こんにちは、講師の富岡です。
昨年から今年にかけて、研修のテーマで依頼が多いのが
コンプライアンスです。
コンプライアンスはよく法令遵守と訳されますが、
complyには「規則に従う、要望に応える」といった意味が
ありますから、法律を守るのはもちろんですが、それだけなく
ステークホルダー(利害関係者)の要求に応えることが重要です。
最近、コンプライアンス研修の冒頭、“つかみ”を狙って
芸能界の話をします。
SMAPの解散問題とベッキーの不倫です。
コンプライアンス違反という報道はされていませんが、
私はコンプライアンスと結びつけて考えています。
彼らは法律違反を犯したわけではありません。
しかし、SMAPの1件は、安部総理大臣がコメントしたり、
英国BBCのニュースで報道されるという全世界的な事件に
なってしまいました。
ベッキーの1件に至ってはもっと深刻です。
大衆からは非難の嵐、全CM契約打ち切り、全テレビ番組出演
見合わせといった事態になりそうです。所属事務所が被る損害は
莫大なものとなるでしょうし、彼女のこれからはどうなるのでしょう・・・
ご本人たちは、こんな大事になるなんて思ってもみなかった
でしょう。
コンプライアンス違反も得てしてこういうもので、起きてしまって
その重大さに気づくことが多いのです。
もちろん何かしようとしたら何らかのリスクはつきものですが、
われわれはチャレンジ精神を持つと同時に「本当にこれでいいのか?」
というリスクマネジメントもしていかなければいけません。
他人事ではないなーと思うわけです。
富岡 淳