東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

ある日 突然に!!

2011-09-23 09:05:42 | 11期生のブログリレー

11期生3番目の大塚 校市です

 

 今朝は、台風で荒れた庭の後片付けを行い、シャワー、朝食の後に

これを書いています。皆様の家では被害はありませんでしたか?

 

あれは3年前

3年前に起こった出来事です。

その時私は、中堅企業の某社の資材調達の責任者でした。

某社は前期売上約180億円、経常利益多少黒字有り、従業員240名で液晶パネル製造装置を開発製造する急成長会社であった。

 

ある日突然に!

 11月の取引先への支払日の前々日、経理部門から突然「今月末の支払資金が無いので、取引先に支払を待ってもらう様に要請してほしい」と言われた。

これは会社でも、取引先でも1大事!!我々の資材調達部門では早々に準備を進め、支払日の前日に各社にFAXし、お詫びと支払の先延ばしを要請しました。取引先に罵声を浴びながら、倒産も覚悟したおりましたが、支払先延ばしを受諾する取引先が多く、このときは倒産を免れました。

資金繰りがかなり厳しいことは聞いておりましたが、突然に支払が出来ない事態になるとは思っておりませんでした。

 

倒産!

リーマンショック後のことでもあり、銀行の支援も得られず、結局その3ヵ月後には資金繰りが出来なくなり倒産し、民事再生会社となってしまったのです。

 

社長の責任

 某社の倒産に至る一番の原因は社長の慢心、放漫経営と言えると思います。

売上の3分の1余りの短期借入金をシンジケートローンで借りたのですが、これを自分の金のように使い、資金が固定化してしまい、運転資金が枯渇したのです

例を上げると、

(1)資材取引先支払を手形から現金に変えた。

(2)工場、研究棟などを次々に建てた。

(3)過大な開発投資を行ったが、販売につながらなかった。

(4)社長・役員用の外国製高級乗用車を次々と購入した。

(5)オペレーターが育っていないのに、大型工作機械を何台も購入した。

などです。

 社長の暴走を止められなかった社員の責任もありますが、ワンマン社長への反対の進言は、進言者の左遷につながる実態でした。私も何回(上記1,5)か進言しましたが、「君は経営が分っていない。君には資材を任せられない。」と怒鳴られ、一度は子会社に転籍になり、1年も経たないうちに、本社に呼び戻されたのでした。

 

事業再生

 現在、某社は幸いにも有力なスポンサーが付き、社長、社名を変えて再生しておりますことを添えておきます。

 

       以  上

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする