12期生の大川鉄太郎です。
急に春めいてきましたが、我が家は花粉を恐れて窓を開けずに生活しています。
本日は中小企業診断士という資格名称の英語表記について書いてみます。
これは受験時代に気になって調べたことがありますが、最近英語版の履歴書を
書く機会があり、再度調べ直してみました。皆様も名刺や履歴書に書くとか
国際活動に参加する機会が増えると思いますのでご参考になれば幸甚です。
結論から行きますと、公式な統一名称は無いようです。またCPAのように広く
一般に知られた英語名称もありません。中小企業診断士の法律上の根拠
である中小企業支援法は、調べてみたら英語版がまだできていませんでした。
従って履歴書や名刺などなどに書くには、公的に定められたものがない以上、
実際に何と呼ばれているかを調べるしかありません。
まず中小企業庁です。自身の組織名前は"The Small and Medium Enterprise
Agency"であり、明快です。同庁ホームページの英語版を見ると、中小企業診断士に
ついて次の記述がありました。
・Registered Smaller Enterprise Consultant
The Registered Smaller Enterprise Consultant system sets official
qualifications for SME business consultants under “the Small and
Medium Enterprise Support Law”. The duration of registration of
the consultant is five years. If requirements (training, practice, etc.)
are satisfied, the registration is updated and the duration is extended.
(出典:http://www.chusho.meti.go.jp/sme_english/outline/03/01_03.html)
つまり中小企業庁は中小企業診断士を ”Registered Smaller Enterprise
Consultant” と記述しています。ところが同じホームページには次のような
記述も見られます。
SMRJ and the Prefectural SME Supporting Centers dispatch experts
on IT introduction such as IT coordinators and SME management
consultants to SMEs that are promoting IT-based systematization.
(出典:同上)
こちらでは"Small and Medium Enterprise Management Consultant"
というわけです。場所的には前者が制度記述で公式という雰囲気があります
が、要するに国の元締め組織で名称が統一されていないということです。
中小企業診断協会は組織名称が"J-SMECA Japan Small and
Medium Enterprise Management Consultants Association"ですが、
英語版ホームページでは中小企業診断士を"Small and Medium sized
Enterprise Consultant"としていますから、ここですでに内部不一致です。
またシンボルマークは「Registered Management ConsultantのRとMを
象徴的に表現」したものと説明しており、これとも明らかに不統一です。
次に東京都中小企業診断士協会はどうかというと、協会の名称が"Tokyo
Small and Medium Enterprise Management Consultant Association"、
機関誌の名称が”TOKYO SMECA”ですから、中小企業診断士を
"Small and Medium Enterprise Management Consultant"としていると
思われますが、英語版のホームページはありません。
以上を整理しますと次のようになり、重複を除くと4種類の名称が存在します。
中小企業庁
・Registered Smaller Enterprise Consultant
・Small and Medium Enterprise Management Consultant
中小企業診断協会
・Small and Medium Enterprise Management Consultant
・Small and Medium sized Enterprise Consultant
・Registered Management Consultant
東京都中小企業診断士協会
・Small and Medium Enterprise Management Consultant
言うまでもなく中小企業診断士は国家資格ですから、個人で勝手に
英語名を決められるはずはありませんが、以上のようにバラバラなため
自分で作る方もいるようです。私自身はこれまで"Small and
Medium Enterprise Management Consultant"を使っていましたが、
民間資格のような名前であることがずっと気になっていました。
今回調べ直してみて今は中小企業庁の一番目の ”Registered Smaller
Enterprise Consultant”に一票かなという気がしています。もちろん
名称にこだわるという発想は邪道であり、プロのコンサルタントとしての
本質的能力こそが肝心だ、というのは正論です。しかしそもそもの自分の
立場から説明しなければならない場面で、適切な名称があれば話が
スムーズに進みやすいのも事実です。
急に春めいてきましたが、我が家は花粉を恐れて窓を開けずに生活しています。
本日は中小企業診断士という資格名称の英語表記について書いてみます。
これは受験時代に気になって調べたことがありますが、最近英語版の履歴書を
書く機会があり、再度調べ直してみました。皆様も名刺や履歴書に書くとか
国際活動に参加する機会が増えると思いますのでご参考になれば幸甚です。
結論から行きますと、公式な統一名称は無いようです。またCPAのように広く
一般に知られた英語名称もありません。中小企業診断士の法律上の根拠
である中小企業支援法は、調べてみたら英語版がまだできていませんでした。
従って履歴書や名刺などなどに書くには、公的に定められたものがない以上、
実際に何と呼ばれているかを調べるしかありません。
まず中小企業庁です。自身の組織名前は"The Small and Medium Enterprise
Agency"であり、明快です。同庁ホームページの英語版を見ると、中小企業診断士に
ついて次の記述がありました。
・Registered Smaller Enterprise Consultant
The Registered Smaller Enterprise Consultant system sets official
qualifications for SME business consultants under “the Small and
Medium Enterprise Support Law”. The duration of registration of
the consultant is five years. If requirements (training, practice, etc.)
are satisfied, the registration is updated and the duration is extended.
(出典:http://www.chusho.meti.go.jp/sme_english/outline/03/01_03.html)
つまり中小企業庁は中小企業診断士を ”Registered Smaller Enterprise
Consultant” と記述しています。ところが同じホームページには次のような
記述も見られます。
SMRJ and the Prefectural SME Supporting Centers dispatch experts
on IT introduction such as IT coordinators and SME management
consultants to SMEs that are promoting IT-based systematization.
(出典:同上)
こちらでは"Small and Medium Enterprise Management Consultant"
というわけです。場所的には前者が制度記述で公式という雰囲気があります
が、要するに国の元締め組織で名称が統一されていないということです。
中小企業診断協会は組織名称が"J-SMECA Japan Small and
Medium Enterprise Management Consultants Association"ですが、
英語版ホームページでは中小企業診断士を"Small and Medium sized
Enterprise Consultant"としていますから、ここですでに内部不一致です。
またシンボルマークは「Registered Management ConsultantのRとMを
象徴的に表現」したものと説明しており、これとも明らかに不統一です。
次に東京都中小企業診断士協会はどうかというと、協会の名称が"Tokyo
Small and Medium Enterprise Management Consultant Association"、
機関誌の名称が”TOKYO SMECA”ですから、中小企業診断士を
"Small and Medium Enterprise Management Consultant"としていると
思われますが、英語版のホームページはありません。
以上を整理しますと次のようになり、重複を除くと4種類の名称が存在します。
中小企業庁
・Registered Smaller Enterprise Consultant
・Small and Medium Enterprise Management Consultant
中小企業診断協会
・Small and Medium Enterprise Management Consultant
・Small and Medium sized Enterprise Consultant
・Registered Management Consultant
東京都中小企業診断士協会
・Small and Medium Enterprise Management Consultant
言うまでもなく中小企業診断士は国家資格ですから、個人で勝手に
英語名を決められるはずはありませんが、以上のようにバラバラなため
自分で作る方もいるようです。私自身はこれまで"Small and
Medium Enterprise Management Consultant"を使っていましたが、
民間資格のような名前であることがずっと気になっていました。
今回調べ直してみて今は中小企業庁の一番目の ”Registered Smaller
Enterprise Consultant”に一票かなという気がしています。もちろん
名称にこだわるという発想は邪道であり、プロのコンサルタントとしての
本質的能力こそが肝心だ、というのは正論です。しかしそもそもの自分の
立場から説明しなければならない場面で、適切な名称があれば話が
スムーズに進みやすいのも事実です。