「楽しい」と思って取り組んでくれています。そうでなければうちが今やっているようなことは間違いなくできませんから(笑)。

まずは自分たちが「戦える力」を身につけることが最優先です。他校がどうこうという前に自分たちがその場にふさわしい力をつけなければいけません。他校が落ちてくるのを待つという消極的な話ではなく、自分たちが強くなることが一番の近道なのですから。それが「楽しい」と最近は強く思います。

なんとなく書いてしまいました。うちの選手にも想いが届くといいなと思います。
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専門練習を入れていく

2010-03-17 | 陸上競技
水曜日、前の記事のように学校自体は2時間授業でした。昼食時間などを考えて少し余裕を持って1時からの練習としました。ここ最近はtokuyama大学の競技場を使用させていただいて練習をすることが多くなっています。市営競技場はグランド状態が非常に悪く走れない状態が続いています。タータンの上での練習が増えますから若干疲労が心配ですがそこに関してはかなりしつこく言っていますから対応はできると思っています。その分練習を調整していますし。

この日は最初から卒業生が2人練習を手伝いに来てくれていました。本当に助かります。少し時間に余裕があるようなのですが、わざわざ来てくれるという姿勢には頭が下がります。1人は県内で陸上を続ける予定なので少しずつ練習をしてもらいたいと思っています。なかなかできませんが(笑)。これがバネがめちゃくちゃ使えるようになっていて、これが1年前なら本当に面白かっただろうなという感じを受けています。少しだけ走ったのですがかなり良い動きをします。3年生のシーズン後半には11秒2で走っていましたから本物です。せっかくなので選手の前で実際にバウンドなどをさせてみましたが、良いお手本になります。ありがたいことですね。しかし、疲れるのが早い(笑)。

基本的なことをしてから早い段階でスタブロからのSD練習をしました。普段はショートをやってからさらに・・・という感じでやるのですが、あまりやりすぎると本当に疲れが抜けなくなってしまいますからセーブしなければいけない部分はセーブしておかなければいけません。男子はここ最近走れるようになってきた感じを受けています。エースは感覚的に中間での伸びがいまいちだと言っていますが、昨日の疲れも影響しているのかなと思っています。本当に疲れやすい。本人とも話をしましたが総体路線で戦っていくときには本数を重ねなければいけません。その中で力を発揮するというのを考えていくと少し気になる部分です。男子キャプテンはいまいちだというエースに競り勝っていました。これは大きいと思います。2人とも動き自体はそれほど悪いとは思いません。昨年のベストよりは間違いなく走れるようになっていると思っています。男子は少人数ですが4継での中国進出を狙っています。人数的に新入生に頼らなければいけない状態になるとは思いますが、それでも可能性はあると思っています。11秒中盤で3人をそろえてあとは11秒8くらいでいければなんとか・・・。甘くはないですがしっかりと狙っていきたいと思っています。

短い距離のあとに記録会に向けて少しだけ専門練習を入れていきました。記録云々を狙わせるつもりはありません。練習の一環として出場させたいと思っています。陸協にタイムテーブルが提示してありましたが、100mと400mは2本ずつ走れるようです。シーズンインとしては多少早いですが、感覚を養うという意味で参加させたいと思っています。これが終わったらすぐに中国合宿ですからちょうどいいかなと思っています。

短長はスタブロからの前半の流れを確認しました。例年でいえばこの時期にそこまではやりませんが、中国合宿で指導される先生がこの手の練習が好きだと伺っています。自分たちの走りの感覚を養っておくことも必要かなと思って実施しました。こちらはまずまずです。MAXではなく「楽に速く」というのを意識させています。本当はもっと繰り返していきたいのですが本当にやり過ぎになってしまうので本数を絞っています。250mまでを1本ずつ行きましたが、先頭が37秒0くらいで入っていてほとんど差がなく入ってきました。もう少しスピードが欲しいところです。とにかく一喜一憂する段階ではありません。「これくらいの力で走って37秒か」というのが分れば十分だと思います。シーズン当初は最後まで持たないかもしれません。それはそれでいいかなと。後半対策の練習はかなりやっています。それがどう現れてくるのかはシーズンが進んでいくうえで出てくると思います。

