
鎌倉シリーズもとりあえず最終回。円覚寺。
元寇の難局に敢然と立ち向かった北条時宗公が、蒙古軍を撃退したした時に殉じた両軍の死者を弔うために建立したお寺だ。JR横須賀線の北鎌倉駅の前にある。

前の階段を上ると、巨大な山門がそびえる。江戸時代に再建されたものだが、堂々とした風格がある。

舎利殿は、源実朝が宋から請来した仏牙舎利を奉恩するお堂で、鎌倉時代の唐様式を代表する建造物として有名だが、修行の場にあり、近くでは見れない。昔、もっと近くで、見た記憶があるのだが、気のせいか。

円覚寺にも、きれいな紫陽花があった。真っ白な花びらに、青の点。きれいだ。白は、白磁の白にも似る。

円覚寺にある国宝のもう一つが、洪鐘(おおがね)。なぜか、急な小山を上った、見晴らしのいい所にある。鎌倉時代からここにあったのかは知らないが、鐘には、国泰民安の4文字が刻まれている。1301年に北条貞時により寄進された。
国家安泰という文字を鐘に刻んで、滅ぼされた豊臣家は、家康の言いがかりというのがよくわかる。
鎌倉を代表するお寺として、流石の風格がある。