
不二家さんが、ようやく業務再開になるようだ。不二家さんについては、何回か取り上げているが、昔は、街のケーキ屋といえば不二家だった。そして、そこには、いつもペコちゃんがいた。
不二家さんというと、銀座というイメージが強いが、元々、今から百年ほど前、この前やめた藤井社長のおじいさんが、横浜元町で、洋菓子店を創業したのが、始まりだ。このおじいさんは、ヨーロッパから菓子職人(パティシエ)として、戻ってきて、元町に店を出した。当時は、バーカウンターを作って、ソーダ水を飲ませるコーナーもあったという。たいそうモダンな店であったのだろう。
その後、東京に本店を移して、大会社になった。ただ、東京進出と同時に作った伊勢崎町の店(写真⇒前も使った写真ですいません)は、今でもそのモダンな佇まいを残している。戦後、米軍用クラブとして接収されていたのは有名な話だ。
庶民に洋菓子を広めた先駆者であった不二家さんが、今回のようなことになって残念だが、その伝統は、根付いていると思うので、立派に再生して欲しい。