東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

今までのコンビニの常識が変わった!?

2012-08-26 10:31:56 | 12期生のブログリレー
皆さんはコンビニに行って感動した経験はございますか?



お疲れ様です。村田茂雄です。

私は最近、コンビニで感動したことがあります。

私が感動したコンビニは、西武新宿駅前にあるセブンイレブンである。
なぜかと言うと、これまでの常識を覆す店舗レイアウトになっている店だからだ。


 小売店の店舗レイアウト(商品陳列)の基本は、客動線を長くするための設計がされている。なぜ客動線を長くするかは皆さんもご存じの通り、店内の滞在時間を長くし、非計画購買を誘発し客単価アップに繋げるためである。一般的にお客様の非計画購買の割合は8割と言われており、いかに目的以外の商品を買わせるかが重要である。
 当然に、店舗面積の小さいコンビニでも非計画購買を誘発させるように店舗レイアウト(商品陳列)が行われている。コンビニで需要の高い商品は飲料水。そのため、ほとんどすべてのコンビニは飲料水が一番奥の棚に配置されている。このようにすることで、お客様が一番奥まで店舗内を歩くことになり、自然と客動線が長くなるようにしているのである。

これがコンビニのレイアウトの定石。


しかし、

私が感動したセブンイレブンはそのようになっていない。
どうなっているかって、なんと 『店舗に入ったすぐの棚に飲料水が配置されている』 のだ。


なぜこのようになっているかについて、考えられる仮説は2つ。

1つは、この店では飲料水の需要より、一番奥に設置されている弁当類のニーズが高く、弁当類がお客様を店舗奥へ引き込む商品となっており、飲料水の配置は店内回遊性と深い関係性はないから。

もう1つは、コンビニで需要のある飲料水を一番手前にもってくることでお客様の利便性を中心に考えた店舗作りをしているから。

前者について、私が観察した限りでは、このコンビニに来店されたお客様で飲料水を購入された方は、すぐにレジに向かっており客動線がすごく短い。(当然そうでないお客様もいた)
飲料水を奥へもっていけば、お客様の動線を長くできることは間違いないが、このコンビニはそうはしていない。1つ目の仮説は考えづらい。

となると、後者の方が有力な仮説となりそうだ。

飲料水をすぐ手にとって買えるというお客様の利便性を第一優先に考えた店作りを意識しているのだろうか?


で、実際にそのセブンイレブンの店長さんに聞いてみた。

「お客様の利便性を最優先に考えた店舗を意識し、飲料水を入ってすぐの棚に配置しました」とのこと。


今までの店舗は、『店側の都合』によるレイアウト。

西武新宿駅前のセブンイレブンは、『お客様志向』のレイアウト。



本当の意味でお客様が利用しやすい店作りとなっているコンビニは初めてだ。

また近くにいったら利用したいと思う。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする