kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習について

2019-11-06 | 陸上競技
県体が終わってから気持ちを切り替えながら練習を進めています。レースがないと面白くなくなるので急遽記録会に参加することに。岩国まで行くことにしました。特にここに合わせて練習をするというつもりはありません。

県体以後、練習課題を明確にしてやっていくことにしました。リレーはありませんが「バトン練習」をメインに。これは以前も書きましたが最高のスピード練習になるからです。前任校では本当にここが中心でした。走練習の時には必ずやっていた。最近もずっとやっていましたがその「精度」が低い。最高スピードでの走りになっていませんでした。

それがリレーの結果に出る。今のメンバーで県で2位になったというのは誇らしい部分ではあります。しかし、バトンパスも含めてまだまだ精度が低い。きちんと渡っていない。手をあげるタイミングや上げている時間に関しても改善の余地があります。走力がまだ足りないのでバトンで稼がないといけないのにできていない。

一番の課題は「渡す」事が上手くできないのでモタモタします。そこでスピードが上げきれない、保てない。これでは本来やりたい事はできないのです。「10バトン」も「25並走」もずっとやっています。しかし、その中身の問題。精度が低いということはやりたい事ができていないということ。常に最大スピードを出したいのに中途半端なスピードで走ることになる。何本やっても同じです。質が低い。

もう一度バトンを中心に練習を進めていくつもりです。メンバーは固定せずに。誰とでも受け渡しができるようにする。それにより「渡らない」という事が起きてきます。そうなったら「渡さない」という選択をする。距離が狭くて渡らなくても遠くて渡らなくてもそのまま走る。スピードを落として渡すのではない。「渡らない」ならそれはそれでいい。最大スピードで競り合う事がメインにしたい。

これも「変な練習」だと思います。だってバトン練習は「リレーのための練習」という既成概念があるから。「渡らない」という練習をどれだけやってもバトンパスはうまくならない。分かり切っている話です。しかし、今はそれでいいのではないか。狙いはバトンパスに置いていないからです。

もちろん「渡る」というのが一番良い。どのタイミングで手が上がって、どの距離感だったらバトンが渡るのか。それを毎回できると理想。が、「渡す」ことにこだわり過ぎて一番やりたい事ができないのでは意味がないのではないか。「スピード練習」のための練習方法が「バトン練習」であって「渡れば良い」という部分を考えすぎると「中途半端」な練習になってしまう。本質から離れてしまう。

「渡らない」という中でも感じることはあると思います。距離が遠過ぎて「渡らない」という状況で「無理やり渡そうとする」というのでは効果はない。逆に「この距離感では渡らないな」と感じ取る事ができるかどうか。「渡らない」なら「ハイ」という声掛けをする必要はない。その判断力を養う事ができると思います。それは実践で活かしていける部分かなと。

この数週間、ここをかなりやってきました。それだけでスピード感が増します。未だに渡らないのに「ハイ」と声掛けをしてしまう者も。「狙い」を理解できるかどうか。もちろん「渡る」ための練習をしていく必要はあります。段階があるのかなと。長い目で見てきちんと渡るようにしていく。今は「最大スピードを出す」ことに重きを置きたい。

冬季もしっかりとやっていきたいと思います。本当にやりたいことを理解させながらですね。トレーニング関係の話ばかり書いていたので「本来的な部分」も書いておきます(笑)
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考え方の基礎

2019-11-05 | 陸上競技

練習について書いていない部分はありますが。何人かが微妙にこのblogのマニアックさに共感してくれています。ありがたいことです。こんなことをひたすら考えている人がどれくらいいるのか分かりません。そしてそれに関して思うことを少しだけ書いておきます。

 

「考える」ということについて。以前から「上手くかみ合わないな」と思うことがたくさんありました。私にとっては「普通」であっても「この人何言ってるんだろう」と思われることもたくさんある。「変わっている」と思われるのかもしれませんが私にとっては普通。競技に関して「考える」という部分が自分の中で大きな部分です。

 

私にとっては「考える」というのは普通の行為なのです。でもそれがなかなか分かってもらえない。図書室で「考えることはどういうことか」という新書を見つけた。「0歳から100歳までの哲学入門」というサブタイトル。「あーこれかな」と直感的に感じた。若いころからこの手の本をひたすら読んで生きてきた。高校時代はエッセイ中心だったが「さくらももこ」のエッセイは読み漁った。大学に行っても就職しても同じような傾向。「哲学」というものにかなり興味関心をもって生きている。

 

この新書の冒頭に哲学とは「意味が分らないもの」「面倒くさいもの」「当たり前のことをわざわざややこしく考えるひねくれ者」というイメージがあると書かれていた。ビンゴ(笑)。物事を考えるときに「なぜなんだろう」という部分からスタートする。

 

大学時代、「イヌ」について考えたことがある。これは正確には「言葉」について。「イヌ」というのは大体の人が聞いたら共通のイメージを持っている動物。「わん」と鳴くあの四足歩行をするペットとして買われている動物。言葉について考えていくときに「なぜイヌなのか」と真剣に考えた(笑)。一番最初にこの動物を「ペペ」と呼んだ人がいたらひょっとしたら今でも「イヌ」は「ペペ」と呼ばれていたかもしれない。正直、どうでもいい話である。

 

「好き」という言葉がある。これは自分の中で非常に「表現しにくい感情」だと思っている。「好き」というのは「す」と「き」の文字の羅列でしかない。この二つの文字を並べて「すき」という言葉にした時にある一定の感情を示すことになる。「好き」という文字で示すと「好意を持っている」というのが伝わる。が、その「好き」の度合いはどうやって伝えるのか。「めちゃくちゃ好き」だという言葉になるのか。「好き」ではなく「愛している」という言葉が適切なのか。「愛している」という言葉でも伝わらない感情というのが存在すると思う。それを伝えるときにどうやって伝えるのか。

 

もうどうでもいい話(笑)。それでもそんなことを真剣に考えていた。「変な人」と思われる可能性はある。別にいたって普通だと思っている。他の人に合わせて話をすることもできる。自分が考えていることを「一方的に押し付ける」という気持ちはさらさらない。しかし、例に挙げた「言葉」について「深く考える」という行為を真剣に話をするというのはほぼない(笑)。聞いても面白くないから。新書にも哲学を勉強している人は「この人大丈夫か?」と周りから思われる時代があったと書いてあった。まさに(笑)。

 

大学4年生の時に全日本インカレに出場した。その時「かなり調子がいい」と思っていたのに実際に走ってみると全くダメ。いわゆる「あがり」という状況だったのかもしれない。初めて出場する全国大会。自分はできると思っていたが周りの空気に飲まれてがちがちになっていたのかも。これは分からない。4年生になったときから「大学院に進みたい」と思っていた。一番の理由は「競技を続けたい」というところから。しかし、この辺りの経験があって「言葉で表現できない感情」「言葉で表現できない感覚」というものに興味を持った。これをどうやって「表現するのか」という部分。面倒くさい(笑)。

 

目に見えない感情や感覚を言葉にする。そのためにはひたすら考える必要がある。共通する感覚を生み出すためにもここは重要になるのかなと思っている。だからこそ大学院で運動心理学を専攻した。今そのことが生かされているかどうかはよくわからないが(笑)。考え方の基礎は「哲学」にあるのかなと感じた。一時期は哲学に関する本を読みまくった。だからこんなに「面倒な人間」になっているのかもしれない。

 

多分、これからも時々この手の記事を書く気がします。だって面倒くさい人だから(笑)。興味関心を持ってもらえるかどうかは別にして「書きたいことを書く」ようにします。もちろん、書けないこともたくさんありますが・・・。なんとなくこういう部分が自分のベースなのかなと。これからも考える日々を送りたいと思います。

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回復せず

2019-11-05 | 陸上競技
体力的にかなりキツいなと感じています。今回は駅伝の手伝いもありました。回復する傾向はありません。かなり動き続けました。

普段の大会の時もバタバタする部署で働いています。この2年間は駅伝の時は「観察車」の運転手でした。今回はご指名を受けて「2tトラック運転係」というありがたい仕事をもらいました。金曜日の夕方からトラックを借りて土日にコーンの運搬を行う。なかなかの肉体労働。

更には初めて乗る2tトラックは「アイドリングストップ」で信号で止まったらエンジンが切れる。それだけならまだしも時々「ブー」というブザー音が鳴る。理由が分からないまま鳴るのでかなりのストレス。乗り心地もかなり微妙。

土曜日に至っては早朝から警察署に「車両通行禁止」の置き物を借りに行くという作業が。「行けば借りれる」と伝えられていたので「駅伝の...」と話したら「聞いていませんね」という流れに。あー、いつものパターンか。本部に連絡をしてみると「伝えてなかったかも」という話に。

朝早いので担当の方もまだ出勤されていない。更に近隣でお祭りが3つあるらしく「車止め」のための置き物が出払っているとのこと。あれこれあって1時間以上待機。使っていない車止めを組み立ててくださったようでした。本当に申し訳ない気持ちで一杯。