短短はカーブから直線への入りを繰り返しました。内傾を開放した時のスピード感でストライドが一気に伸びてしまわないようにするためにスティックを置いて動きをコントロールするようにしました。自然とできる部分なんですがあえて意識させることで動きが身に付くと思います。こちらは遠くから眺めているだけでした。ある程度のことは最初に説明しています。大きく崩れるような動きではありませんからあまり関わらないようにして自分達の感覚を作らせるようにしました。できて当たり前という部分ですからね。

1年生男子、かなり走れるようになってきています。昨年の200mは24秒台でしたが早い段階で23秒には入ると思います。加速段階が改善されないので100mはそれなりだと思いますがロングスプリントでは間違いなく走れるようになってきています。が、本人には全く自覚がない…。自分のスピードが上がってきているのは分からないと言っていました。感覚が鈍いというかなんというか・・・。中学時代はほぼ無名ですから自信がない部分があるのでしょうね。

復調しつつあるrina、完全別メニューで実施しています。こちらは加速段階の繰り返し。少し走れるようになってきたのでカーブからスタートして直線30mくらいでもう一度スティックで運びを意識させました。この段階で膝が出ませんでしたが繰り返していくうちに少しずつ改善されていきました。復調の兆しがあります。

最後に全体で少し走りました。普段は150mですが、今日は200mを数本走ってから150mで。すべてMAXですから2本目の200mはかなりきつかったと思います。それでも1本目から積極的に走らせました。akane、miki、sakiがスピードがあるのでそのまま行きます。今回は久々にその流れにrinaがつきました。これだけ走れたのは数ヶ月ぶりだと思います。ここ数ヶ月かなり苦しんできていました。全くといっていいほど走れていなかったので言葉にはできない喜びがありましたね。こうやって全体のレベルが上がっていくことで初めてインターハイへの可能性が出てきます。5人でやっていくのと6人でやっていくのではまったく違います。
今回はakaneがかなり良かったですね。これも久々(笑)。他の者はスピード負荷をかけてから本数が持ちません。正確にいうと持ってはいるのですが良い動きをしている者についていけなくなります。このあたりがまだまだ甘いと思いますね。どうすれば戦えるのかを考えるべきです。全体のレベルが上がっていかなければ届かないのですから。そういえばhatuが2セット目に激走していました。この走りは手ごたえを感じることができるレベル。まーよくわからないので様子を見ますが(笑)。

全体的に走れるようになって来た感じを受けます。さすがにスピード負荷が高くなってきてるので疲れが見えます。この時期のトレーニングはしっかりと考えないといけない部分があります。走れるようになってきたからひたすら・・・というのでは指導者の満足で終わって今します。このあたりをある程度冷静に考えていかなければいけないと思います。いい練習になったともいます。
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1・2年生の前で話をする

2010-03-17 | 陸上競技
水曜日、学校は2時間。これは完全に日程調整のために実施されている感じです。「各科による指導」という丸投げ状態の時間でした。こういうときには必ずといっていいほどやることになります(笑)。テーマも与えられませんでしたから15~20分程度話をしろと言われただけ。いやー恐ろしい話です。今の商業系の1・2年生とは授業ではほとんど関わりがありません。そんな人が前で何かを話したところで本当にメッセージが伝わるかどうかというのは微妙ですからこちらがかなり歩み寄って話をすることにしました。

最初は明らかに寝ている人間がいたのでそのものに対して話をしました。社会人になったときには人から話を聞く機会というのはなかなかありません。私は数年前にスポーツ公認指導員の資格を取りに行くために講習を受けましたが福岡で4泊5日、東京も4泊5日でかなりの負担を強いられました。20万円以上は使ったのではないかと思います。高校生は座っているだけで教員側が話をしますから、聞いていても聞いていなくても時間が過ぎます。数人の話を聞くというチャンスを逃していたら大きな損失になるのです。そのことに対する生徒の意識は全くと言っていいほどありません。まー2時間もひたすら話を聞かされると眠たくなるというのも仕方ないと思いますが・・・。それでもしっかりと聞くべきです。

