大野です。
今日の新聞でNECが携帯電話事業から撤退する記事がでていました。
携帯電話の歴史を思い起こすと、ドコモでNECが出したNシリーズは、業界最初の折りたたみモデルでした。
現在はスマホが主流ですが、以前のガラパゴス携帯といえば、ほぼ全員が折りたたみ携帯を持っていましたよね。まさに栄枯盛衰です。
今から10年以上前、経営コンサルタントをしていた頃に、設立されたばかりのストロベリーコーポレーションという会社を上場できるかについて社長から相談を受けた事があります。この会社は折りたたみ携帯やノートパソコンのヒンジというバネを作っていました。ちょうど、NECのNシリーズが売り出された頃で、折りたたみが少しブームになりかけていました。
私は、今後の携帯は大部分が折りたたみになるという予測をたてて、この会社を上場させるべきだと大和証券の公開引受部を巻き込み、とうとう上場させてしまいました。業績も読み通りウナギ登りでしたし、株価もITバブルの影響もあり随分と高騰しました。
実は、現在この会社は業績不振で上場をやめてしまいました。全く折りたたみ携帯が売れなくなったのが大きな理由です。
そんな経験があったので、今日の新聞記事は感慨深く読みました。