日曜日は選手も補助員として参加させました。普段はトラック種目に自分たちが出ているので補助員をする機会は少ない。ほとんどやったことがない者もいると思います。裏方で支える立場を経験する事も必要だと思っています。自分達がレースに出ている時は長距離が補助員をしてくれています。逆の立場になった時なきちんと対応しなければいけないと思います。

駅伝当日はうちの短距離とは朝少し会っただけ。仕事があったので全く話をする事もなく。tnk先生の指示で駅伝終了後は帰ったようでした。きちんと働けたかどうか分かりません。プラスになるかどうかは目には見えません。それでも必要だと感じています。

選手は土曜日を休みにしていましたが私はなかなか休めない。なかなかハードな日程です。少しだけでも休みたいなと強く願う今日この頃。休みたい。
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至福の時間

2019-11-03 | 陸上競技
ちょっと技術的に考えている事を文章にしてみました。ありがたい事に読んでくださる方々が(笑)この手の事を読んで「楽しい」と思ってくれる人がどれくらいいるのかわかりません。私の感覚からすれば「普通」のことを書いていますが「何書いているのか分からない」という人もいるのではないかなと。

そう思いながら自分の頭の整理のために書いている。前の記事にも書きましたがfnt先生がその事に関してFacebookにコメントをしてくださいました。この辺りの感覚は色々と考えないと出てこないのではないかなと勝手に思っています。

そして新たにコメントがありました。mtm先生が「そのズレる選手をいろんな方法でタイミングを合わせていくのが面白いと思います、今も色々とやっていますがやはり走りはタイミングですね…小さな力で大きな出力を生み出したい!」と。

この話に乗ってくれる人がいた(笑)。fnt先生もmtm先生も全国で活躍される大監督です。そんな人たちが私が書いた「趣味嗜好の記事」を読んでコメントをくれる。いや、ありがたいことです。そして世の中にはマニアックにこんなことをひたすら考えている人がいるんだという安心感(笑)。繰り返しになりますが私からすれば「日常」です。基本的にはこの手の話は極力しません。「何言ってるの?!」と思われるから(笑)

「そのズレる選手をいろんな方法でタイミングを合わせていくのが面白いと思います」というコメント、私からすれば「最高!!!」です。技術論云々ではなく「本質的な部分」での会話です。色々な動きをする事でやはり「タイミングがズレる」のです。そこに対してどのようにアプローチするか。細かい技術も必要だと思いますが「全体の流れ」というか「流れを作り出すためにどうするか」を考える。ここに工夫の余地があると考えています。

関西方面に行く。この中で学ぶことはかなりあります。近畿総体を抜けるというのは至難の技です。特に準決勝を勝ち抜くのが大変だと言われています。その中で「どうやったら勝てるか」を常に考えて指導をしている。だからこそ「本当に必要なこと」に目が向く。教科書に書いてあるようなアップをして走り込みをしてという感じはありません。20年前に主流だったかもしれない練習スタイルは関西にはありません。まーこれは私自身が「選択して訪問している」というのもあると思いますが(笑)

このblogの読者層が分かりません。高校生が読んで楽しいか?保護者が見て楽しいか?微妙なところはあります。そこまで配慮して書くつもりはありません。くだらないことも書くと思います。時にはマニアックな事も。指導に対する考え方も書きます。相入れない考え方をしているという部分も出てくるでしょう。それでもこうやってblogを書く事で遠く離れた「マニアックな人達」と意見交換ができる。これは私にとって至福の時間です。最高に楽しい。

何の話か良く分かりませんが(笑)。感じたことがあったので書きました。私は「正常」だということが分かりました。安心(笑)
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組み立てる4

2019-11-02 | 陸上競技
しつこい(笑)まだ書くか?!というくらい同じ内容に関する事を書いています。練習の流れをどう作るか。

前の記事、書く前に色々考えました。otk高校での練習で感じた事を今更ながら振り返ってみました。その時に気づかなかった事があってそれが本当に正しいのか、狙い通りの話になっているのかを現場で確認できていないからです。fnt先生に連絡して聞いてみようかと思いましたが、こんな事で連絡して「この練習の狙いは〜ですか?」と聞くのは申し訳ないなと(笑)

