11期生3番目の大塚 校市です
今朝は、台風で荒れた庭の後片付けを行い、シャワー、朝食の後に
これを書いています。皆様の家では被害はありませんでしたか?
あれは3年前
3年前に起こった出来事です。
その時私は、中堅企業の某社の資材調達の責任者でした。
某社は前期売上約180億円、経常利益多少黒字有り、従業員240名で液晶パネル製造装置を開発製造する急成長会社であった。
ある日突然に!
11月の取引先への支払日の前々日、経理部門から突然「今月末の支払資金が無いので、取引先に支払を待ってもらう様に要請してほしい」と言われた。
これは会社でも、取引先でも1大事!!我々の資材調達部門では早々に準備を進め、支払日の前日に各社にFAXし、お詫びと支払の先延ばしを要請しました。取引先に罵声を浴びながら、倒産も覚悟したおりましたが、支払先延ばしを受諾する取引先が多く、このときは倒産を免れました。
資金繰りがかなり厳しいことは聞いておりましたが、突然に支払が出来ない事態になるとは思っておりませんでした。
倒産!
リーマンショック後のことでもあり、銀行の支援も得られず、結局その3ヵ月後には資金繰りが出来なくなり倒産し、民事再生会社となってしまったのです。
社長の責任
某社の倒産に至る一番の原因は社長の慢心、放漫経営と言えると思います。
売上の3分の1余りの短期借入金をシンジケートローンで借りたのですが、これを自分の金のように使い、資金が固定化してしまい、運転資金が枯渇したのです。
例を上げると、
(1)資材取引先支払を手形から現金に変えた。
(2)工場、研究棟などを次々に建てた。
(3)過大な開発投資を行ったが、販売につながらなかった。
(4)社長・役員用の外国製高級乗用車を次々と購入した。
(5)オペレーターが育っていないのに、大型工作機械を何台も購入した。
などです。
社長の暴走を止められなかった社員の責任もありますが、ワンマン社長への反対の進言は、進言者の左遷につながる実態でした。私も何回(上記1,5)か進言しましたが、「君は経営が分っていない。君には資材を任せられない。」と怒鳴られ、一度は子会社に転籍になり、1年も経たないうちに、本社に呼び戻されたのでした。
事業再生
現在、某社は幸いにも有力なスポンサーが付き、社長、社名を変えて再生しておりますことを添えておきます。
以 上