鴨志田@塾長です。
久しぶりの発信です。
台風一過の秋晴れ....と言いたいところですが、夕方から、また雨模様の1日でしたね。
今日は、3日ぶりに帰宅しました。
今週から、秋の出張行脚が始まりました。
しょっぱなは高知県からスタート。19日月曜日、16時、羽田空港到着。
16時50分発の高知行は、「高知空港視界不良のため、着陸できないときは羽田に引き返します」の条件つきフライトの表示。
・・・・皆さんなら、乗りますか?
条件つきフライトの95%は着陸すると思いますが、残りの5%、万が一羽田に戻ったら翌日の研修の仕事に穴をあけることになる.....このリスクをどう受け止めるかです。
羽田空港から、祝日にも関わらずお客さんの携帯に電話。お客様は「先生さえいらしていただければ、明日の研修は予定どおり行えます」と。
最終の決断は、私の方に委ねられたのです。
リスクを回避する手段があるのに、回避せずに、仕事に穴をあけること、これは、プロとしてやってはならないこと....私がこの育成塾の1期生として学んでいたときに、今は他界された亡き長谷川和正先生(育成塾の発起人の先生)から教わったことでした。その時の話は、九州で台風が来て、次の出張地名古屋への移動が危ぶまれたとき、銀行に行って、20万円(だったと思います)の現金をおろして、いざとなったら、タクシーで行くつもだったと....。
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結局、私も、羽田空港で、航空券をキャンセルして、陸路、高知を目指すことを「覚悟」しました。
幸い、岡山から最終の高知行特急「南風」に間に合うのでこれなら確実に移動できます。高知到着午前0時3分。
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岡山を21時38分に発車。23時半を廻り、あと、もう少しで高知...というときに、社内で急病人が発生しました。3両しかない車内を車掌が走って何度も往復していたので、ただ事ではないな!とすぐに思いました。
山の中の駅「大杉」で停車し、救急車を待つことになりました。
さらにその後、大雨で徐行運転、高知駅に到着したのは、午前1時。
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翌日、朝9時~16時50分まで講義をして、今度は、17時13分発、岡山行の特急「南風」に飛び乗りました。今夜中に大船のホテルに入らないと....翌日の講義に穴をあけてしまいます。帰りの便は、台風でもっとリスクがあると予測し、羽田空港ですべてキャンセルして陸路に変更していたのです。
案の定、航空便は、いずれも、羽田から「条件つきフライト」で飛び立った飛行機が無事、着陸したら帰ることができるという、ぎりぎりまで保障されない状況でした。飛ばないと分かった時点では、翌日朝までに東京にもどる手段はもうありません。確実に戻るには列車を選択するしかなかったのです。
午後には、高知県内では、すでに西側の鉄道は運休になっていました。なんとか、東側はまだ運行していて、幸いにも、特急は、5分ほどの遅れで、岡山に到着。
東海道新幹線に乗り継ぎ、順調に予定どおり午前0時、次の出張地の大船に到着しました。
私が乗ってきた「南風」は、折り返し高知行になる列車だったのですが、岡山に到着した直後、大雨のため運行は見合わせに! ぎりぎり、高知(四国)から脱出できた!という思いでした。
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結論からいえば、往復とも、飛行機は飛んでいました。でも、それを選択するということは、リスクを伴うことを意味しています。
プロは、どんな場合でも、代替手段があるときは、遠回りしても、リスクのない移動手段を選ばなければならないと思います。研修講師という仕事、ピンチヒッターはいません。一度、仕事に穴をあけると、以降の信用にかかわります。
お客様に安心していただくこと、これも仕事を継続していくうえでは、大切なことですね。
でも、今週を振り返ると、私はラッキーだったと思います。
この台風の中、穴をあけずに、毎日、講義を続けることができたからです。
さらに、昨夜の交通マヒのときは、1駅隣のホテルに滞在していたので、移動の負担はほとんどありませんでした。台風で、交通機関がマヒしたときに、同じお客様の仕事が2日間連続であったことはとてもラッキーだったとしか言いようがありません。電車が動くまで、ずっと、講師控室で仕事をさせていただいていたので、特段の不自由もなく、過ごしていました。
強運、これも、プロとして大事な要素ですね。
※ちなみに高知空港では、先週の金曜日、伊丹空港から来た飛行機が着陸できず引き返したことがあり、その日の講師は、大阪に返れずにもう1泊したとのことでした。
※過去の経験から
青森、金沢、福岡...いずれも、欠航や条件付きになったため、土壇場で陸路に変更をした経験があります。金沢のときは、やはり強風のため列車が遅れて夜中の1時過ぎに到着しました。
皆さんも、日頃からリスク回避を意識していきましょう。