記事をアップした後にFacebookにfnt先生からコメントを頂きました。いや、タイムリー。一部抜粋して紹介しておきます。

「前や後ろに移動し始めると、途端にズレ始める選手は、やはりそれ相応の競技力です。できてる選手が競技力が高い。非常に分かりやすいです。」

重心移動がない状態では「できる」のです。それで「良くなった」として評価するだけで終わらない。やはり「競技力に繋げるためにどうするか」を考えいかなければいけない。優れた指導者は「明確な狙い」を持っています。こうやって私が疑問に思った事に対してアドバイスを頂ける。何のためにやるのか。投げるだけにならない。「投げる」事が上手くなったとしてもそれを競技に繋げていく感覚がなければ意味がないのです。「ウエイトをして筋力を上げる」という部分にも結びつくかもしれません。何のために筋力をつけるかです。

これはsnd学園のfjk先生と話をさせて頂いた時の話。まだ高校の指導者として活躍されていた時に練習見学をさせて頂きました。ウエイトの話を少し聞いたのですが「太くしたくない」と言われていました。「中身がギュッと詰まった感じにしたい」と。その後、山口県に来られた時にうちの選手を見てもらって「こんな感じですよ」と言っていただきました。初めて400mでインターハイに進んだ時の選手たちでした。

結局は「筋力を付ける」事が主たる狙いではない。その筋力をどのように使うのか。今ある力をどのようにして引き出すのか。ここだと思っています。そこから体幹を固定した中で力を発揮するという考えになって今に至るという感じです。様々な指導者からインスピレーションを受けて今があるという感じです。最も影響を受けているのは他でもない我が師匠ですが。これはまたの機会に書きます。

で、話が少しそれましたが「組み立て」の話です。練習の中で負荷を「大」から「小」にする練習はうちの練習の基本スタイルです。ここもまた書きたいと思いますが。それに加えて「重心移動をしない動き」から「重心移動をする動き」を取り入れていこうと思っています。やる事が多いので覚える選手は大変かもしれませんが。飽きないようにする工夫にもつながっていくのかなと。

アジリティトレーニングとしてイライラな事をやってきました。台トレーニングやスティックを使っていわゆる「敏捷性」を上げるような練習です。「速く動く」事を狙いとしている。もちろん身体のコントロールという意味合いも強くあると思っています。しかし、話の流れから理解してもらえるかもしれませんがこれも「その場での動き」でありほとんど重心移動が伴わない。その場で速く動く事になりそれが走りに繋がっていくのかどうかは別問題なのかもしれないなと感じています。

そこで流れ的ならアジリティトレーニングとしてその場で台トレーニングをしてからすぐにラダーをする。少しだけですが重心移動を伴いながら速く動くという流れにしたいと思っています。種目は最低限にして「速く動く」ことが狙いではなく「速く動きながら重心移動をする」という感じです。足先だけにならずに股関節からしっかりと動かしていきたい。アップでラダーを入れているチームもあるとは思います。これが陸上競技に直結するかどうかは別問題だと考えています。

これも思い出話。かなり前にkbi先生と話をした時のこと。我々が大学時代に「ラダー」がめちゃくちゃ流行りました。どの学校もラダーを使って「速い動き」をする。kbi先生も一冬かけてかなりラダー練習をしたそうです。本当に動きが速くなりこれならタイムが狙える!と思っていたら走れなかったと。ラダーが速くなったからそのままスプリントが速くなるというものではないのだと思います。

これは私自身も同じような失敗をしています。選手には申し訳ないですが。親しい指導者には何度も話していますし、このblogにも書いています。mihoが高校2年生から3年生になる時の冬季。中間がかなり速かったので課題である「加速段階」をどう改善するかを考えていました。やはり「ピッチ」を上げるという方法でその区間を速くしていこうと。出来るだけ速い動きを入れて加速段階をピッチで持っていく感じにしていました。

見た目の動きはかなり良くなる。これなら大丈夫と思っていました。春先になって「先生、前半マークが少し遠いので短くしていいですか?」とmihoが言ってきました。速く動くために必要な要素だと思って短くする。本当はここで気づかなければいけないのだと思います。「速く動く」ことがメインになり過ぎてもっと大切な「重心が進む」という部分を見落としてしまっていました。結果、本当に申し訳ない事をしたと謝っても許されない失敗をしてしまいました。幸い、大学に進んでも一緒に練習をしたいと言ってくれて何度も練習をすることができました。ありがたい話です。

