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今日は、もうちょっと春めくと思ったら、意外と気温は上がらなかった。
帰りにちょっと京都に立ち寄り。
駅前が、騒がしい。
もう少し古都を意識したイベントをやって欲しいと思う。
この類の催しは、新宿や渋谷で。
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京都文化博物館で開催されているカナレットとヴェネツィアの輝きという展覧会へ。
東京でもやっていたのだが、タイミングが合わず行けなかった。
京都文化博物館は、御池烏山から三条に入ってすぐのところにある。
これは、京都銀行?
このあたりには、古めかしい建物が残っている。
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これが目的の建物と思ったら、郵便局だった。
その先に、博物館の建物があった。
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これが京都文化博物館の建物。
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入り口。
横浜市開港記念会館と雰囲気が、似ている。
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中に入ったら、かなり古いまま使われていて、オーケストラの練習中だった。
ここは、催しもの会場で、その先の中庭を超えたところに、近代的な建物があり、そこが展覧会の会場になっていた。
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こちらが、その近代的な建物の方の入り口。
展覧会会場は、この建物の3階と4階だった。
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時々見かける絵だが、グランドツーリズムが盛んになった時代、イギリスの貴族たちが好んで買い集めたのが、18世紀の画家・カナレットの絵だった。
本展では、カナレット以前の絵から、本人の絵、そしてその後継者の絵まで、風景画どのように描かれてきたかがわかる展示になっていた。
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1760年に描かれた昇天祭の絵だが、細かいところまで、きれいに豪華に描かれているのがわかる。
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これらの絵は、ヴェドゥータ(景観画)と呼ばれているが、一つに一つの建物は、正確でも、その配置や、大きさは、変更されており、より理想に近い姿となっている。
この絵でも、実際、手前の建物は、もっと右にあり、本来絵の中には、入らないのだという。
人や、船の数も、実際より多く描かれている。
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本展では、カナレットの絵中心に、写真撮影可。
よりリアルに、雰囲気を味わっていただけるだろう。
これは、昇天祭の絵で、1760年作。
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これは、1740年頃に描かれた同じ昇天祭の絵だが、晩年の絵の方が、きらきらして、豪華に見えるのがわかる。
どんどん豪華な絵が好まれるようになったのだろう。
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これは、カナレットのレガッタ。
ベネツィアを代表する光景だが、今も200年以上前もそう変わらない。
温暖化とオーバーツーリズムで、今後どうなっていくか?
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当時、レンズを通して、反対になった画像を平面に映す技術がすでにあったそうで、その技術も風景画を描く際使われたという。
それをフィルムに焼き付けると、写真だ。
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弟子や、印象派以降の風景画も展示されているが、より個性的、芸術的になっていったことがわかる。
これは、ナヴォナ広場だが、構図にやや違和感?
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この絵など、イギリスのセントポール大聖堂と、ヴェネツィアの運河が、同じ場所にあるように描かれている。
この類の絵が本当に好まれていたかわからないが、流石にやりすぎ?
印象派の時代まで行くと、何が描いてあるのかさえわからない絵まで描かれるようになる。
行ったことのある場所を描いた絵がほとんどだったので、その意味でも、興味深い展覧会だった。
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お土産は、最近よくテレビに出てくるKYOTO SIZUYAさんで。
味はどうか?
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帰りの新幹線から。
まだ雪は残っている。
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伊吹山の天気もまだ冬。
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定点観測。
この辺りまで来ると、春っぽさが。
ということで、いい展覧会が見れた。
カナレットというより、ヨーロッパに興味のある方全般にお勧め。
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PS
日が長くなってきたのか、まだ日のある内に富士山を拝めた。