あとは私の経歴というか人生の中心にある「陸上競技」についての話。それなりに話をしましたが、競技を通じて学んだことを伝えました。それは人間には「様々な価値観を持った者がいる」ということ。同じものを見ても「美しい」と思う者がいれば「汚い」と思う者もいる。価値観は多種多様なのです。自分とは違う者を「悪」とするのではなく、自分とは違う者がいるのだということを受け入れていかなければいけないのです。

大学時代こう見えても陸上競技部の主将をしていました。その時に運営の方針を決めようとなって私は「有言実行」というありふれたテーマにしました。当時自分の意見は主張するがそれに伴う行動ができないという者が何人もいましたから「自分が口に出したことに対しては責任を持つべきだ」ということから話しました。が、「大学生なのだから不言実行のほうがいい」と言われました。口に出さなくてもやる者はやるという考え方からです。私からすればチームの目標というものはきちんと共有できるものでなければいけません。「不言実行」ではチームは動かないことは明確です。それでかなりもめました。私はこういう性格ですから当時も「反kaneko」がいたと思います。別にそれをどうこういうつもりはありません。そんなものです。これでも大学の監督には「歴代の主将の中で一番だ」と言ってもらえるのですが。もちろん全てを鵜呑みにするつもりはありませんが、それなりのことはやってきたと思っています。それでも、確実に「非難」する者はでる。

自分の考え方が反映されない者は快くは思わないですからね。同じことをやっても確実に価値観が違う。だから衝突が起きる。きちんと受け入れていくことが大事だと思います。お互いがそれぞれの意見を主張しあうだけでは上手く物事は進みません。そこまで難しい話はしませんでしたが、もっと単純に部活動から学んだことを話しました。

あとは、それだけ一生懸命に取り組めるものが学生時代にあるかどうかというのは大きいと話しました。一生懸命になれるものがあればそのことから学ぶことは多い。そして、他者にその大切さを話すことができます。3年生の面接試験でも部活動やクラスマッチ、文化祭などについて話をすることが出来たようです。口だけの話と本気でやってきたことの内容は全く違います。高校時代に何もやらずに過ごすというのは無意味だと思っています。これはよく生徒に話すのですが「明日から働け」と言われてすぐに働くことができるか。高校生の考え方では絶対に無理です。アルバイトなら可能だと思いますが団体に属してきちんと働くというのはかなり大変なことです。だからこそ高校生活を使って様々な「力」を身につけていくのです。漠然と時間を過ごすというのははっきりいって無駄だと思います。その日が楽しければいいというレベルでは何も得るものはありませんから。

もちろん、こんなに難しくは話しませんでした。絶対に理解できないですから(笑)。話す相手の精神的な発達段階に合わせて内容や言葉を選ぶべきだと思っています。難しい話や立派な話をしても伝わらなければ意味はないのですから。偉い人(嫌味)は難しい言葉を選んで話をします。それがすごいことだと思うからです。それが生徒に伝わらなければ無意味だということを理解できないのです。綿密に計画を立てて話をしても聞く側の立場からすればそんなことは関係ありません。話がわかるか分からないかだけですから。分らない話、興味のない話を延々とされるから眠たくなる。だから簿記の時間は眠たくなる(笑)。

私は今の仕事は天職だと思っています。こういう性格ですから全員に受け入れられるとは思いません。しかし、「kanekoがやるなら仕方ない」といって手を差し伸べてくれる方が大勢います。これは本当に恵まれていると思います。もし私が適当に生徒と向き合っていたらこんなことはないと思っています。生徒に対して一生懸命に向き合おうとうするからいつの間にか人が助けてくれる。生徒にも一生懸命やることで自然と人が集まるということを理解してほしいと思います。それくらい一生懸命になれば全てが変わるのですから。いつの間にか良い方向に進むのです。だからこそ私は私の役割を果たす。ほかの先生が激怒しないのだから私は「駄目なものはダメ」だと声を大にして言います。これで生徒に嫌われようが一切きにしません。誰かがやらないといけないことですから。残念ながらこうやって激怒された子に限って「先生~」といって近寄ってきます(笑)。なぜだか分りませんが。「怒られるのが好きなんじゃないか(笑)」とよく言いますが。理不尽なことではなくきちんとした注意だから生徒も「自分が悪かった」と思うのかもしれません。多分嫌われているとは思いますが(笑)。全く気にしません。