その時学んだことはそれ以後の指導に生かされています。あの経験が私を育ててくれたと思っています。

今回の記事に書いている「アジリティトレーニング」に関して。これも「速くなるための要素の一つ」なのだと思います。が、それだけをやっても意味がない。台トレーニングのようにその場での敏捷性ではなく動きながらの敏捷性が「速く走ることにつながる」のではないかなと。これだけを強化するのではなく「要素の一つ」としての位置付け。重心移動が小さい中で速く動いて今度は動きながら速く動く。そこから前半マークなどをして「大きな重心移動」をさせてやる。道具を使った練習として「狙い」を明確にしていく必要があるのかなと。「ピッチ」に頼るのではなくしっかりと重心移動をさせる。

繰り返し書いていますが段階なのだと思います。一つの要素だけを抜き出してどうにかしようとするのではない。全てのバランスが上手くかみ合うことで走り自体が大きく変わっていくのかなと。「軸を作る」「身体を固める」「筋力を上げる」「速く動く」「身体をコントロールする」などの要素をどうやって統合していくか。その場での動きだけではなくそれを走りにつなげていくために何をするのかが重要なのかなと。

あれこれやればいいという話ではないと思います。しかし、毎日同じアップをして同じメニューをしていて本当に全ての要素が向上するのか。バランスを欠く練習にならないか。そこも踏まえてしっかりと練習を組み立てたいと思います。もちろん走る練習をしないというわけではありません。走る練習がなくて競技力が上がるとは思いません。そこをどう組み込むかだと思っています。

だらだら書きました。本当はもっと書きたいことがあるのですが。あまり書くと良く分からなくなるので。この辺りで一旦やめておきます。興味を持ってくれる人がいるのかは全くわかりません。それが本当に役に立つのか。まー良いんです。私が思う事を勝手に書いているだけだから。これだけ訳の分からない話を真剣に聞いてくれる人はほぼいないので(笑)

しっかり練習を組み立てをしていこうと思います。見守ってもらえたらと思います。

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組み立てる3

2019-11-02 | 陸上競技
引き続き。感じた事を文章に残しておきたいと考えています。色々ありますが練習の組み立てについて書いておきたい。

前の記事に「軸」や「固定」について少し?書きました。そこに付随する考え方になるのかもしれません。これも考え方なので。あくまで私見。読んで面白くないと感じる部分はあると思います。小難しい事を書いているなと思われる部分はあると思います。

これまでDM∞をアップの中に取り入れていました。しっかりと体幹を使って投げる。強く速く投げるためには軸感覚がなければいけない。腕で投げるというのではなく体幹が使えるようになるという狙いがありました。DM投げ自体は今はどこの学校でもやっている練習になっています。その場で8の字で投げ続ける練習です。時間的にも短時間でできるのでアップとても効果は高いと感じていました。

で、練習について考える中でこのDM投げに関しても思うことがありました。この投げに関してはポイントを押さえずにやると本当に「やるだけ」になります。身体を固めることもなく手先で投げるというのであれば何をやっているのか分からない。ここは根本的な間違いなので今更細かく考える必要はないかなと。

この部分とは別に「DM投げ移動」について少し考えました。前任校でtky高校に練習見学に行きました。2日間連続で。その時にDM投げを見ました。tky高校の2年生がインターハイ100mで男女アベック優勝をした年だったと思います。その時にいつものことながらひたすら質問をして細かい部分を聞きながら練習を見ました。

「固定」と「移動」を繰り返す。軸を固める動きをしてから速い動きでの移動。強く速く投げながら移動していく。そのスピード感に圧倒されました。これだけでかなりの負荷になるなと感じていました。その時に聞いた内容を自分なりに文書化して残していました。前任校ではアップとしてかなりの頻度で取り入れていました。学校が変わり「投げるだけ」になってしまうので実施しなくなっていました。あまりキツいメニューをすると気持ちが続かない部分もあったので。

話は今に戻ります。「軸」と「固定」を考える中でそこに「重心移動」を加えていく必要があるのではないか。進まない動きもベースとしては必要だと思いますが競技の本質として「重心移動」を伴う動きが必要ではないか。DM投げもその場で投げることで強さは身につく。しかし、それだけではなく少しずつでも重心移動があるほうが効果は高くなるのではないか。動きながら鍛えるという部分。その中で正確に速く強くできるようなしていくことが実は大切なのではないか。

そう考えていると昨年12月に訪問させて頂いたotk高校の練習を思い出しました。この時は考えていなかったのですがDM∞をやってから更にDM投げ移動をやっていました。距離もかなり長く。目の前でやっている種目にのみ注目して見ていましたが、今考えると重心移動がないものから重心移動の大きい種目へと流れていたのではないかなと。これは完全に推測ですが。やはり「面白い」と思った学校の練習には何度か通わせて頂かないといけないなと感じました。疑問が湧く。

