こんばんは、児玉総司です。
私も、お勧めの本を1つ。
ヤマト運輸の小倉昌男さんの「経営学」です。大変売れた本だと思いますが、遅ればせながら、今年やっと読みました。
面白く勉強になるだけでなく、うたれるものがありました。私は多くの経営者の本を読んでいるわけではないですが、最高の経営書と言っていいのではないかなと感じました。
なぜ打たれるのか考えてみますと、レベルは違っても自分と同じく日々暗中模索のなかで、判断し、実行に移してきた記録だからだろうと思います。
負の連鎖に陥っていた組織を改善するという企業再生、宅急便という新しい業態を世の中に生み出すという第二創業、従業員十数万人の巨大企業への大発展の実現、という、1つでも成し遂げれば名経営者といえるようなことを3つも成し遂げています。淡々とした語り口の著者ですが、ある意味スーパーマンといえると思います。
また本書は、ネットワーク外部性を利用するビジネスの教科書とも言えそうです。ネットワークビジネスは、初期の投資が大きく利益が出ない期間が長いものだろうと思います。成功したあとでみると、利益が出るのは当たり前、単なる先行者メリットだと思われがちですが、多くの人は利益が出ない期間を乗り切ることが出来ないでしょう。できない理由は、途中で成功の確信がゆらいでしまう、自分は成功すると思っていても周囲を説得できない、等だと思いますが、そこをどう乗り切ってきたかが具体的に示されています。大事なことは、1.論理的な検討をつきつめて利益がでる確信を得ること、2.新しい業態をつくるのだから、人まねをせず自分で考えること、だと思いました。
加えて好感を持ったのは、飾り気がないことです。私は本を書いた経験はないですが、例えば、創業の理由を美しく語るという誘惑もあるのではないでしょうか。著者は、ヤマトには新しい事業に踏み出すしか道が無かったからそうしたのだと率直におっしゃっています。世の人々の生活を豊かにするために宅急便という事業のビジョンを描き、その理想に向かって邁進したのだ、という美談にはなっていません。
皆様も、お勧めの経営書、経営者の本があったら教えてください。
私も、お勧めの本を1つ。
ヤマト運輸の小倉昌男さんの「経営学」です。大変売れた本だと思いますが、遅ればせながら、今年やっと読みました。
面白く勉強になるだけでなく、うたれるものがありました。私は多くの経営者の本を読んでいるわけではないですが、最高の経営書と言っていいのではないかなと感じました。
なぜ打たれるのか考えてみますと、レベルは違っても自分と同じく日々暗中模索のなかで、判断し、実行に移してきた記録だからだろうと思います。
負の連鎖に陥っていた組織を改善するという企業再生、宅急便という新しい業態を世の中に生み出すという第二創業、従業員十数万人の巨大企業への大発展の実現、という、1つでも成し遂げれば名経営者といえるようなことを3つも成し遂げています。淡々とした語り口の著者ですが、ある意味スーパーマンといえると思います。
また本書は、ネットワーク外部性を利用するビジネスの教科書とも言えそうです。ネットワークビジネスは、初期の投資が大きく利益が出ない期間が長いものだろうと思います。成功したあとでみると、利益が出るのは当たり前、単なる先行者メリットだと思われがちですが、多くの人は利益が出ない期間を乗り切ることが出来ないでしょう。できない理由は、途中で成功の確信がゆらいでしまう、自分は成功すると思っていても周囲を説得できない、等だと思いますが、そこをどう乗り切ってきたかが具体的に示されています。大事なことは、1.論理的な検討をつきつめて利益がでる確信を得ること、2.新しい業態をつくるのだから、人まねをせず自分で考えること、だと思いました。
加えて好感を持ったのは、飾り気がないことです。私は本を書いた経験はないですが、例えば、創業の理由を美しく語るという誘惑もあるのではないでしょうか。著者は、ヤマトには新しい事業に踏み出すしか道が無かったからそうしたのだと率直におっしゃっています。世の人々の生活を豊かにするために宅急便という事業のビジョンを描き、その理想に向かって邁進したのだ、という美談にはなっていません。
皆様も、お勧めの経営書、経営者の本があったら教えてください。