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最近気になる言葉遣い

2016-02-16 19:16:39 | 15期生のブログリレー

皆様

いつもお世話になっております。

15期生の田本秀行です。

 

 最近気になる言葉遣いがあります。それは「今今」と「ほぼほぼ」です。会社でクライアントとの会議の場で頻繁に使用するメンバーがいます。「今今、検査がほぼほぼ終わり、ほぼほぼ動いてます」というような言い回しになります。昔はこのような言い方はなかったと思います。ですが、まわりでそのように感じているのは私だけのようで、クライアントの方も気にせず、むしろこのフレーズを時々使うようになりました。もしかして、これらは最近の流行なのか、時代に乗り遅れているのかと焦りつつ、正確な意味は何だろう、どのくらい「今」?どのくらい「ほぼ」?なのかググってみました。

 「今今」は、古今和歌集からの例があり古来に使われていた言い方のようです。

《「いま」を重ねて強めた語》
1 ごく近い過去。たった今。
2 待ち望むようすを表す語。今か今か。
3 恐れるようすを表す語。これが最後。
(goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/14874/meaning/m0u/より引用)

 「ほぼほぼ」は、

「ほぼ」を強めて言う表現。完全ではないが大体そうだと言える様子を意味する語。
(http://www.weblio.jp/content/%E3%81%BB%E3%81%BC%E3%81%BB%E3%81%BCより引用)

 「ほぼほぼ」に関しては、マイナビニュースに実態調査があります。(http://s.news.mynavi.jp/news/2013/09/21/048/index.html)それによると、80~90%の時もあれば50%の時もある、進捗状況をぼかしたい時に使われることが多いのでは、というアンケート結果になっています。そういえば、進捗状況を確信を持って説明することが難しいシステム開発の現場で好まれそうな表現ではあります。

 関西では畳語がよく使われる傾向にあり、バラエティーで関西芸人がテレビでよく使うようになったから全国で知られるようになった、という説もあります。実はそう考えると、あまり深い意味はなく、「今今」=現在、「ほぼほぼ」=90%くらい、で解釈して良いような気がしてます。

 アンケートにあるとおり、ぼやかすことが目的だとすると、それはそれで使い方を注意する必要があります。プロジェクトチームでプロジェクトを運営するのに独自に定義した共通用語による会話が多く、部外者には暗号のような言葉のやりとりが行われます。もし、あいまいな定義の言葉が多いと、大事なところで解釈の相違を招き、プロジェクトとしての方向性を失いかねないので、常に言語の定義を明確にします。こういった言葉は交渉の場で効果的に使うのはありかもしれませんが、もう少し明確な言葉にしたほうが良いように思ったりします。

 いかがでしょうか。皆様の日常では、これらの言葉遣いは普通でしょうか。ただ、私が時代についていけないだけなのかも知れませんし、もしかしたら、日本語の変化が速くなっているのかも知れません。何か諸説お持ちの方いらっしゃいましたらご教授いただけると幸いです。(その昔、この言い回しにも慣れるのに苦労しました…。)

コメント (3)
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