ドリルなどでは重心移動が小さいものから大きなものに移行していきます。重心移動が伴うと狙った動きから遠くなってしまうからです。無理矢理の動きになる。そうなると技術的な部分が疎かになりやりたいこととは別の練習になってしまう。やはり丁寧に移動を伴わない動きをしていかなければいけない。

しかし、補助的なものに関してはほとんどが重心移動を伴わない場合が多い。腹筋などは寝転がってやることが大半です。それは本当に走る時に活かされるのか。補助的な種目が本当に補助種目になっていないか。実際に意味のある練習になっているのか。ここが大きな疑問として浮かびました。実はこういう種目もきちんと重心移動を伴う中でやっていく段階を作る方が良いのではないか。

正解かどうか分かりません。実際に練習の中でやってみる事にしました。DM投げ移動はきちんとやるとそれだけでかなりの負荷になります。動きながら正確にやるというのは非常に難しい。休憩時間を取らずにやるので心肺機能もかなりキツい。好んでやりたがるメニューにはなるないと思います。しかし、この部分がきちんとできれば大きな変化を生み出すと思います。単純に思いつきではなく意味があると思っています。

うーん。まとまらない。ここに関してもう少し書いておきたいと思います。
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組み立てる2

2019-11-01 | 陸上競技

思うことを。前の記事に引き続きという感じになると思うのですが。

 

前の記事に少しふれましたが、先日会議の際に「スプリントについて」というテーマでgt先生と話をしました。なぜそのような話になったのかは思い出せませんが。gt先生のところの選手が大腿四頭筋を痛めるという話から始まった気がします。その時に「股関節の使い方」について触れました。結局、走るときに「膝が締まらない」という部分は「股関節」が上手く使えていない(感覚がない)という部分が影響すると思っています。

 

膝を締めるという感覚だけでは股関節は使えないと思っています。「体幹から動かす」と言いますがこれは口頭で話すだけでできるものではない。具体的に使い方を覚えてもらう必要があると思っています。ハードルドリルなどはこの部分が大きく影響するのかなと。「見た感じの動き」だけではなく「狙いのある動き」をする。分かりにくいですね。

 

その話をしているときだったか。故障する原因の一つに「接地のポジションのずれ」があるという話になりました。膝が開くので間違いなく前接地になります。それによりブレーキがかかる。前に進むためのエネルギーはかなりのもの。ブレーキをかけるとそのエネルギーは体のどこかに蓄積することになります。シンスプリントや腰痛などもこの辺りが原因になる。つま先が下がれば間違いなく「前接地」になります。反発をうまくもらうためには足首の固定は必須。そういう意味では「走るだけ」の練習では克服できないのかもしれません。

 

で、「台ドロップ」の話になりました。これは偶然数日前に選手に話をしていた内容だったのでそれを簡単に説明しました。「台ドロップ」は台から降りるときに「身体の真下でとらえる」という感覚を作るものです。「ドリル」というよりは「感覚づくり」のために実施しています。重心を移動させれば自然に脚は下りてきます。積極的に落とすという考え方もありますが、イメージとしては「落ちないとこけてしまう」という感じでしょうか。重心が移動すれば確実に脚は下に落ちます。その時に「接地ポジション」がどうなるかが重要なのかなと。

 

「台ドロップ」では30センチ程度の重心移動になります。「高さ」があるのでそこから降りるときに自然に重心が移動する感じになります。ここでしっかりと身体の真下でとらえる。「乗せる感覚」でしょうか。これは徹底してやっていく必要があると思っています。自分の身体の真下でとらえて固定する。「固める」イメージがない選手にとってはここは難しいと思います。接地したときに緩衝しない。反発をうまくもらえる「軸」を作っておく必要があります。だから練習の中で「軸」や「固める」動きをする。

 

ここからは完全な私見。gt先生は「仕方ないな」という感じで話を聞いてくれました(笑)。ほぼ唯一の私のマニアック話の相手をしてくれる人物です。

 

「台ドロップ」は「固める」イメージになります。ここの一番の狙いは「接地のポジションを覚える」ということです。固めるという部分も同様。反発をもらうための「基本姿勢」です。が、これは実技を踏まえて話をしたのですが「軸」や「固める」という動きを重心の移動が小さい中でやっていくと「重心」は「軸足」にあります。矛盾している感じがあるのですが、ゆっくりとした動きの中ではどうしても「軸足」に乗る感じになります。「乗せる」「固める」という動きをしているので当然なのですが。そこに重心が載っていないと意味がなくなるからです。

