かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

古墳と埴輪

2025年02月15日 | Books


今日は、ゴルフ。
風も少なく、コンディションは、悪くなかったが、スコアは、平凡。
凡ミスが多すぎる。



本書は、昨年出た。
タイトルを見て、即買い。
いい本だった。

テーマ的には、よくあるパターンだが、古墳と埴輪の関係を、時代毎に考察して、死生観の変化、地域毎の特徴、大陸との関係などの議論に展開。
その手法だからこその気づきも多かった。

棺は、蓋があるものと勝手に思っていたが、九州の方は、ない方が主流なのだそうだ。
これは、石室の中で、死後も生活するという死生観から来るものという。
逆に蓋をすると、身体は、地に、魂は、鳥に導かれて天に上るという死生観に基づくと考えることができるという。
そしてその流れを追うと、当時の東西の権力の様子が浮かび上がってくる。

著者は、古墳時代の、魂が天に上る死生観を天鳥船(あまのとりふね)信仰と名付けるが、まさに古墳におけるはにわの配置、埴輪の形状から名付けたものだ。
その古墳的他界観が、仏教伝来により、仏教的他界観にシフトし、古墳時代は、突如終焉する。

もちろん、入手可能な資料からの考察(特に大陸側の資料は、膨大かつ、複雑)ではあるが、説得力のある話と腹落ちした次第。
古墳、埴輪を、総括的に考察した良書だと思う。
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松本竣介展

2025年02月14日 | Culture・Arts


今日は、午前中関西でお仕事。
帰りに、大山崎山荘美術館に、初めて行ってみた。
山崎と言えば、サントリーの山﨑。



小さな駅。
快特が止まる高槻から2駅目で、便はいい。



駅から、美術館まで、シャトルバスか出ていたが、時間が合わずに、歩いて行った。
スロープの上りがきついが、距離は、大したことはない。



山荘への入り口にあるトンネル。
この山荘は、元々ニッカの創業に参画した加賀正太郎氏の別荘だったが、その株を譲り受けたアサヒ初代社長の山本為三郎氏が、引き継ぎ、1996年にアサヒビール大山崎山荘美術館として開館したのだそうだ。
サントリーじゃなくて、ニッカ&アサヒだった。
ちょっとややこしい?
トンネルの前に看板があり、夏目漱石が招待されて、訪れたとある。
当時から、有名な別荘だったのだろう。



レストハウス。
ここも、山荘と同様、歴史的建造物に指定されている。
全く、理解できていなかったのだが、ここがまさに天王山の戦いがあった、天王山の麓であり、この山の頂上には、山﨑城址がある。
室町時代後期から戦国時代にかけて、合戦の舞台になった場所だ。
山崎の戦いと、山﨑ウイスキーの山﨑が、一緒の山崎とは、知らなかった。
ここから、山頂まで、ずっと歴史のある登山道になっていた。



その左に三重塔が見えたが、宝積寺のもののようだ。



そして大山崎山荘美術館に着いた。
どっしりした、でも遊び心も感じられる佇まい。
実は、この本体の他に、安藤忠男さんが設計した「夢の箱」(山手館)と、「地中の宝石箱」(地中館)が、増築されており、全体が一体として美術館になっていた。
中には、喫茶室や、テラスもあり、素晴らしい空間になっている。

中の調度品も凝りまくっている。
暖炉の石が、漢時代の石室から持って来られていたり、シリアのローマ時代の大理石彫刻が飾られていたりする。
当時の富豪のレベルの高さに驚かされる。



庭の向こうには、彩月庵が見える。
灯台みたいな、細長い建物だが、本体よりも前に建てられ、ここに登って本体の別荘の構想を練ったという。



テラスからの眺め。
木津川、宇治川、桂川、岩清水八幡がある男山が臨める。
岩清水八幡に行った時、反対側から、こちらを臨んだことを、思い出した。



そして松本竣介展。
松本氏の絵は、どこか(大阪?国近?)で見たことがあったのだが、早世した画家で、作品数も少なく、あまり見る機会がなかった。
新聞で本展のことを知り、良い機会と思い訪れた次第。

松本氏の作品を多く所蔵する、群馬県の大川美術館の改装に伴い、まとめて本展のために貸し出したようだ。

目玉の"街"は、ずば抜けた大作だが、その他の作品のセンスも私の好みにぴったり。
芯がしっかりしているが、自然体と言おうか。
東北で育ち、海外留学経験もない中、どのように、この技法、センスを学んだのだろうか。
早世されたことが、残念でならない。

テーマ毎の展示になっており、人物画は心のこもったものだし、抽象画のセンスも秀逸だ。
建物を描いた作品も多いが、写実的というよりは、抽象画に近い。

大山崎美術館所蔵の絵も展示されているが、松本氏が、ルオーや、モジリアーニが好きだったということで、一点づつ展示されていた。
わかるような気がする。
本美術館の目玉のモネの睡蓮3点も展示されているが、モネの作品としては、普通。
その他、民藝関連の展示もあり楽しめた。