あっという間に20分たったのでもっと話をしたかったのですが止めました(笑)。結構真剣に生徒は聞いてくれたのではないかと自負しています。生徒にとって少しでも何かが残ればと思いますね。まーできればこういう仕事が回ってこないと嬉しいのですが、今後も100%回ってきます。それでいいと思っています。

たまにはまじめなことも書きます(笑)。
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追い風で走る

2010-03-17 | 陸上競技
火曜日、午前中は県立高校の合格発表がありました。今年はなかなか生徒が集まらず厳しい状況にありました。不況が影響してか実業高校に進むというのを保護者が避ける傾向にあると思います。仕方ない部分ですが、進学などを考えてもうちでも十分対応できます。うちに来てくれた生徒にはしっかりと様々な力をつけて「shokoに行っておけば良かった」と思わせたいですね。見返すといいわけではありませんが、他校とは違う部分で必ずアピールしていきたいと思います。

練習は前日走っていなかったので少し走っておこうと思っていました。一応練習の一環として来週の記録会に出場してみようと考えています。特別調整をするつもりはありませんし、シーズンインが少し早いと思いますが今の自分の力を試すという位置付けてできたらと。記録を狙うというつもりはありませんがある程度の結果は付いてくると思っています。

練習は追い風がかなり強かったのでスピード練習となりました。風が強いためなかなか身体が温まりません。仕方ないですが、コートを着たりして身体が冷えないように工夫をしていました。陸上競技は自分の身体だけで勝負をするのですらコンディションを整えておく必要があります。細かい部分かもしれませんが、気を配る事ができるかどうかで大きな「差」になっていくと思います。

加速段階とスタブロからの出を何度も繰り返しました。冬期にはかなり走り込みをして基礎体力を向上させてきましたが、この体力と集中力は繰り返し練習に役立ちます。他の学校の何倍も繰り返していたと思います。それをいきなり中学生にさせることは出来ません。段階があるのです。「練習量が多い」と言われますが、この辺りにしっかりと反映されていきます。通常の練習ではここまでの繰り返しはできないと思っています。確実に伸び率は高いと自負しています。
1年生の男子で入学当初は100mが17秒位かかっていた者がいます。冗談抜きで「遅い」のです。身体が全く動きませんでした。中学時代も運動部に所属していましたが、走るのは遅かったと思います。昨年の100mのベストは14秒台だと思います。うちの女子に勝ったことはありませんでした。が、今日は60mで女子に一度も負けることなく走れていました。勘違いかと思って何度が見てみましたが、やはり速く動くようになってきています。かなりの確率で12秒台に入ると思います。この子の最初の段階を知っている人が見たら間違いなく驚くと思いますね。県で勝負は出来ないかもしれませんが、個人内成長はかなりのものです。やれば伸びる。それだけだと思いますね。

スタブロからの動きが良いものが数名いたのでいったいどれくらい速くなってきているのか60mを1本計ってみました。ここ最近は全くタイムを計っていませんからどれくらいなのか全くわかっていませんでした。男子のトップは7秒0前後、女子のトップは8秒1前後でした。追い風が強いのも影響しているとは思いますがまずまずの走りだと思います。先日の室内陸上の優勝が7秒78くらいだったような気がします。手動と電気計時の違いもありますが、良い感じですね。少しは力が上がっていますね。

もう少し書きたいことがあるのですが、激しい睡魔に襲われているので寝ます…。すみません…。
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またも雨が降る

2010-03-15 | 陸上競技
月曜日、朝からかなり雨が降り続けていました。最近は1週間のうち半分くらいは天気が悪い気がします。冬期は比較的暖かかったですが、シーズンに移行する時期に思ったように練習が積めないというのはあまり良いことではありません。が、いつものパターンで練習やりすぎになるところを神様が抑えてくれている気もしています。今年はそうならないようにかなり注意を払っていますが、やはり「セーブしなさい」というメッセージなのかもしれません(笑)。

午前中は進路模試が実施されました。そのため練習は食事を取って午後からにしました。練習開始時間に若干仕事が入っていたので30分程度ミーティングをさせました。自分達の目標に対する現在の到達度や今後ポイントポイントでどこまで行っておかなければいけないのかをしっかりと認識しておく必要があると思ったので。最近は時間をとってミーティングをしていませんでしたが、こういう機会にしっかりと「心」を育てるようにしていかなければいけません。内容の報告は全く受けていません。その後の練習に現れると思っていますから。

練習はサーキットと室内種目の補強にしました。何度も書いていますが自分の身体をコントロールする大切さを理解しなければいけません。逆立ち等は補助なしでできる者が増えてきました。少し時間はかかりますが、数ヶ月きちんとやっていけばできるようになる感じがあります。
加えてメディシングボールを使っての体幹補強。上手くボールを使えば身体を大きくしっかりと使う事ができます。ほとんど思いつきですが効果は高いと思います。道具は「意識付け」という意味で用いています。同じような動きをしても目標があればさらに意識は明確になります。使い方次第でここまでで約1時間半程度かかったでしょうか。もう補強ばかりやる時期は過ぎてきています。疲れが残るようでは意味がありませんからね。もう少し身体作りを継続していきたいと思います。

その後、基本的な動きの繰り返しをしました。室内でしかできませんから限られた範囲でしか動かせません。土曜日の練習の中で反発をもらうことについて話をしたので、そのことを踏まえてどうすれば上手くいくのかを考えました。動きの先取りというか不安定を生み出すというか分かりづらいですが軸をどうするかという話です。
かなり理論的な話に思われるかもしれませんが、やってみるとそれほど難しくないのですが…。かなりしつこくやりました。壁を使っての膝の引き出しの部分から意識付けをしました。これまでは「押さえる」という感じが強いため動き自体が硬くなってしまっていました。無理やり引き出して反発を無視するような動きです。感覚的なものですが、もっと楽に進むことができるのではないかと考えていました。見た目は同じような動きですが内面はかなり違います。私自身の「感覚」と選手の「感覚」にはやはり差があります。

これまでひたすら基本的な動きを繰り返してきました。これがきちんとできていれば上手く感覚をかみ合わせる事ができると思っています。基礎的な繰り返しがなければ脚運びや重心移動というのは出来ないと。中学生に同じことをやらせても出来ないと思います。基礎筋力も関係すると思いますが、これまでの繰り返しが影響していると思います。これまで動きが崩れていた者もスムーズな動きになっていきました。ほんの少しのことなのですが、接地が無駄に強くならずに上手く運べるようになっていました。今日走れば良い感じで走れたと思います。

高校生に小難しいことを言っても絶対に理解できないと思っています。速い選手がやっている動きなどはある意味「特殊」だと思いますから、見た目の動きを真似する必要はない。選手の動きを見ていくなかで何を意識しているのか、こちらが求めている事との違いをしっかりと把握していく必要があります。私もかなり話をしますが、出来るだけシンプルに伝えたいと思っています。まーいきなり難しい話をしても分かりませんが、段階を追えばかなり違ってくるとは思いますが。ゆっくりの動きの中では速い動きとは感覚的なものが明らかに違います。そこを上手く理解させないといけません。本当は理解させなくても強制的にその動きができるようにしていくというのが求められているのでしょうが。まだまだ力不足は否めません。

雨が降るというのは走ったりはできませんが、違う部分の気付きがかなりあります。2時間近く繰り返しました。長い(笑)。途中少し休憩を挟みましたがよく集中して取り組めたと思います。明日以降につながっていくと思います。
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