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企業の寿命について

2013-03-31 20:55:41 | 12期生のブログリレー

12期生の大川鉄太郎です。

例年より早いお花見を先週行いました。我が家の定点観測として今年も

同じ桜の木の下で写真を撮りました。

 先週3月27日にAWS(Amazon Web Services)の説明会に出席してきました。

AWSサービスを日本で提供しているアマゾンデータサービスジャパン社が行った

もので、エバンジェリストが約1.6時間説明した後、10人位のメンバーが

加わって個別にQ&Aをやりました。ここで私が述べたいのはテクニカルな

話ではなくて、そこで感じた空気です。何というか昔の懐かしい職場の空気を

身にまとったような若い社員がイケイケの調子で話していました。2006年に

スタートして世界中に60万台以上のサーバーを一気に展開して築いた圧倒的な

競争力を背景にしているのだから当たり前とも言えますが、一方で企業には

やはり年齢や寿命があるのかなという感じもしました。

 過去20年間、既存のIT業界は国内系も海外系もいわば後ろ向きの努力に

かなりの力を割いてきました。これは情報処理学会や各種の社外活動に

多く参加してきた私の実感です。建前はともかく、IT業界はこの間に価格競争に

陥って、その結果失敗プロジェクトが続出して収益を圧迫するようになり、

「失敗防止」が共通のキーワードになっていました。そのために最初ISO9001が、

そしてSW-CMM、CMMI、PMBOK、…と次々にベストプラクティスモデルも

登場しました。もちろんスクラムなどのアジャイル系の試みもありましたが。

その結果、書店が2006年に始めたクラウドサービスに圧倒されてしまうという

結果になりました。成功体験の蓄積が豊富にある企業は、それが邪魔して

イノベーションができなくなるというのはかなり普遍的なのか、成功体験が

本質的に邪魔するなら企業もスクラップアンドビルドするのが最も合理的なのか、

と考え出すと収拾がつかなくなりそうです。私も何とか役に立てる診断士になりたい

と思います。

 

コメント (1)
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