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市民と行政の役割分担

2016-02-07 23:53:45 | 15期生のブログリレー

みなさま

 

15期生の矢口です。

 

本日、地元の若手元市議が書いたまちの政治に関する本の出版記念で
隣市の(農業界では有名な)論客農家とのトークイベントに行って来ました。

 

本自体は、主人公である主婦が市民目線で生活上での不満を、
見えていなかった行政の現実を知っていきながら、
政治への関心を高めていきます。
住民投票などの働きかけを行って、議員になることを考えていく、
案外とまちの政治には誰でも関われる、
というストーリーです。

 

トークイベントでは、
市民が行政に不満を言っているだけでは何も変わらないということに関して、
行政の内事情、すなわち組織の性質として(良くも悪くも)
今までをそのまま守る現状維持、オペレーション重視志向の組織であるから、であると、
そもそもイノベーションを生み出せる組織形態ではなく、
請願や住民投票によって住民側から変えていく形が必要だ、ということがありました。

 

とは言え、声を大きく要望すれば良いということではなく、
過疎エリアの学校存続問題のように費用対効果の検証スキームもないといけない。
エリート官僚にしても一市民にしても問題意識のそれぞれに正義はあり間違っている訳ではないが、
関わっている層が各々狭く、擦り合っていないのが課題である、
ということでした。

 

また、関係性のイノベーションという考え方として、
障害者のような完全でない人でも、その人の得意なことをうまく生かせる仕組みを作れば
社会(例えば農作業)にうまく取り込めることができるということを再認識させられました。

 

 

関連して、今日とは別の日にあったリノベーションまちづくりという講座では、
(真の)公民連携とは、
民間はパブリックマインドを持ち、知恵を発揮して事業で収益を上げて
まちに再投資する、
公共はパブリックマインドを持つ民間の動きを支援、
公共でなければできない役割をスピーディかつフレキシブルに果たす、
ことが重要だということでした。
行政主導・市民参加のまちづくりから、民間主導・行政参加のまちづくりへという視点は目からうろこでした。

 

中小企業診断士としては、補助金関係など行政的な仕事の一翼を担う面に加えて、
時代が変わっていく中で適合したやり方で
クリエイティビティを発揮させて、地域に自立力を興していけるような取組みを
支援していくことが将来的にできたらなぁと思っています。

コメント (2)
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