ネットでも、一部見れるので、お時間のある方は、どうぞ。



伊吹山。
まだまだ、天候は、厳しそう。



定点観測。
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BADFINGER

2025年02月13日 | Music


今日は、関西で、お仕事。



いい天気と思っていたら、米原付近は、雪景色。



藤本さんの個人的企画?アンド・ザ・ビートルズシリーズの5冊目。
ビートルズ周辺シリーズのBADFINGER。
流行ったのは、中学の頃だが、デイ・アフター・デイが大ヒットした。
しかし、その他は、ほとんど記憶にない。
牧野さんの1ページ漫画でも、似たような想い出が描かれている。

ただ、その後、ビートルズの弟分であったとか、ポールがカム・アンド・ゲット・イットを提供したとか、いろんな追加情報は、得ていた。
それにしても、BADFINGERに詳しいお方が、日本にこれだけおられるとは、驚きだ。
メンバーの内、メインの2人は、早くになくなってしまったし、その後の活動も、活発とは、言えないのに、ずっと追っかけていたのか、情報を溜め込んでいたのか。
それを、本書に一気に吐き出した感じ。
流石、藤本企画?

最初、関係者への最新インタビューから始まるが、その後、アルバム紹介、経歴紹介、ディスコグラフィ、そして、音楽関係者の、個人的な思い出など、興味のあるコーナーが続く。
藤本さん自身は、BADFINGERを取り巻く人々で、蘊蓄を語る。
不覚ながら、あのウイズアウト・ユーの元歌が、BADFINGERによるものであることも、本書で初めて知った。
カバーの方が、あまりにも売れすぎた。

流石に、よもやまフィンガー辞典は、余計かと思うが、ビートルズ、BADFINGERに興味のある方は、必読。
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Gary Clark Jr.

2025年02月12日 | Music
今日は、やや曇り空。
家事に集中。



先日のベストヒットUSAで、Gary Clark Jr.のコーナーがあって、来日とのことで、チケットゲット。
遅かったので、スタンディングの後ろの方だが、まずは、体験しないとということで。

そして、予習のためにゲットしたのが、本CD。
2024年3月に出たJPEG RAWというアルバムで、日本盤は、見つからず、輸入盤をゲット。
JPEG RAW は、容量が違う画像ファイルのことか。

写真を見ると、この前、ミニュチュアをゲットしたエピフォンカジノを使っているようだ。



聞いてみたけど、斬新かつバラエティに富んでいる。
ヒップホップっぽかったり、プログレっぽかったり、ギター音も、歪ませたり、シンプルにしたり。
ボーカルが入るが、こちらも、ライブっぽかったり、コーラス入れて、ゴージャスにしたり。
Stevie Wonderも1曲参加している。
そもそも、ベストヒットUSAが取り上げたのも、クラプトンのクロスロード・フェスティバルに参加したのがきっかけだった。
ライブでも受けそうな曲が多い。
来日コンサートが楽しみだ。

2011年メジャーデビューの40歳。
次世代の音楽界を牽引していく1人になるのか?
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A Tribute to Jeff Beck

2025年02月11日 | Music


今日は、日中家事で、午後から有明アリーナ。
景色はいいんだけど....



結構話題になっているJeff Beck のトリビュートコンサート。
Jeffがいないのに?
私も一瞬そう思ったが、ボウイのトリビュートコンサートがよかったのと、今回もオリジナルバックバンドが来てくれるということで、迷わずゲット。



3階席で遠かったけど楽しめた。
まわりの人は、何が目的かいまいちわからなかったが。
ジェフなのか、日本のギタリストのChar、Hoei、Tak Matsumotoなのか。

気合の入ったステージだった。
特にChar。
大御所感が半端ない。
このメンバーだと、松本さんが、一番遠慮気味だったかな。
布袋さんは、ロンドンでのトリビュートコンサートの見たそうで、そのイメージは、反映されているだろう。
松本さんは、巻き込まれた?

Jeffは誰にとっても神だろうが、特にこの3人にとっては、常に頭にあったギタリストだろう。

布袋さんは、私は、群馬のCharと呼ばれていたが、Charは、戸越銀座のBeckと呼ばれていたと言っていた。
本当かどうかはしらないが、そんなに外れてはいないだろう。

この3人が共演しただけでも素晴らしかったが、Beckの名演を、渾身の力を持って演奏してくれたことに拍手。

セトリが公開されていたので。

Led Boots
Beck's Bolero
Rice Pudding
Morning Dew
Wild Thing
Cause We've Ended As Lovers
Too Much To Lose
Superstition
Jailhouse Rock
The Train Kept A-Rollin'
All Shook Up
Little Wing
Hammerhead
People Get Ready
Freeway Jam
Blue Wind
Jeff's Boogie
Going Down

私の記憶とそう違いはない。

最初、Char、松本さんが、でてまたChar。
そして、布袋さんが、出て来て、後は、次々みんなが出て来てという構成だった。
Beckのチャレンジング精神を2時間に濃縮した素晴らしいステージだったと思う。

本企画に携わったみんなに感謝。
コメント (2)
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