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資源大国ニッポン?

2013-03-12 22:29:31 | 12期生のブログリレー
 山岡です。

 本日、愛知県沖の海底から、メタンハイドレート由来のガスの採取が世界で初めて成功したというニュースがありました。
 海底千メートルに達する震度からガスを採取する技術は、世界でも類を見ない日本独自の技術だそうです。

 天然資源に乏しく、原発も事故により今後の稼働が危ぶまれる中、我が国にとってエネルギーの安定確保はこれまでもこれからも課題であり続けるでしょう。ところでメタンハイドレートは日本近海、しかも領海内での埋蔵量が非常に多いそうです。乗り越えるべきハードルは多いようですが、うまく安定調達できる体制が構築できれば、ひょっとしたら我々の子供の世代には日本は資源大国になっているかもしれませんね。

 さて、こうした世界でも類を見ない日本独自の技術には、当然ながら多くの人や企業の知恵や技術が詰まっています。特に、中小企業の技術は光るものが多いように感じています。
 例えば、3年前に(つい先日のような気がしていましたがもうそんなに経つのですね)小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星のサンプルを採取した上で地球に帰還して大きなニュースになりました。この「はやぶさ」には、日本中の数多くの町工場が高度な技術の粋を集めて作った数多くの精密な部品が使われていたそうです。今回のメタンハイドレートガス採掘の機械にも、間違いなく数多くの町工場が作った高度な部品が多く使われていることと思います。

 資源産業は、産業としてのすそ野が広い産業です。メタンハイドレートが商業生産のフェーズに入れば、採掘用の機械の製造から、採掘現場、流通、貯蔵、最終消費など、さまざまな場面で多くの中小企業も活躍することになるでしょう。日本の産業構造自体も大きく変わる可能性もありますね。

 ただし、必ずしも良いことばかりではなく、きっと新たな問題も出てくることでしょう。例えば、今のガス採取の方法は、水を注入してガスを押し出すような方法らしいです。ガスがあった場所が、ガスがなくなる代わりに水で満たされるような感じですかね。素人考えでは水を使うのならば、環境に対する負荷は少なそうに感じます。しかし、詳しくはよく知りませんが、この「水を注入する」という行為が問題を引き起こすという懸念もあるようです。それでも、きっと多くの人や企業の英知を結集すれば問題は乗り越えられます。

 「失われた20年」などといわれしばらく元気がない我が国経済ですが、このメタンハイドレートを一つのきっかけに、元気な日本を取り戻し、そして元気な中小企業が多く活躍する日を楽しみにしています。

山岡達也

コメント (1)
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