 

が、この考え方では「その場に止まる」というイメージになります。接地した脚に体重を乗せて固める、止まるという動きをするのですから当たり前の話です。しかし、本当は「止まる」動きはしたくないのです。スプリントとしては「前に進む」のですから「止まる」動きはマイナスでしかない。「軸足に乗る」という部分だけでは「前に進む」という話にはならない。分かりにくいですよね(笑)。

 

本当は接地する瞬間には「フォローレッグ」の膝に重心が移る感覚でなければいけないと思っています。接地したときに「軸足」に重心が乗っていたら前方向に進む動きにならないからです。本当は接地したときには前に進むための脚に連続して乗せていく感覚が必要になると思っています。重心は「身体の真下」にあるのですがイメージとしては「引き出した膝」に重心が引っ張られていく感覚。「腰」と「膝」が連動して前側に進んでいく感じだと思っています。

 

そうすると「台ドロップ」をした時の感覚とは違う。「止まる」のと「進む」のは感覚的に逆だからです。軸足に重心を残すイメージになると進みにくくなと思っています。前方向に進むためにどうするかを考えたときには当然の話です。

 

「台ドロップ」という練習は効果的だと思っています。それは「乗せる」という感覚を作るという部分に関してです。これだけやっておけば「走れるようになる」というのとは違うと思います。今私がやろうとしている部分はそういう部分を含めて複合的に感覚を作るという練習です。「台ドロップ」は基礎的な動き。それを「前に進むための動き」に変えていく。そうなると台ドロップ単独でやるのではなくほかの動きと組み合わせていく必要があると思っています。

 

そこで必要になるのが「ワンステップハードル」だと。これは乗せる動きと引き出す動きを連続でやっていきます。股関節を使いながらしっかりと膝を出す。距離を広げていく部分があるのでしっかりと引き出されないと届かなくなります。膝を開いて届くようにするのではなく「膝の引き出し」と「重心移動」を組み合わせてやっていく動きです。スピードを上げて勢いで届かせるのではなく、「技術的な部分」で届くようにするというものです

 

引き出した膝に「重心」があってそこに対して腰がついていく。接地は常に身体の真下につくようにしながらも「引き出された膝」に連続して重心が移動していく。走るときも「軸足」に重心が残るのではなく前側にある膝を中心に考えていく。「軸足」に重心が乗り続けると「地面を蹴る」ような動きになると思っています。地面に足が着いた時にはすでに重心は前側に移動しているはずです。「身体の前で脚を動かす」という意味はここにあると思っています。

 

段階を追って「感覚を身に付けていく」ことが重要だと思っています。それぞれの練習には「大きな意味」があって単独でそれをやれば効果があるというものではない。元々感覚が優れている選手は「ワンステップハードル」をやるだけで効果は出ると思いますが、「普通の選手」ではそれは期待できない。そうであれば「乗せる」感覚から始めて「進む感覚」を作っていく必要があるのではないか。もちろん、「なぜそれが必要か」は話します。最初は戸惑うかもしれませんがしつこく丁寧に徹底して言い続けていくことで「意味が分かる」という状況になるのではないかと。もちろん、選手自身に「考える能力」「感じ取る能力」が必要になってくるのですが。

 

完全に私見です。「論理的に間違っている」と言われるのかもしれません。これは現場でひたすら見続けていて、「どうすればいい走りができるか」だけを考えて過ごしているから思うことです。もっとシンプルにやっていくほうが良いというのもあると思います。練習としては複雑な動きはそれほどしません。やっている動きはシンプルです。目に見えない部分をどうするかにかかっているのかなと思ってはいます。

 

長々と書きました(笑)。大丈夫、私は正常です。言葉で表現するのが非常に難しい内容ですが「根幹」をなす部分だと思っています。手を変え品を変えやっていきたいと思っています。必要なことを徹底していきたい。見つけていきたい。もっと効果的な「伝え方」を身に付けたい。そう思っています。

 

また書きます。たぶん(笑)。

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組み立てる

2019-11-01 | 陸上競技
競技の話をあまり書いていない感じがあります。それに伴い訪問者数が180人くらい減少(笑)。このまま人が減っていくかもしれません。コアなファンが残っていくのかもしれません。広く一般的に受け入れられるblogではないと思うので。

ちょっと真面目に。練習について考えています。こうやってblogに書いているのは頭の整理という意味合いと「誰も聞いてくれないから」というのがあります(笑)。先日gt先生と会議の後に「走りの基本について話をしていました。数人が近くで聞いてくれていました。私が考えている事を真剣に興味を持って聞いてくれる人が多少なりといるのか?!と(笑)。練習メニューの話というよりは「狙いがどこにあるか」「どのような意図があるのか」が本当な大切です。ここも分かってもらいにくい部分ですね。

根本的な組み立てを考えています。これまでやってきたメニューをベースにしていますがもう少し「意味を持たせる」練習をしていきたいなと。ある指導者が「旧態依然の練習をしているところが多い」と口にしていました。よく毒を吐きます。私もかなりやられています(笑)。私の練習にはそれなりに興味を持ってくれている様子はありますが。

で、練習の組み立ての話。バランス系の練習をそれなりにやっています。軸作りも含めての練習です。きちんとやっていると少しずつ感覚が作れるのかなという感じがあります。少し前からバランス系に「ジャンプ」を加えるようにしています。軸を固める感覚を作りたい。静止した状態で固めるイメージは作りやすいと思います。基礎的な部分なので。が、ジャンプを加えるとそれが崩れる。力を入れるタイミングが取れなかったりするからだと思っています。衝撃に耐える感覚を作り出したい。

実際の走りは静止した状態ではありません。片足で接地した瞬間には反発をもらうための体幹の締めが必要だと思っています。力を逃してしまうと推進力に繋がらない。だから「固める」という感覚が必要になってくる。体幹が弱いというだけではなく「固める感覚」というのが不足しているからできないのではないかなと考えています。

最も基礎的な練習として「軸系」というメニューがあります。「〜系」という練習が多い気はします。別に「家系ラーメン」に影響を受けているわけではありません。種類が多いので意識する部分を名前にしているだけです。「軸系」は止まった状態で体幹部に力を入れる練習です。抵抗に負けずにしっかりと必要箇所に力を入れる。「固める」という動きの基礎になると考えています。初めてmtm先生の所に行って感じた部分を自分なりに解釈して作りました。私なりの解釈なので検討外れなのかもしれませんが。ペアワークで体幹に力を入れる感覚を作る。動かずにそこを意識する。固めた状態で力を発揮する。

それにバランス系を加えるようになりました。makinoが戻ってきた時に教えてくれたのでそれを導入。バランス系をやる事で軸感覚を作る。もちろん意識できない選手は時間をかけても変わらないというのはあります。「なんとかしたい」という想いがあれば確実に変わります。練習の中で「固めて動く」というのが出てきたので「倒立しての足振り」のような種目が生まれます。「安定の中から不安定を生み出す」というもの。なかなかできない種目です。

これまではここまでをやっていました。普通の練習だと思います。考えていく中で段階を追う必要があるなと感じました。「軸系」も「バランス系」も固めるとか軸を意識するという練習です。そこには大切な要素が足りない。これも段階的な話なので。その場での動きができても「重心移動」がない。最初から「重心移動」を伴うと動きが崩れます。なかなかできない。できないというより「弊害」の方が多い気がします。できていない動きがある中で「誤魔化す」事になるからです。基礎基本がきちんと出来てから「重心移動」にを伴う動きにならなければいけない。

ある一定水準まできたと思うので「バランス系」を発展させる事にしました。「バランス系」のジャンプに加えて重心移動を少しずつ加える。そして固める。前方向に進みながらバランスを保つ。さらに接地した瞬間に軸を固める。少し時間がかかりますが意味のある練習になると思っています。身体の使い方や保ち方を身に付けることは遠回りに見えるかもしれませんが結果的に進む力につながっていく。そう考えています。

一歩ずつ進みながらバランスを保つ。軸を保つ。身体を固める。複合的な動きの中に重心移動が少し入ってくる。トータルとして効果高いと思います。単純にやればいい練習というのではなく「何故それをやるのか」という話になるのだと思います。ここもわかってもらいにくい部分。言葉で表現するのが難しいですし、そんな事をしなくてもいいじゃないかと思う人もいる。考え方ですね。

本来であれば毎日やる必要があると思いますがここだけに時間を割くわけにはいきません。色々と考えながら練習に組み込んでいきたい。思いつきとは言いませんが「明確な狙い」を持って練習を組み立てていきたいと考えています。

この辺りのことはもう少し書きたいなと思っています。興味関心を持ってもらいにくいと思いますが。別に自己満足なので(笑)

また書きます。多分。
コメント (4)
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